見出し画像

破れた写真・片割れ【詩】

君は 涙を袖で乱暴にぬぐいながら 
僕らの 写真を破り捨てた


君の 写っているその片割れを 
僕は 捨てることができていない


君を 眺めながら
僕は 君に鉛筆を走らせる


画像1

柔らかな髪を 幾度撫でたことだろう

画像2

熱い視線を 幾度浴びたことだろう

画像3

甘い囁きを 幾度耳にしたことだろう

画像4

美しい首に 幾度くちづけたことだろう


あの日 君の眼差しの先に 僕はいた
いつも 君の眼差しを 当然と思っていた

もう君はいない

僕には
この絵を届ける資格が あるだろうか

画像5


(あなたにはないわ)


     ・・・・・

清世ちゃん、いつも素敵な画をありがとうございます。
みっつめ、参加させていただきます。
無事コンプリートできてよかった。
(絵を切り分けてしまってすみません)


いただいたサポートは、次回「ピリカグランプリ」に充当させていただきます。宜しくお願いいたします。