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質問と答え➁( 春立てり と 春立ちぬ の違い)

昨日、立春を迎えました。

【季語】立春
【子季語】
春立つ、春来る、立春大吉、春さる
【解説】
二十四節気の最初の節気で、二月四日ころ。節分の翌日になる。厳しい寒さはまだ続くが、温かくなるにつれて梅の花もほころぶころ。

きごさいより

子季語「春立つ」について、祐希さんから以下の質問あり。

「春立てり」「春立ちぬ」の意味の違いはなんでしょう。

その直前、チズさんの投稿にも同様の質問がありました。

「立ちぬ」「立てり」の使い方、ご指導、よろしくお願いいたします。



白先生からの回答

立てりと立ちぬのちがいね。
これは、「り」と「ぬ」の違いだね。
「り」は、完了の意味もあるんだけど、ここでは、春がたって、これから春が続いていくなあという、「存続」の意味。
「ぬ」は「完了」の意味で、今まさに立ち終わったなみたいな感じ。
だから、立春の意味としては、春立てりが良いのです。

祐季さんコメント欄より

紫乃から少し追記

立てり=「立て」+完了・存続の助動詞「り」
立ちぬ=「立ち」+強調・完了の助動詞「ぬ」

チズさんの仰るとおり、「立てり」は存続。
「立ちぬ」は完了。でいいと思います。
ただし、使い方、使う場所、あるいは詠み手の思いによっては、それぞれどちらも、完了の意味も持たせることもできるかな?と私は思います。

チズさんコメント欄より


難しいですよね、違い。
参考になさってください。

また、この件についてご質問があれば、コメント欄にぜひ!!!

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