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しりとり俳句《97》

今年の桜は、予想に反して遅く、この土日にようやく、初桜を見ることができました。
そんななかでも、シートをひいてのお花見の方々の多いこと!
そういう意味では、すっかりと春ですね✨

こちらの続きから。
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「さち・ちり・しの・しりとり俳句・二年目ルール」
☆順番=ちり→しの→さち
☆下五・下二字、または一字でしりとり
☆下五「かな・けり・にけり・たり・たる・なり・よ」などで終わる場合は、その前の二文字(もしくは一文字)から始める
(季語のあとの、さ=幸、ち=ちり、し=紫乃)

第97回は、3/25~3/31(2027~2047)全21句

2027.   雨粒のひとつひとつを名木の芽
            名木なのきの芽(仲春)ち

2028. のめり込む素数の美学おぼろ月
     朧月(三春)し

2029. 次々と巣箱へ入りて飛び立ちて
              巣箱(三春)さ

2030. 地底より晴れやかなまま桜烏賊
              桜烏賊(晩春)ち

2031. 鮊子や厨に集ふ孫八人
            鮊子いかなご(晩春)し

2032. 人相を占ふマスター夜半の春
        夜半の春(三春)さ

2033. 春の馬ふんわと前髪ひるがへす
              春の馬(晩春)ち

2034. エスニック料理のメニュー小灰蝶
    小灰蝶しじみちょう(三春)し

2035. 町長が駆け足で来る花の宴
     花の宴(晩春)さ

2036. 豌豆の花の大きく歌ひをり
    豌豆えんどうの花(晩春)ち

2037. 台本のおおきな余白鳥の恋
     鳥の恋(三春)し

2038. 恋バナのまだまだ尽きぬ春炬燵
     春炬燵(三春)さ

2039. 卓球の球の跳ねたり春時雨
     春時雨(三春)ち

2040. クレープを両手に持つて春の土手
     春の土手(三春)し

2041. 手荷物へ落花一片まぎれ込み
     落花(晩春)さ

2042. 古民家の昼餉いただく陽春よ
     陽春(三春)ち

2043. 春林や長きリードのピンと伸び
     春林(三春)し

2044. 伸びてゐる道を曲がつて桜山
     桜山(晩春)さ

2045. 山つつじ頂上までを染めにけり
     山つつじ(晩春)ち

2046. 染め上げし絹はうすもも花衣
     花衣(晩春)し

2047. 問題を解く解くとくと草団子
              鶯餅(初春)さ


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今週の土日は、「NHK全国俳句大会」に関わるあれこれで、すっかりと俳句三昧でした。

なかでも、本日の午前中にあった
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に参加し、月石 幸さん、香田ちりさんの師である、西村麒麟先生とお逢いできたことは、とても貴重な経験でした。
(麒麟先生は、私の師である、村上鞆彦主宰とも、とても仲よしです)

麒麟先生に、幸さん、ちりさんのことをお伝えすると「しりとり俳句の!」と仰ってくださって✨✨✨

句会では、なんと、麒麟先生の特選、木暮陶句郎先生の並選をいただけ、とても嬉しかったです。


また、午後からの、NHKホールでの大会も、非常に内容の濃いものであり(初参加でした)非常に感銘を受け、多きな学びもありました。

「俳句は、頭の中だけで作ってはいけない」を非常に感じる時間でした。


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しりとり俳句、気になった句などありましたら、お気軽にコメント欄へ。
三人が飛び上がって喜びます!

よろしくお願いいたします。

いただいたサポートは、次回「ピリカグランプリ」に充当させていただきます。宜しくお願いいたします。