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しりとり俳句㊸

東京では、桜の開花が早まりました。
これから徐々に桜の開花が日本中を駆け巡りますね!

なぜか、桜関連の季語はなかったしりとり俳句ですが(笑)
今週も着々とでした。

「さち・ちり・しの・しりとり俳句」
(下五・下二字、または一字でしりとり)
5月19日スタート、あっという間に40句以上。
ただ呟いているのももったいないので、記録に残こすことにしました。
第一回は、5/19~5/30分。12日、全45句。
季語のあとの、さ=幸、ち=ちり、し=紫乃

しりとり俳句①」より

第43回は、3/12~3/19(898~919)全22句

898. ラフマニノフ奏でる夜更け春の雷
   春の雷(三春)し

899. 来週の遠足お菓子の膨らみ
   遠足(晩春)ち

900. ラミネート加工のしをり新社員
   新社員(晩春)さ

901. インドア派もんしろてふに誘わはれて
   紋白蝶(三春)し

902. デージーや歩行器の手の青白し
   デージー(三春)ち

903. 路上にギターの青年春の雲
   春の雲(三春)さ

904. 雲行きの怪しい話やまならし
   やまならし(晩春)し

905. らしくない間違いしたる苜蓿うまごやし
   苜蓿(晩春)ち

906. 矢印はあちらこちらへ春の山
   春の山(三春)さ

907. 山こえて吊橋わたり花筏はないかだ
   花筏(晩春)し

908. 肩書の長き部長の春休み
   春休み(仲春)ち

909. すみつこにいるのが蛙朝の庭
   蛙(三春)さ

910. 二羽三羽指で確認つばくらめ
   つばくらめ(仲春)し

911. 目借時めかりどき壁にもたるるぬいぐるみ   
   目借時(晩春)ち

912. るみちゃんからもらふ手紙クローバー
   クローバー(晩春)さ

913. ばあちやんの木の芽田楽のびる手手
   木の芽田楽(三春)し

914. ててとゆく小さき足やつくしんぼ
   つくしんぼ(仲春)ち

915. 帽子から鳩が出さうな春日差
   春日差(三春)さ

916. 刺し子する糸は鴇色ときいろあたたけし
   あたたかけし(三春)し

917. しじみ汁今日一日のできごとを
   しじみ汁(三春)ち

918. 戸を閉めて始める話春の宵
   春の宵(晩春)さ

919. 良い知らせ胸にふるさと遍路道
   遍路道(三春)し


     ・・・・・

冒頭の話、桜。
温暖化の影響か、その昔よりは、桜の開花が確実に早まっていると思います。

桜関連の季語でいえば、
初桜・初花・彼岸桜・枝垂桜は仲春ですが、
桜・夜桜・花・山桜などなど、多くのものが晩春です。

そして、紅葉については、どんどん遅くなっている。

歳時記での季語の設定と、実際の日本の気候の変化、この先どうなっていくのかなあ、とか、吟行などの場合はどうなるのかしら、などとちょっと不安な気持ちもしている私であります。


     ・・・・・

気になる句がありましたら、お気軽にコメント欄でお教えくださると、嬉しいです!

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