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鹿、紅葉鳥、鹿の声(三秋・動物)


警笛や鹿の親子の走り去り


いっせいにこちら振り向く紅葉鳥


愛冠岬あいかっぷみさきとどろく鹿の声



季語:鹿(三秋)

子季語:すずか、すがる、しし、かのしし、紅葉鳥もみじどり小鹿おじか牡鹿おじか小牡鹿さおしか牝鹿めじか妻恋つまこふ鹿、鹿の妻、鹿鳴く、鹿の声

シカ科の哺乳動物。
東南アジアから極東アジアまで広く分布する日本鹿は、わが国のほご全土に棲み、北に棲むものほど大形となり、最大は蝦夷鹿、最小は屋久鹿である。
生活環境は多様で、積雪量が分布を決める重要な要因になっており、豪雪地帯では姿を見かけない。
草食性で昼夜の別なく活動する。
夏は茶褐色の地に白斑、いわゆる鹿子斑こまだら、冬は濃茶や灰褐色になり斑はほとんど消えてしまう。
発情期には一頭の牡が複数の牝を従えるが、その時期を除くと牡と牝は別々の群れで生活を営む。
群れの個体や数は環境により常に変化している。
交尾期は十月をピークとし、牡は鋭い声で盛んに牝を誘い、また他の牡に対し角を突いて押し合う攻撃行動に出る。
体格や体力に明白な差があると、小さな牡は逃げ、戦う前に決着がつく。
鳴き声は近くではしわがれているが、遠くで聴くと哀調を帯び、古来妻恋の声を愛でられ、紅葉に配して詠まれている。
平安時代になるとますます秋の哀愁感を誘う声とされ、一つの伝統的季節感を作り出した。

新版・角川大歳時記「秋」


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北海道では、それはそれは多くの鹿に出会いました。
列車が鹿と接触をしたということで、数十分停車したこともありました。
(救出をしていたらしい)

トップ画像は、北海道・厚岸あっけし町、愛冠岬あいかっぷみさきの鹿。
(たくさんいすぎて笑った)



お時間があれば詠んでみてください。

※決してお題(必ず詠む)ではありません。
 
自由な季語での自主練」も大歓迎!

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