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私は子供の頃、とても人見知りでした。

長野の言葉で、「わにる」と言うそうで、「はにかむ。人見知りする」という意味なのだとか。

子供時代、大人と話すのはなんともないのですが、同い年くらいの子供と話すのが怖くて仕方ありませんでした。

誰とでも分け隔て無く話せるようになったのは、本当につい最近です。

小さい頃は、人と違うのが嫌で、同じで無ければと思っていました。

また、小学生の頃の遊びといえば、野球でしたが、引っ込み思案だった事もあり、人の輪に入るのが大の苦手だった私は練習に行かないので、ちっとも上手くならず、で、試合に出ると投げれない、打てない私はますます人から離れます。

もっと練習して上手くなれば、もっと違ったかもしれません。

何故だったのだろうと考えると、経験が少なかったからだと今なら思えます。

私の育った家は、長野県の白馬村の中込という地名で、家は、私の家ともう一軒しかありませんでした。

一人っ子だったので兄弟はいません。

だから兄弟喧嘩をした事が無く、喧嘩の出来ない自分はダメなやつだとも思っていました。

また、子供は私だけで、一番近い年だったのは、隣に住んでいたお兄さんでしたが、私とはおそらく15歳くらいは離れていたでしょうか。

なので、同い年の子供と話すという経験はほとんどありませんでした。

同い年の子供と出会ったのは、保育園に入った時でした。

周りの子供と話すのがとても怖くてビクビクしてい記憶があります。

突然叩いてきたりするのも嫌でした。

話しかけられても何を話していいのかわかりませんでした。

趣味も人とは違い、感性も人とは違う様な気がしていました。

でも、皆んな、自分をさらけ出す事なく生きているので、誰が何を考えているかなんてよくわからないのです。

高校時代に個人用のコンピューターが発売され、学校の職員室に配備されます。

当時コンピューターに興味を持っていた私はそれに飛びつき、独占的に使わせてもらう様になります。
でも、誰もコンピューターに興味を示す同級生はおらず、寂しい思いもしました。

大学に入り、情報処理工学科に入った私の周りには、コンピューターに詳しい学生がとても多く、そこで初めて好きな事を思う存分語り合うことが出来る様になります。
それをきっかけにどんどん友人が増えていきました。

でも、高校は男子のみのクラスでしたし、大学も女性は同じ学年に8人のみで、女性と話す機会はほとんど無く、彼女いない歴はどんどん更新されていきます。

会社に入り、同じ部署に女性がいたことから、徐々に話す様になり、女性と話すのもだんだん楽になっていきました。

そして奥さんと出会い、何の縁か5ヶ月で結婚することになり、女性と話すのも苦にならなくなります。

そんなある日私は仕事の過労で倒れ、心療内科で鬱と診断され、心療内科で出された薬を飲み症状が叙々に重くなって行きます。

結局そこから7年かけて、鬱から脱出します。(この辺りは別に書きます。)

鬱から抜け出た私は、セミナーや勉強会、読書会に参加していろんな事を勉強を始めます。

そんなある日、ミュージカルと出会います。

そのミュージカルを見た私はそのミュージカルに参加したいと思うのでした。

理由は、笑顔が欲しかったから。

鬱で7年間苦しんだ私は笑顔を失っていました。

そのミュージカルは、素人が100人集まり、100日間練習して舞台に上がるというもの。

普通の状況でしたら参加しないのですが、笑顔で踊るキャストを観た私は、これに出れば自分が変われるという感覚がありました。

そして参加申し込みをして約1週間後、東北で震災が発生します。

せっかく自分が変わるチャンスだと思ったミュージカルが無くなってしまうのではと思い、なんとかやって欲しいと願いました。

そして、願いが叶い、そのミュージカルはスタートしたのです。

そのミュージカルは、女性が約7割くらいいたので、女性と話す機会は本当に増えました。

参加出来るのは18歳以上で若いメンバーが多く、平均年齢は27歳でした。

私は当時47歳でしたから、20 歳違うキャスト達と日々練習して、語り合い、笑い、泣き、怒り、悲しみを4ヶ月間味わうことが出来ました。

迎えた本番、観客席は、2000人の人で埋め尽くされていました。

立ち見が出た程です。

そこには、妻、子供、義母、従姉妹、勉強会の友人など、30人近くが応援に駆けつけてくれました。

舞台をやり切った私は仲間と抱きあい、嬉し涙を心の底から流したのでした。

その結果、女性と話すのは、全く怖くなくなりました。

以前の私は、女性を上に見ていました。

そして、自分を下に見ていたのです。

しかし、女性も自分と同じ位置にいるんだと心から思えた事で、自分は変わりました。

意識が、自分を縛っているのです。

その意識を解放出来るのは、自分だけなのです。

様々な経験や出逢いが、人を変えて行きます。

すぐに変わらなくてもいいのです。

今日も良い日であります様に。

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