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ウイスキー検定1級への道 その5

ウイスキー好きのみなさま、こんにちは。2024年2月23日(金)に開催される「ウイスキー検定1級」試験の合格を目指して勉強し、その道筋を記事にしていきますのでよろしくお願いいたします。

前回の記事はこちらから ↓↓↓↓↓

今回のテーマは「ウイスキー界の勢力 スコットランド編」です。

1.はじめに

個人的に億劫なテーマが続き、流石に疲れてきたので、
今回は具体的なウイスキーが頭に浮かびよだれが垂れる、
ウイスキーの生産者とその生産者を取りまとめる会社を
整理することにしましょう。

2.ひとまず全体像をみてみましょう

スコットランドのモルトウイスキーの生産者は
2023年1月時点で稼働中のものが140、計画・建設中のものが35
なかなか多いですね。

まずは複数の蒸溜所を所有している会社を多い順から列挙します。
ディアジオ社               31ヶ所 
ペルノリカール社             12ヶ所
バカルディ社               5ヶ所
ビームサントリー社            5ヶ所
タイ・ビバレッジ社            5ヶ所
ウィリアム・グラント&サンズ社      4ヶ所
エンペラドール社             4ヶ所
ブラウンフォーマン社           3ヶ所
ディスティル・グループ社         3ヶ所
イアンマクロード・ディスティラリー社   3ヶ所
エドリントングループ社          3ヶ所
モエ ヘネシー・ルイヴィトン社        2ヶ所
ヘイルウッド・インターナショナル社    2ヶ所
アンガスダンディー・ディスティラーズ社  2ヶ所
J.&A. ミッチェル社             2ヶ所
ヒルハウス・キャピタルマネジメント社   2ヶ所
アイル・オブ・アラン ・ディスティラーズ社 2ヶ所
※2023年1月時点の情報です。

多く持っていれば偉いなんてことは全くないのですが、
なぜ多く持っているかというと、
・需要の高い商品を展開しているから
・供給力にみあう販売力があるから
なので、スコッチウイスキー界全体の発展を考えた時に
多く持っている会社が重視されるのは尤もなことでしょう。

ということで、
ディアジオ ペルノリカール バカルディ
ビームサントリー タイビバレッジ ウィリアムグラント&サンズ
エンペラドール ブラウンフォーマン エドリントングループ
このあたりは生産者の名前が思い浮かぶようにしておきたいです。

とはいえ、
丸暗記は呪文を唱えるようでなかなか辛いものです。
理解暗記のためのポイントはまた別途まとめることにします。


3.出題率が高そうなものとその理由

Diageo は有名銘柄も実力派銘柄もブレンデッド原酒にほぼいく銘柄も混在

一番多いディアジオ31蒸溜所を暗記しよう!!
と意気込んでもなかなか厳しいですよね。
かつて完全に暗記したことはありますが、
今は31蒸溜所を全部言ってみてとリクエストされても
おそらく25~28くらいで出てこなくなる気がします。

ということで作戦を変えましょう。
言い方は悪いかもしれませんが、
マイナーな蒸溜所がたくさん出題されるとは考えにくいです。
日本にシングルモルトが正規代理店つきで入ってくる生産者だけ
どこの会社が持っているのかを記憶すれば充分でしょう。
これで稼働中140蒸溜所のうち80蒸溜所程度に絞れます。

このうち30蒸溜所くらいはディアジオと考えると、
(パイロット蒸溜所であるLevenを除いた数字です。)
残りの50くらいの蒸溜所を記憶すれば、
その50に当てはまらなければ消去法でディアジオの蒸溜所だな、
と結論づけることができるという作戦です。

まずは大手ペルノリカール社から

・Aberlour(アベラワー)
・Allt-A-Bhainne(アルタベーン)
・Braeval(ブレイヴァル)
・Dalmunach(ダルメニャック)
・Glenburgie(グレンバーギ)
・Glen Keith(グレンキース)
・The Glenlivet(ザ グレンリベット)
・Glentauchers(グレントファース)
・Longmorn(ロングモーン)
・Milltonduff(ミルトンダフ)
・Scapa(スキャパ)
・Strathisla(ストラスアイラ)

特徴としては、
オークニー諸島メインランドにあるスキャパ以外は
全てスペイサイドの蒸溜所ということです。

オフィシャルウイスキー(蒸溜所が瓶詰したウイスキー)を
飲んだことがある銘柄もそこそこあるのではないでしょうか。
私もアルタベーン、ブレイヴァル、ダルメニャックは見たことがないですが、
その他は流通年代を問わなければ一通り経験しています。

アルタベーンとブレイヴァルはインディペンデントボトラーズから
時々リリースがあるので、
ケイデンヘッドやシグナトリーあたりを追いかけていたら
そこで経験することがあるのではないでしょうか。

続いて、バカルディ社、いってみましょう。
・Aberfeldy(アバフェルディ)
・Aultmore(オルトモア)
・Craigellachie(クレイゲラキ)
・Macduff(マクダフ)
・Royal Brackla(ロイヤルブラックラ)

こちらは全てサッポロが正規輸入代理店をつとめ、
オフィシャルが日本に入ってきていました。
過去形なのは需要高騰/材料高騰/原油高騰などで現在は
なかなか安定的には入ってこないと営業さんから聞いたからです。

マクダフは蒸溜所名=商品名ではなく、The Develonという銘柄です。

ここで、ビームサントリー社、いってみましょうか。
・Ardmore(アードモア)
・Auchentoshan(オーヘントッシャン)
・Bowmore(ボウモア)
・Glen Garioch(グレンギリー)
・Laphroaig(ラフロイグ)

サントリーが間接的に所有しているので
グレンギリーを除けばどれも国内で安定的に手に入るでしょう。
グレンギリーは鹿の載っているラベルの時代はホイホイ買えましたが
今はどこで売っているのでしょうか…
ダンピーボトルになってから1回しか買えたことがありません。

続いては、社名にあまり馴染みがなさそうな タイ・ビバレッジ社
・Balblair(バルブレア)
・Balmenach(バルメニャック)
・Knockdhu(ノックデュー)
・Pulteney(プルトニー)
・Speyburn(スペイバーン)

正規輸入代理店は三陽物産株式会社です。
バルメニャックはG&Mでしか見たことがないですが、
他のオフィシャルウイスキーは比較的安定して手に入ります。
(私が三陽物産の営業さんと仲良しということが大きいですが…)

ノックデューはディアジオの所有するノッカンドューと響きが似ており
ややこしいので商品名をAn Cnoc(アンノック)としています。
このアンノックのピートハートという商品が個人的に好きです。

では、比較的おぼえやすい ウィリアム・グラント&サンズ社 いきましょう。
・Ailsa Bay(アイルサベイ)
・Balvenie(バルヴィニー)
・Glenfiddich(グレンフィデック)
・Kininvie(キニンヴィ)

こちらは正規輸入代理店がついているものとついていないものがありますが、
過去問をざっくりみたところ全部頻出なのでおさえなければなりませんね。

キニンヴィやアイルサベイはレア度高めですが、
シングルモルトに強いバーであればたまに置いてある印象です。

どんどんいきましょう、 エンペラドール社
・Dalmore(ダルモア)
・Fettercairn(フェッターケアン)
・Isle of Jura(アイルオブジュラ)
・Tamnavulin(タムナブーリン)

知名度は ダルモア , ジュラ > フェッターケアン , タムナブーリン
というとこでしょうか。
前の2つはオフィシャルボトルが国内で入手できます。

今年だけでいうとフェッターケアンは要チェックです。
なぜならば創業200周年の節目の年にあたるからです。

続いては骨太な エドリントングループ社 です。
・Glenrothes(グレンロセス)
・Highland Park(ハイランドパーク)
・Macallan(マッカラン)

どの生産者も特徴的ですよね。
マッカランは言わずもがな、ハイランドパークは北の巨人、
グレンロセスはかつてはオフィシャルボトルが
ヴィンテージ表記という変わった生産者でした。

そろそろ情報の羅列がしんどくなってきましたので、
他は後日まとめてデータシートにでもすることにします。
上に挙げた35蒸溜所を暗記すれば、
過去問題集の演習で他の特徴的な蒸溜所をおさえて
あとはディアジオ、みたいな雑な暗記でも
選択式問題であれば充分戦えるように思えます。

4.まとめ

まとめというか攻略法になりますが、
ディアジオ31蒸溜所を完璧に暗記するより、
・ペルノリカール11 Speyside + 1 Island
・バカルディ/ビームサントリー/タイビバレッジ それぞれ 5
・ウィリアムグラントアンドサンズ/エンペラドール それぞれ 4
・エドリントングループ 3
を先に暗記してその他を詰める、それが持論です!!

今日の勉強のお供は
Dalwhinnie 15yo
でした。

ウイスキーラバーズ名古屋にかまけて
数日座学をサボりましたが、国内蒸溜所の製品をテイスティングできたのでヨシ!?




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