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障害者私はヘルプマークについて「ほぼ無意味」と考える

ご無沙汰しております。クローズド就労のエンジニア等等をしている精神障害者のkeburiです。

2022年に椎名林檎がヘルプマークに類似したグッズを出して、持病を抱える患者さんを落胆させ、問題になった件。当事者の患者さんにとってはまだまだ記憶に新しい出来事ではないだろうか。

当事者ではないnoterの方々が「ヘルプマーク付けた方が優先席を譲ってもらえたり配慮してもらえる」という情報を発信している。

だが、当事者からしてみたら「完全にリアルと異なる👎🏻」というのが結論である。これを感じているのは私だけではないだろう。

今回は私のヘルプマークを付ける理由について書いていきたい。

ヘルプマークを市役所で頂いたのは数年前だった。私は今でこそリモートワーク(週1出社)だが、去年の7月~8月頃は毎日出社していた。

地域差などもあると思うが、「ヘルプマークをつけている方に優先席を譲ってください」というような周知ステッカーは私の使用する路線の優先席の窓に貼ってあり、少なくとも私の利用する電車のユーザーからの認知度が低いとは思えない。

私のパニック障害はまだ寛解していない。起立性調節障害が制御できない日もある。「今日はヤバそうかも、体調良くないから倒れるかも」という日だけヘルプマークを分かりやすい小さなトートバッグにつけている。クローズド就労で不健康だということをバレるわけにはいかないので会社に入る前にそっと外す。退社する時もコソコソつける。

ヘルプマークの裏面には持病の種類や緊急連絡先等を記載している。

というのも、過去に完全に意識を失ってしまったり、歩くことはおろか意識朦朧として立ち上がれなくなってしまうことがあり、駅長室で休ませてもらったこと、救急車のお世話になったこともあったからだ。

この頃はヘルプマークを付けておらず、ホームで崩れて蹲る私を何千人が見て見ぬふりをして通り過ぎていった。東京ってそゆとこ~!誰かが倒れててもスルーするのが当たり前な土地。

会社への経由地は新宿で、総武線に乗り換える。まあいつでも付けているわけではないのだが、ヘルプマークに気づいて「座りますか?」と声を掛けてくれた女性がこれまで総武線で1人いた。……それが最初で、それ以降のこの一年は誰からも声を掛けられていないのが現実だ。

総武線は優先席に積極的に座る乗客は少ない方だという体感だ。そのため、調子の悪い時はヘルプマークを見えるようにしつつ、優先席にありがたく座らせていただいている。総武線ユーザーの皆さんの意識の高さはリスペクトに値する。総武線ユーザーの皆様ありがとうございます!!!!!(20dBの声量)

だけど既に満席になってしまっている場合、基本的にヘルプマークを付けて優先席の前に立っていても譲ってもらえません。ガチで。こちらを一瞥してシカトされます。目の前で倒れ込んでしまったことがあり、その時に優先席を譲っていただいたことがあったくらい。

まあ世の中、色んな人がいる。内臓疾患、貧血、偏頭痛、生理痛、本当に倒れそうなくらい満身創痍な人、風邪気味な人……。目にしただけではわからない。透視なんてシックスセンスを持ち合わせている人なんてほぼいないだろう。ヘルプマークを付けていなくても何らかの事情を抱える人は沢山いる。いいよいいよ、マジで座りな💦って思う。

あからさまに態度デカデカ・スマホいじいじ、で「コイツ、何ともないのでは?」って人も沢山いる。

し、「言ってくれたら譲るよ」スタンスで座っている人も沢山いる。←ヘルプマークを印籠として使うことに偉そうだなぁと抵抗感がある私は「席譲ってほしい」と言えないので困ってます……「言ってくれたら譲るよ」スタンスの方、ヘルプマークもそうだし妊婦マークを付けている人にすぐ気づいてすぐ譲ってくださるケース、見たことないです🫠最初から空けておいてほしい……な……。だってヘルプマーク付けてない病人を透視できるわけでもないし、ヘルプマークや妊婦マークに気づけてないんだから。

そんな感じなので、ヘルプマークの効力は凄く低い。低過ぎてメタルバンドのベース並。

ヘルプマーク付けていて恩恵を感じる時は、始発駅の優先席に真っ先に座っても許される時だ。(それでも普通の席が空いてる時はそこに座る。私以外にも辛い人はいると思うので。)

そして「席を譲ってほしい」よりも社会に認知が拡がってほしいこと。「意識失った時にヘルプマークの裏面を見てくれぇ~!!!!ここに全て書いてある~!!!!」ということ。こっちの方がよっぽど大事。

まあ健康な人はこんな記事見てないでしょうけどね~~🤷🏻‍♀️

そんな感じで私はヘルプマークを使ってる。「俺
・私はヘルプマーク保持者なんだから!席を譲れ!」とは思ってないし、本当に微々たる「タスケテー🥲」アピールでしかないのだ。

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