言われてつい泣いてしまった言葉

干支を一回り半するくらい年の離れた人と飲みました。

僕、ずっと言われたかった言葉があるんです。

それをきっと言われた。

悩め。自分の道を進め。という言葉です。

文字にしてしまうとそっけなく感じてしまい正直驚いています。

重要なのはどんな人がその言葉を使うかですよねきっと。人生というものを歩んできて、僕より見えているものがたくさんある人に言われたから、そんな気持ちになったんです。

これまで生きてきて、自分の思っていることが周囲に理解されなくてつらかった。

いや、思い返せば主張したことはほとんどない。いつしか自分の心に鍵をかけてしまった。今は思い出すことができない。

そうして生きてきた。生きてこれた。全てを閉じたわけじゃないけど、閉じ込めてきたものは今の自分が感じる生きづらさほどに大きい。

今一番つるむ頻度が高いやつらと話をするときに、自分の考えを上手に言葉にできずつらかった。でもそれは、僕はそいつらがきっと僕の考えに共感してくれないことを確信していたからかもしれない。言葉にしたらきっとわかり合えないと思っていた。それでも彼らは自分に必要な社会的つながりだった。

自分が間違っていないことは、どこかで知っていた。それはアニメの中だったり、テレビ番組で流れる感動秘話だったり。でも、遠かった。自分を信じられなかった。

でも、同じような気持ちで人生を駆け抜けた人がいるって知った時、その人に出会えた時、その人がそういう自分を認めてくれた時、初めて胸を張って人前に立てると思った。

もちろん、怖い。自分を主張しようとする時、その思いと同じくらい怖さがある。他者に理解されるだろうなと思ってする主張は、少しの怖さしかない。でも、他者の理解を超えるであろう主張をするのは、すごく大きな怖さがある。生き方とか価値判断となるとすごく怖い。

思いと怖さ、その勝敗はほんの1ミリの差でしかない。1ミリあれば勝てるのに、1ミリなければ勝てない。

でも、これからの僕はきっと前よりも強く、思いを持てると思う。怖さに負けないように。

自分がそういう人間でいたいと思うから。

なぜこういう出来事が起きたかと言うと、それは間違いなく、自分が以前より素直になれたからだと思う。

4年だから就職先のことを聞かれる。僕は自分の進路がわからない(言葉にできない、深く考えられてない)ことが後ろめたくて、大学院に行くとか言っていた。でも本当は大学院も今行きたい場所じゃなかった。つまりは、嘘をついていたんだ。

でも、僕は今日、素直に分からないと言った。休学したと言った。そうしたら、言ってくれたんだあの人は。

わからないって言うのだって少しは勇気がいったよ。みんなが就職決まってる中、自分だけ決まっていなかったから。みんなが〇〇に就職します~って言って、大人たちが、おおそうかそうか~!おめでとう~ってなるのを見てきたから。親だって、就職して一人前だって考えをしていたから。みんなが喜ぶのは就職することだって思ってたから。それが当たり前だと思っていた。いや、当たり前であるような光景しか見てこなかった。これなかった。ほんとは自分は就職なんてしたくなくて、これまで覆い隠してきた自分というものをどうにかしたかった。それが本音だった。世界が合わなかっただけ。いつだって自分が間違っていたわけじゃない。


だから、自分に素直でいることは良いことなんだ。人間関係だと嘘が必要だったりそうでなかったりと、それはそれでややこしいんだけど、少なくとも自分が何をするか、素直でいることは、良いことなんだ。


はあ。

僕はそういう世界を望んでいた。今日強く与えられた。僕が与える側に回るのならば、僕は同じように与えたいと思っている。だから今書いている。

自分は、なぜか、自己実現ではなく、世界を変えたいと思っている。漠然と思っていたが、それは他人を変えたいという意味ではなく、自分のものの見方を変えたいという意味だったのかもしれない。

世界を変えるという信念に基づいた行動ならば、きっと変えられる。自分の世界なら、確実に。きっと他の人に希望みたいなのを与えたくて、だから生きてる。

悩め。自分の道を進め。そう言ってくれてありがとうございました。じゃなくて、がんばる、だ。感謝されるためにあの人はそう言ったんじゃない。自分が負けないように言ってくれたんだ。だから、伝えるべきは、「がんばる」なんだ。もし困ったら話を聞くって言ってくれてありがとう。でも、お世話になってしまったら、それはきっと僕が負けた時だ。絶対に貫く。負けたくないから。そう思ったから、絶対お世話にならないよ。なってたまるか、ばーか。笑笑 と思った。

そんな気持ちを込めて、最後に言った。お世話にならないっすよ!って。これもぶっちゃけくさい言い方というか、アニメとかで聞いたことあるセリフだから、恥ずかしかったけど、言いたかったんですよ。でも本気だから。それが気持ち伝わるかなって。そう言うべきかなって思ったから言った。

ありがとう。心から。

感謝してるからここでは言った。ここなら見られんからな。見られるけど。

ほぼ言い尽くして、やっぱり残るのは、不安だ。

でも乗り越えられる不安だ。

希望に満ち溢れている。

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