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脱毛症の経過報告③治療をやめて思ったこと

 全身脱毛症を発症してから2年が経ちました。1年と少し治療しましたが改善がみられなかったので、去年の3月以降は通院をやめていました。しかし今年に入ってもう一度皮膚科を受診したので記録します。

 再受診しようと思ったのは、産業医の先生との面談がきっかけでした。面談はいつもオンラインで行っています。その日私はウィッグをしないまま面談に臨んでいたのですが、先生から「顔見たいからカメラオンにしてもらえないかな?」との一言。別にいっか〜と何も考えずオンカメにしたら、絶句した先生の姿が。

 「絶対病院行った方がいいよ!!」と強く勧められましたが、今まで何をしても改善されなかったこと、治療費ばかりかかり精神的にも負担があったことについて伝えました。ですが先生的には「万が一、年をとってから治療がしたいと思っても、その時の体調やかかっている病気などで治療できなくなっているかもしれない。今元気で他の病気もないなら、もう一度試してみてはどう?」との事。この言葉をもらってから、もっかい行くだけ行ってみっか〜と再受診を決めました。

 紹介状を書いてもらい、たどり着いた大学病院で3時間待ち。血を取られるもアレルギー検査は異常なし。健康で言うことなし!な状態なのが余計じゃあなんで生えないの?という疑問を抱かせます。あと私に残された治療法は皮膚をわざとかぶれさせるという局所免疫療法のみ。どうする?汗で蒸れる夏よりは今やっておいた方がいいけど...でも元通りにならないのにお金だけかけてもなぁ...と皮膚科の先生と相談しながら色々悩みましたが、結局治療はやめることにしました。なんだそりゃ!

 でも今回の受診で1番聞きたかった子供に遺伝するのかどうかについては聞くことができたので、前回の受診時より大きく進展したなと感じています。絶対に遺伝するとは言えないけど、絶対遺伝しないとも言い切れない。脱毛症についてはまだまだ分からないことが多く、こればっかりは産んでみないと分からない、との事。すごいイチかバチか感。ダメだった時の子供の気持ちはどうなるの?100%私の責任なのに産んでハゲだったら絶対恨まれるわ。などなど色々思うところがあり、治療も子供もやめておこうと決めました。

 脱毛症でも子供を産んだ人はいる。遺伝してない人もいるし、というか子供に遺伝した人をまだ見たことがない。だったら大丈夫なんじゃない?とも思いましたが、1%でも遺伝する可能性があるなら、私は決断できない。もし子供に何でハゲてんのに私を産んだの!?とか言われたら多分死んでしまうと思う。はぁ...何でこんなに悩まねばならんのだ...働いてくれよ私の毛根たち。

 またもうしばらく、何かが起こらない限り脱毛治療はしないと思っています。今のところ私の毛根たちは眠っていますが、いつか冬眠から目覚める日が来るのでしょうか。この際どっちでもいいのですが...



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