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周囲への期待値は自己の成長に伴い上がる

いつもありがとうございます。
「あたまのなか」です。

会社の先輩方と食事に行った際のお話です。

「昔に比べて、周囲のレベルが全体的に低下しているような気がします。」
Aさんがこんなことをおっしゃりました。

すると、さらに先輩のSさんは
「私はちょっと違うように思うな。
周りのレベルが下がったわけではなく、Aさん自身が知識や経験が積み上がってきて成長しているからこそ、そう感じるのだと思うな。」
「現役の大学生と接する機会があるんだけど、自分が大学生の時より学習意欲とか学びに対する姿勢が高いな~って常々感じるんです。」

2人の会話を聞いて感じたのは、Aさんの意見の通りレベルが低下している部分もあるだろうなってことでした。
自分の会社でも顧客の会社さんでもよく聞くのが「業務の仕組化や標準化」です。
たしかに仕組化・標準化できれば個人間のスキルレベルの違いによる成果物の質の差はある程度低減できるし、極端な話、今日入社した人でも作業可能な場合もあります。

他方で、仕組化したはいいものの、その仕組み自体を理解していないがために「自分でもよく理解できていないがマニュアル通りに作業したら完成した。」ということが、特に勤務期間の短い若手従業員に発生しやすいとも感じます。
その結果として個人のスキル向上の機会が業務内で失われる=個人レベルの低下、という印象を周囲(特に管理職以上の勤務経験の長い方)に与えていると考えました。

もう一つ感じたことは、Aさんのように周囲への期待値が上がることは、良い面なのでは?ということです。
ただ単に周囲への要求レベルだけ上げるのは、過度なプレッシャーをかけているだけで要求されている側には負荷でしかないかと思います。
でも、Aさんは知識・経験を有しているので、それを形として残し、部下ないし周囲に共有する。つまりは暗黙知を形式知にする。
その上である程度高い要求をすることは、要求された側のレベルを向上させる機会を提供していることに他ならないと思います。

暗黙知を形式知に。
形式知を用い高いレベルの業務に関与し、さらなる形式知・暗黙知の習得。
習得した暗黙知の形式知化。

このサイクルが形成されることで、若手の社内での成長スピードは年々加速していくのではないでしょうか。

私は普段から知識・経験に関してはできるだけ形に残していますが、今後はそれを自分の整理だけで使うのではなく、他社に共有できるように、という視点も取り入れていかないといけないと考えさせられた会話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます~

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