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Humans of 関大国際部 Vol.4

こんにちは。交換派遣留学担当の古閑(こが)です。

私が留学したころの話はもはや皆さんにとっては旧石器時代のようなもの。
あまり参考にはなりませんが、留学をきっかけに色々な仕事を経験してきた、ということでお伝えできることもあるかもしれません。
国際部って色んな人がいるんだなあ、と思って、少しばかり異色な私の話におつきあいください。

まず私の海外経験をざっくりお話しますと、アメリカに1か月の短期交換留学、イギリスに1年半の留学、そして結婚後、パートナーの転勤で香港に4年住んでいました。
人見知りでこわがり、英語なんて大嫌いだった私がなぜ留学することになったのかは語ると長くなりますので興味のある人は国際部にお越しください。

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今回、新型コロナの世界的流行により、留学計画の変更を余儀なくされた学生のみなさん、計画を立てて準備をすすめてきたのに悔しい思いもあるでしょう。がっかりもしていることでしょう。その気持ちはよくわかります。なぜって、私の留学もそしてキャリアも計画通り、思い通りにすすんだことはほぼなかったから。回り道だらけの人生なんです。

私は今、留学コーディネーターとして、みなさんの夢やチャレンジをサポートさせて頂いています。 社会に出た当初はこのような仕事があることも知らず、その当時はまだまだ留学することすら珍しく、英語を使った仕事がしたい、という漠然としたキャリアビジョンしか持っていませんでした。
キラキラと目を輝かせて、夢を語るみなさんのサポートをする留学コーディネーターはまさに天職だと感じていますが、この仕事にめぐり合うまでは様々な仕事に携わってきました。独身時代、結婚、育児の期間と人生のフェーズに合わせてそれぞれ働き方も変えてきました。

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某国内メーカーでの翻訳業を皮切りに、外資系企業での海外調達、通訳、フリーランスの翻訳、英語講師…。今とは違ってひとつの会社にずっと勤めるか、寿退社が当たり前の時代ですから当時の主流からは完全にはずれていましたね。
さらにいうと、思い描いたとおり、希望通りの仕事は少なく、どちらかというと不本意なスタートが多かったように思います。
1年半のイギリス留学から意気揚々と帰国して勤めた最初のメーカーでは、英会話ができる=英語ができる、といい気になっていた鼻っ柱をへし折られました。各国の道路交通法の翻訳や、バイクの仕様書を英語にする部署でしたが、英語で会話ができることと、ビジネスで英語を使いこなせる、ということは別物なのだ、と思い知らされました。
言葉をそのまま置き換えてどうする?こちらの意図が相手に伝わるように翻訳しないと意味がない、と注意される日々。出来ない自分が情けなく、自信も失っていきました。

そこで仕事のかたわら、あらためて通訳、翻訳の専門学校で学びました。そこでは通訳、翻訳の技術だけでなく、相手の意図を理解し、こちらの意図をわかりやすく伝える、というコミュニケーションの基本も叩き込まれました。キャリアスタート時に、痛い思いをし、プロフェッショナルとは何か、と考えられたのはとても良かったと思います。

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その後、念願叶って外資系のバルブ会社に転職したのですが、これも最初はアメリカ人の社長秘書として働くはずでした。ところが、初日に出社すると、ほかにもっと良い人がみつかったので、輸出入部門のアシスタントに回ってください、と言われたのです。社長秘書のつもりで就職したのに、アシスタントって!その上、最初の仕事はコピーとお茶汲み。新人OLの定番でした。こんなはずじゃなかった、と落ち込みましたし、怒りも湧きました。

なんとか気持ちを取り直し、まずはプロフェッショナルなアシスタントになるべく、努力しました。貿易業務が覚えられるなんてラッキーだ、と気持ちを切り替えてから、徐々に仕事が面白くなり少しずつ任せてもらえる範囲も広がっていきました。そして、ついには海外調達部門を任されて海外出張に飛び回るようにもなったのです。失敗した!と思っていた転職がとても幸せな結果につながりました。

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実は物事には成功も失敗もないんじゃないかな、って思っています。成功か失敗か決めるのは自分自身、まずは自分の置かれた状況でベストを尽くし楽しむことが大事、そんな風に考えるようになりました。そして、独身時代、結婚、育児期間、とそれぞれに働き方を変えていくのもまたひとつの選択ではないかな、と思います。
まだまだ私の回り道だらけのエピソードは続くのですが、それはまたの機会に。意外と回り道って悪くないですよ。

誰も予想だにしなかった今回のパンデミック。これから世界はどんな風に変わっていくのでしょう?
それこそ計画通りにいかないことがデフォルトになるかもしれません。でも計画通りにいかないということは、思いがけない扉が開くチャンスもあるということ。どんな扉を開けるのか、わくわくしながら今できることをやっていきましょう。皆さんのチャレンジを応援しています。

#交換派遣留学 #関西大学 #関大国際部 #留学