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「illminate」

部屋から抜け出し
どれくらい頑張ったら
外に出られるのだろう
静かに染まる街
それくらいの感覚が
腑に落ちるように
大人になったらしい

高いところは月に
少しだけ近づくから
好きかもしれない、そんな気持ち
ひとりで歩く度
街灯が尾を引くから
熱くなる頬に
ー 強くなかったらしい

胸に仕舞った言葉
なんて痛いの
抱きしめて笑ったあの日々も
そう、ここではない。
ほのかに香りが似てるだけ
壊れて仕舞いそうな気持ち
抱えて歩き出す横顔を
まだ夢に見るの
そばで照らせたならいいのに


視界には空しかないとか
鼻を抜く澄んだ空気とか
僕の居場所ってここだっけ
暗い暗い場所で叫んでる

いっそこのまま海の底へと沈もうかとか
冗談のように、思う

そうやってもう、
僕だけではどうにもならないような
形になってしまった
願ってしまった。
いつだってそう、
暗い暗い夜の先には朝があるからって
みんな知らんふり
光は差さない


もう少しだけ、上手く話せたら良い
もう少しだけ、そばにいてくれたら

誰だってそう、
1人では声すら出せないような
形になってしまったり
奪ってしまったり
どんな時でも
暗い暗い夜はそばにいて手を握って
ちょっとふざけたり
それも悪くはないでしょ

もう少しだけ、上手く話せたら良い
もう少しだけ、大人になれたら

君にもらった言葉
なんて痛いの
抱きしめて笑ったあの日々は
そう、ここで終わり
感じた心を繋ぐだけ
壊れて仕舞いそうな気持ち
抱えて海の底へ沈み込む
そんな誰かを
そばで照らせたならいいのに
そうやって生きれたらいいのに

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