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今の自分のセクシュアリティとかいろいろ考えてみる

前置き: セクシュアリティについて

心の性とか性的指向とか、単純な「男女」ではくくることができない「セクシュアリティ」という概念があります。

個人の性というのは、
・身体的な性
(生まれ持った性別)
・性自認
(自分で自分の性をどう思ってるのか)
・性的指向
(誰を好きになるのか。「性的“嗜好”」ではない)
・表現したい性
(どんな服を着てどう振る舞いたいのか、とか)
など、いろんなパラメータで捉えることができます。

特に、性的指向と性自認を合わせた「SOGI」という概念は、LGBTよりも包括的な概念として認知されつつあるようです。(この言葉自体の説明はここでは省略します)

しかもこのパラメータ、それぞれ独立で考えた方がいいんです。
例えば「体が男性で性自認も男性だから、性的指向は女性」などのような、「どれかがこうだからこれはこう」というのはありません。

私は専門家でも何でもないので説明はこのくらいにして…。


本題: 自分のセクシュアリティ考えてみた

で、今回なんですけど、「anone,」というサービスを使って私のセクシュアリティを分析してみました!
自分がどういう奴なのか、診断結果と照らし合わせながら見ていきたいと思います。

※セクシュアリティというのは流動的で、環境や考え方などの影響でいくらでも変わり得るものとされています。この記事は「私のセクシュアリティは今までもこれからもこうだからよろしく!」と決定づけるものではありません。


診断結果がこちら↓

何やら5つ項目が出てきて、それぞれに名前がついているようです。


・Xジェンダー

男性でも女性でもない性別のあり方。それがXジェンダーです。 「第三の性」なんて名前がついていることもあります。一言でXジェンダーといっても、その感じ方は人によって様々。 男性、女性の両方の自分が混ざり合ったり、そもそも男性や女性という枠組みを一切意識しないあり方もあるんです。
(anone,の解説より引用)

「あなたは男らしい、女らしい」みたいな言及をされると私はとても違和感を感じます。こういう言及のされ方には、体の性だけじゃなくて、社会的な男女のあり方やステレオタイプなイメージが大きく影響してるのかもしれません。
というか「自分で自分の性どう思う?」なんてあんまり考えたことなかったですね。自分の性って多くの場合、「体の性」とか「(男女二元論の残る)社会でどう扱われてるか」とか、そういうので判断することになっちゃうと思うんです。その判断材料をいったん全部差っ引いた時に残るのが性自認なのかなって勝手に認識してるんですけど、私の場合差っ引いたあと特に何も残らなかったんですよね笑

その他私に関する細かい面をちょっと取り上げてみます。
「♂ーーー丨ーーー♀」みたいな感じで男性と女性の間のどこかにいるのか(中性や両性)、それともそんなふうに二極的ですらないのか(無性や不定性)、そこは自分でもわかりません。そして決めようとも思いません。
( 男 ・ 女 )みたいな性別欄とか、ゲームで主人公の性別を選ぶ時とかで結構ためらいます。
あと、一人称は書き言葉だとだいたい「私」ですが、「僕」とか「俺」も使います。ここは無理に変えなくてもいいかな…。


・クォイロマンティック

友情と恋愛の違いがわからない!それがクォイロマンティック。 大好きなんだけど、これって友達としてなのか…?それとも恋人として好きなのか…?なんて考えてしまう人が多いはず。クォイロマンティックの中には「このぬいぐるみかわいい!あの女の子もかわいい!あれ、この気持ちってなに…?」 といったように人以外にも同じような感情をもつ人も少なくないみたい。
(anone,の解説より引用)

単に「好き!」という気持ちなら出てくることがあるけど、それが友情なのか恋愛なのか…みたいな線引きは必要ないと感じます。
パートナーみたいな存在は、いると心強いとは思うけど、それは必ずしも「友達」「恋人」などと名前が決まるとは限らないと思ってます。


・ヘテロセクシュアル

異性に対して性的欲求を抱くのがヘテロセクシュアルということなんですが、これに関してはちょっと「ん?」って思いました。
というのも、性自認が男でも女でもないので、異性も何もなくね?って思ったんです。

「異性」とか「同性」って言葉、男女二元論を前提とした言い方な気がします。自分との性自認の違いから「異性」って呼ぶのか、性的指向の違いから「異性」って呼ぶのか、そのへんがちょっと曖昧なんですよね。


・デミセクシュアル

相手との信頼関係が深まって初めて性的欲求を抱くのがデミセクシュアルということなんですが、これもちょっと「ん?」って思いました。(2回目)
実際に関係を持つんだったら信頼し合えたり許し合えたりする方が絶対いいって私は思うけど、関係は持たずに性的な感情だけ一方的に持ってる場合はどうなんだろ…。(1人でする妄想とか)
あと「幼馴染には性的な感情を抱きにくい」みたいなのなかったっけ…関係ないのかな🤔


・ノンバイナリー

男性でも女性でもない。そんなアイデンティティが強く言葉や服装に現れてくるのがこのセクシュアリティです。 「あれ、でもこころの性はシスジェンダーって出たぞ…?」と思った人も少なくないはず。 実はこれってこころの性と一致しないことがたくさんあるんです。 例えばこころの性は男性でも、中性的な服装が好きだったり、どんな性別であっても、セクシュアリティの枠に囚われず、いいと思った言葉を使ってみたり。 最近はノンバイナリー向け、いわゆるユニセックスなファッションも増えてきているのでこれを機に新しいものにチャレンジしてみるのはいかがでしょう…?
(anone,の解説より引用)

これは特に診断どおりだと思いました。
「男の子はかっこいい、女の子はかわいい」みたいな対比をすごい昔に植え付けられたような気がするんですけど、誰に対してだろうが仕草や見た目について「かっこいい」「かわいい」は言いますよね。
ファッションブランドのお店とかサイトってだいたい「メンズ」と「レディース」にわかれてるじゃないですか。男女の骨格の違いとかはあるかもしれないけど、私としてはユニセックスのカテゴリーももっと増えたらいいなと思います。
それから、VTuberって性表現的にめっちゃ可能性あるんじゃね?って最近考えてました。いわゆる「バ美肉」とはまた別の文脈で、性表現的にやってる方とかいらっしゃらないんですかね。わりとポジティブに可能性あると思うんですけど…。


最後に

拙いながらいろいろと考えてみましたが、新たに見えてくるものもあったし、余計わからなくなることもありました。(そんなもんだと思う)(ひととおり書いたあと細かい修正めっちゃした)

セクシュアリティを表す名前がいろいろ出てきましたが、だからといって「私はXジェンダーです!」とか名乗ろうとはあんまり思いません。「じゃあ結局あなたはXジェンダーなんですね!」って言われたとしても「いや…ん〜〜???(~_~;)」ってなるし。

というのも、あんまりセクシュアリティを名乗りまくってると「そのセクシュアリティらしくないといけない」みたいに意識してしまいそうだと個人的に思ったんです。セクシュアリティの種類それぞれが持つイメージに引っ張られてしまうというか…。

もちろん、セクシュアリティというカテゴライズを自分に施すことで安心できる人もいるでしょう。でも、私にはそういうカテゴライズを避ける傾向があるらしく、「私は私」って言い張りたいという気持ちもあります。

便宜上セクシュアリティを名乗ることはあるかもしれないけどね。「強いて言うならXジェンダーらしいです」みたいな。やっぱりはっきりしない笑

でも、そのはっきりしない感じが自分にとって自然なのだとしたらそれでもいいと思ってます。性はグラデーションですからね。

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