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(連載小説)秘密の女子化社員養成所㉝~女子化研修終盤の一大事・その4~

休憩時間が終わって再び大ホールに社員・研修生全員が戻ると緊急集会は再会され、今度は三浦所長が自ら壇上に上がり、マイクの前に立った。

いつものように凛とした和服姿の三浦所長だったが、表情は厳しくそして険しいところからしてそこに居た誰もが所長の口から重大発表があるのだと云う事を悟っていた。

「皆さん、今回の森野純子の逃亡に関しまして関係した者の処罰は先程までの通りですが、これから本人の処罰について発表します。」

と言う三浦所長の言葉に会場はこれまでにない最大級の緊張感に包まれ、悠子たち研修生も純子にどんな処罰が下るのか固唾を呑んで見守っていた。

「皆さんにはこの島に来た際、最初にルール違反には厳しく対処しますし、そのうちの一番の重罪は逃亡である事はお伝えしてあると思います。」

と硬い表情のまま言いながら三浦所長はこう続けた。

「今回森野純子が犯した逃亡と云う行為はこの小瀬戸島研修所が開設されてから2例目ですが、前回逃亡した研修生はご承知の通り内規に沿って去勢され、メイドに格下げになっています。それを踏まえて上層部でも協議しましたが・・・・・。」

「しましたが?・・・・・。」

結局純子はどうなってしまうのだろうと不安な気持ちで壇上を見つめていた研修生や社員を前にひと呼吸置いて所長はこう告げた。

「やはり森野純子のした逃亡と云う行為は極めて悪質で重大だと云う事や、これまでの研修中の態度等から見てより改心させる必要もあると思われるので規定に沿って森野純子は去勢し、メイドにさせる事としました。」

「えっ?!・・・・・き、去勢??・・・・・。」
「純子ちゃんはタマタマ取られちゃうの??。そんな・・・・・。」

この三浦所長の発表に場内は大きくどよめき、また悠子たち同期の研修生たちは嘆かずにはいられなかった。

そんな中三浦所長は大きな声で「静かにしなさい!!。そして全員スクリーンに注目しなさい!!。」と言うと再び会場の灯りが落とされて薄暗くなり、見るとスクリーンには何やら映し出されている。

よく見ると画面に映し出されたのは手術台に拘束具で縛り付けられた純子で、縛り付けられているだけでなくポールギャグをされて喋る事もままならないようだった。

「ではこれから森野純子の去勢手術を開始します。ただその前にもう一つ森野純子には罰を与えます。」

去勢されるだけでなく、まだ別に罰として何を純子にするのだろう?・・・・・。そう思いながら聞いていると三浦所長はこう言った。

「今回の不祥事を受け、当日の引率責任者の堂園部長や渚主任をはじめ、直接指導・監視に当たっていた杏奈と菜美は反省や罰として髪をバッサリ切っていますよね?。なので問題を起こした当の本人の森野純子も罰として髪を切ってもらいます。」

えっ?、純子ちゃんも断髪されるの?。でも純子ちゃんの髪形ってメイドと変わりない切りたてのおかっぱボブなのにどうするのかしら?・・・・・と純子の断髪について悠子が不思議に思っていると耳を疑うような事を三浦所長は言い始めた。

「前回逃亡した研修生にも同じ罰を与えたのですが前例に則り、またこうして上司や先輩社員たちがかなり短く断髪をしているのであれば罪を犯した本人にはそれ以上の事をさせるのが妥当と云う事で森野純子には髪を丸坊主にする事を命じます!!。」

「丸坊主」と言った事で会場は大きくどよめき、そしてざわつきはじめた。
ここに居るのは全員「女性」ばかりでしかも髪は女性にとって何よりも大事なものだし、それもあってかこの髪を丸坊主にされると云う事に対してかなりのセンセーショナルな反応が返ってきていた。

どよめく社員たちを全く意に介せず、三浦所長が手術台に縛り付けられている純子を丸坊主にするようマイクを通して告げると、待機していた島の常駐の美容師がバリカンを手に純子の髪の毛を刈り始めた。

「いやあああーーーー!!。純子ちゃんを丸坊主にしないでーーー!!。」
「やめてええーーー!!。丸坊主だけはやめてええーーー!!。」

会場がざわめく中、画面に向かって悠子たち同期の研修生は思わず立ち上がって叫んでいた。

しかしその声をかき消すぐらい周りのざわめきやどよめきは大きく、悠子たちの声は手術室はもちろん壇上に居る三浦所長にも届かない。

そうしているうちにみるみるうちに苦労して伸ばした純子の軽くカラーされたおかっぱボブは一気にバリカンで刈られ、画面には無残にも丸坊主にされて大粒の涙を流している純子の姿が大写しになっていた。

「まだまだこれで終わりじゃないわ!!。続けなさい!!。」

と三浦所長がマイクを通して美容師に指示をすると、なんと丸坊主にされたばかりの純子の頭にシェービングクリームが塗りたくられて泡まみれになると今度はカミソリで剃りはじめた。

「ジョリジョリジョリ・・・・・。」

丸坊主にされるだけでなく、その上カミソリで頭をまるで尼僧のように剃り上げるその行為におののき、さっきまで大音量だった会場のざわめき・どよめきは一切止んだ。

「いや・・・・・。なんでここまでするの・・・・・。」
「ひどい・・・・・。丸坊主にされるだけでもひどいのにその上ツルツル頭にされるだなんて・・・・・。」

そしてもうこの時点で悠子たち同期の研修生たち4人は全員大泣きし、涙で画面を見る事ができなくなっていた。

男性でも丸坊主にされるのは結構な精神的なダメージがあると云うのに女子化してからは髪が女性にとって非常に重要なものだと分かるためかこうして丸坊主、しかもツルツル頭にされている純子の心の痛みはどれほど辛いものだろうと今や心が完全に女子化している研修生たちにとってもそれは我慢できないくらい辛いものだった。

そんな事はお構いなく、頭をツルツルにされた手術室にいる純子に対し三浦所長は「では髪の方は終わりましたから先生よろしくお願いします。」とマイク越しに告げると画面にはこの島常駐の整形外科担当の医師・瀬奈と助手の看護師が映し出された。

「はぁーい、分かりましたー。では手術をはじめましょうかね。まったくどうして逃亡なんて事してくれるのかしらね、この子は・・・・・。」

と云う瀬奈に看護師からメスが渡されると、純子の局部にそのメスがあてがわれる。

「うぐぐ・・・・・やめれえ(やめてえ)・・・・・。」

さすがに自分が去勢されるとあって純子は体を揺らし、声を出して抵抗しようとするが、抵抗しようにも身体は拘束具で固定され、口にはポールギャグをされている為思う様に声も出せない。

そして局部麻酔のみと云う事もあり、純子は自分が去勢されるのをいやでも目の当たりにするのだった。

局部麻酔にしたのも三浦所長たち上層部の指示で、自分がこうして去勢されるところを見せつけると云うこれも罰の一環でそうされていた。

「ほら、じっとしてなさい!!。」
「うぐぐ・・・・・らめえ(ダメえ)・・・・・らめてえ(やめてえ)・・・・・。」

そう言うものの言葉にならない純子を看護師たちが押さえつけ、瀬奈は淡々と純子の局部にメスを入れ続けた。

そして悠子たち同期の研修生たちはもうこの時点でとてもではないが純子が去勢されている画面上の映像を直視する事はできず、画面を見る事なく下を向いて大粒の涙を流しながらただただ泣いていた。

そしてしばらく経って会場が明るくなり、顔を上げると画面にはもう何も映っておらず、悠子たちは純子の去勢手術が終わった事を悟った。

すると壇上から少しざわめきの残る会場の社員・研修生たちに向けて三浦所長がこう言った。

「以上で森野純子に対する処罰は完了し、今後はメイドとして扱う事になります。皆さんもいいですか?、改めて言いますけど逃亡だなんて馬鹿げた事をするとこうなりますよ!。ですから決して変な気を起こさず、それぞれが日々の業務や研修に励みなさい。以上、解散!。」

その口ぶりからはこの研修所の持つサディスティックさとこの施設が存在する本当の意味・意義が充分伝わってきていた。

「女の園」「真のジェンダーフリーを体現する場所」と耳心地のいい事は言うものの、その反面厳しい規律を強いて「レズビアン婚活」「玉の輿」等と云う名の下に実際は社員・研修生たちを一種の「商品」としてまるで飼いならしているかの様なこの研修所の実態に誰もが言葉が出なくなっていた。

解散となり、悠子はひとまず自分の部屋に戻ったが、夕食の時間になってもやはり先程の純子への仕打ちを見せつけられているせいか食事をする気にはならず、塞ぎこむようにしてベッドの上でずっと泣いていた。

それは悠子だけでなく穂波も紗絵も、そして涼子も同じだったし、他の社員たちにとってもあの余りにサディスティックな行為を見せつけられた直後でもあり、夕食会場ではほとんど誰も箸が進んでいなかった。

それでも少し位気分転換をしなくてはと思い、悠子は部屋を出てせめてここの穏やかな瀬戸内海の景色に癒されたいと思い、海のよく見えるテラスに出てボーっと外を眺めていると穂波がやって来る。

「悠子ちゃん、ここ座っていいかな?。」

と穂波はハンカチで涙をぬぐいながらそう言うと、悠子の隣に腰掛けた。

「さっきはすごかった、いえひどかったね・・・・・。」
「うん・・・・・ほんと・・・・・。いくら罰と言ってもね・・・・・。」

そうポツリポツリと話す二人だったがそのうち穂波が「あのね・・・・・あたし今純子ちゃんに会ってきたの。」と言う。

「えっ?ホント?。よく会えたね。そ、それでどうしてたの?。」

なんでも穂波は三浦所長に直談判して同期の研修生を代表して純子にお見舞い名目で会わせて欲しいと申し入れ、渋々許しを得て会ってきていた。

「純子ちゃんね、”あたしなんでバカな事したんだろう”って言ってたわ。」
「そうなんだ・・・・・。」

純子は脱走と云う自分のした事は仮にこの場をしのげてもあまりに女子化して以前とは変わってしまったこの外見では表立って社会復帰は難しいだったろうし、もう少し待って研修を終了してからなら他にも何か方法があったのではないかと思い、今になってみれば軽率だったと言っていたらしかった。

「それから他に純子ちゃんは何か言ってなかった?。」
「そうね・・・・・。みんなで一緒に研修を終了できなくなってそれが丸坊主や去勢されたりした事よりも心残りだって言ってたわ・・・・・。」
「そうなんだ・・・・・。」
「あとね・・・・・あたしには”穂波さんはきっといいお嫁さんになれるから幸せになってね”って言ってくれたの・・・・・くすん・・・・・。」

そこまで言うと穂波は再び涙が止まらなくなり、そして悠子も一旦止まっていた涙がまたとどめなく流れはじめていた。

確かに悠子も穂波も純子がしたこの逃亡と云う行為は決していい事ではないし、この厳しい規律の元で運営されている研修所からしてみれば厳罰が下るのはルールとして仕方ない事なのだろうと云う気持ちでは居た。

ただやはりあと数日でこの厳しい女子化研修を終えられる筈だったのにそれが叶わなくなったのは純子と同じくらい二人にとって何より辛い事で、晴れやかな気持ちで研修終了や嫁入りを迎えられそうにはないと感じていた。

日も暮れてきたので再び悠子は部屋に戻り、先程同様に塞ぎこむようにベッドに寝転がって泣いていると遥香が部屋に戻ってきた。

「悠子ちゃん、はいこれ。あたしからの差し入れ。よかったら食べて。」

そう言う遥香の手には調理場の青山シェフに頼んで作ってもらったと云うサンドイッチが抱えられていた。

「ま、辛くなるのも仕方ないわね・・・・・。確かに逃亡は良くないし厳罰だって云うのは分からないでもないけど、でもあんなにセンセーショナルでサディスティックなものを見せられちゃうとね・・・・・。ま、食べて。」

「は、はい・・・・・ありがとうございます・・・・・。」

そして悠子は余り食欲は無かったが折角なので遥香が持ち帰ってきてくれたシェフ特製のサンドイッチを一切れつまんで口に入れた。

「あの・・・・・遥香お姉様・・・・・。」
「ん?、なあに?。」
「あたしたち研修生って結局会社やこの施設にとってなんなんでしょう?。」

と悠子は遥香にそう涙ながらに言っていた。いや言わずにはいられなかった。

なぜここまでして厳しいカリキュラムを課し、男だった自分を無理矢理女にする意図はなんなのか?。

確かにこの島に来る直前の悠子は公私ともにパッとしないダメ社員だったので再生するチャンスを与える為に左遷と言えない事もない人事異動で小瀬戸島に連れてこられたのだが、ただ純子は勤務態度や社内外の女性に対する態度が不評だったとは言え、全国トップクラスの営業成績を残していた。

その純子も自分が女性に対してしてきたセクハラ的行為を反省して自戒し、島に来てからは全くのフェミニストになって女性をリスペクトし、自分も研修カリキュラムに沿ってどこから見ても女性としか見えない位女子化していると云うのにそれを棒に振ってまで逃亡しようとしたのは何故なのか?。

そんな悠子の気持ちが遥香への言葉となって口をついて出ていたが、それを聞いた遥香は「それはいち社員・研修生でしかないあたしたちには知る由もないわ。でもね、何か特別な意図があってあたしたちはこの島に集められてるのは事実よ。そしてその意図に外れたりそぐわなかった社員・研修生は今度こそ”リストラ”されちゃうって事。」と言う。

そう遥香が言うのを複雑な表情で聞いていた悠子だったが、ひと呼吸置くとこう言った。

「あの、遥香お姉様・・・・・。あたしを・・・・・だ、抱いて下さい・・・・・。」
「えっ?。なになに?。悠子ちゃんいきなりどうしちゃったの??」
「だから抱いて欲しいんです・・・・・あたし・・・・・。」

普段はどちらかと言えばおとなしくて清楚系でもあり、自分から性的なアピールをする事のない悠子がいきなり「抱いて欲しい」と言いだした事で遥香はさすがに面喰っていた。

「もう今日は思いっきりエッチな事でもしないとこのモヤモヤは解消しそうにないんです。どんな恥ずかしい事でも喜んでされますのでお願いです、あたしを抱いてください・・・・・。」

そう半ベソで言う悠子を見て、遥香は席を立って悠子の傍に座りなおすと優しく肩に手を回し、空いている方の手で同じように優しく髪を撫で始めた。

そしてじっと遥香を見つめていた悠子が目を閉じると、遥香は悠子の唇に優しく自分の唇を重ね合わせた。

「あん・・・・・遥香お姉様・・・・・。」
「悠子ちゃん・・・・・いいわよ、抱いてあげる・・・・・。何もかも忘れてあたしの胸に飛び込んで来て・・・・・あん、はあん・・・・・。」

それから二人は服を脱ぎ、下着も脱いで全裸になるとまるで発情期を迎えた牝犬がするようにお互いがお互いの身体のありとあらゆるところを貪るように舐め回し、激しく愛撫を重ねはじめた。

「あん、ああん・・・・・お姉様イイ・・・・・すごくイイ・・・・・。」
「悠子ちゃんこそすっごくイイわ、とっても女らしいエッチができるようになってるわ。ハアハア・・・・・あん、ああん、あん、イイ・・・・・。」

思えば半年前、この部屋で研修初日にいきなり「夜の部の研修」と称して麗子と遥香のレズエッチを目の前で見せられ、自分も女として喘ぎ・感じる今までとは全く違ったエッチをするよう強いられてから何度となく悠子はこの島で何人もの女性との間で自分も女としてレズエッチを交して来た。

そして今では性感帯も喘ぎ声も感じ方も男の時とはまるで違う女としてのエッチを身体に覚え込むように滲みこませ、身も心も女として女性と交わっている。

「悠子ちゃんあたしもうダメ・・・・・悠子ちゃんのあたしを気持ち良くするテクが上手すぎる・・・・・ハアハア・・・・・お願いイカせて・・・・・。」

と今まででは考えられなかったような余りの気持ち良さに先輩社員からのフィニッシュを嘆願された悠子は「はい・・・・・あたしももうイキたくてたまらないんですぅ・・・・・遥香お姉様、あたしもイカせてもらっていいですか・・・・・。ハアハアハア、あん、あああん、イイ、すっごくイイ・・・・・。」とうっとりとした表情で言うのだった。

「いいわ、二人で一緒にイクわよ。あん、ああん・・・・・イイ、イイわ・・・・・悠子ちゃんイイ・・・・・ああん、もうダメ、イキそう。」
「お姉様・・・・・悠子もイキそうですぅ・・・・・あん、はあん!、もうあたしダメぇ!。あん!イク!、イクイクイクイクイクぅー!!。」
「あたしもイクぅー!!、イクイクイクイクぅー!!!、はうん!!。」

次の瞬間、ベッドの上には二人のぺ二クリ娘から放出された大量の白い半透明のラブジュースが大輪の花のようにそこら中に飛び散っていた。

「悠子ちゃん・・・・・すっごくよかったわ・・・・・。エッチ上達したね・・・・・。」
「ありがとうございます・・・・・これもお姉様の指導のお陰です。あたしもすっごくよかったですし、気分がまぎれました・・・・・。」

翌朝、研修生たちはいつもの多目的室に集められていた。それは本来は島外研修を終え、島に戻ってきてから夕食までの空き時間に行われる筈だった研修終了後の配属先についての内示が遅ればせながら発表される為だった。

そして悠子が受け取った内示には「中級社員に任じ、本社人事部人材開発課勤務を命ずる」と書かれていた。

あたしまた本社に、そして東京に戻るんだ。だけど「人材開発課」って何する部署なんだろう?・・・・・。

そう思いながら書面を見つめる悠子の横で穂波は「本社商品研究開発部 嘱託社員」、紗絵は「本社企画部 マーケティング課」、そして涼子は「小瀬戸島研修所 教育研修部主任兼料飲部バーシトラス接客主任」と書かれた研修後の配属先が書かれた内示の書面をそれぞれ見つめていたのだった。

(つづく)




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