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【ドイツ版】ワーキングホリデービザの取得方法

はじめに

日本のパスポートを所持し日本からドイツに観光などで入国する際、90日(3ヶ月)以内の滞在であればビザなしで入国することができます。しかし、語学留学や就労などで90日以上ドイツに滞在する場合は、何かしらの長期滞在ビザを取得しなければなりません。そこで今回は、ワーキングホリデービザ(以下:ワーホリビザ)についてと日本でのビザ取得方法をドイツ外務省・ドイツ大使館の公式HPをもとにご紹介します。

ワーキングホリデーとは?

ドイツ外務省・ドイツ大使館の公式HPによると、「ワーキングホリデー・ビザ制度は日独両国の合意に基づくもので、日本の若い人たちにドイツの文化や日々の暮らしに触れる機会を提供するためのものです。滞在可能な期間は3ヶ月以上1年以内で、ビザを取得した日から最長365日、ドイツの様々な職場で働くことができます。ただし、1つの職場での最長就労期間は、6ヶ月までで、ワーキングホリデービザを申請できるのは1回限りなので、ご注意ください。」と記載してあります。つまりビザの期間内であれば、ドイツやヨーロッパ旅行を堪能しても良いし、語学学校に行っても良いし、現地で働いてみても良いという自由に時間を使えるビザです。さらにドイツのワーホリビザはイギリスなどのように年間の発行数に制限がなく、条件を満たし必要書類を揃えることができれば、他のビザに比べて取得しやすいビザということです。

ワーキングホリデービザの申請条件

1. 日本国籍を有していること
2. 18歳以上であり、申請時に31歳に達していないこと
3. 親族(子供など)が同行することはできない

申請場所

2010年6月15日から、世界各国のドイツ大使館・総領事館で申請することができるようになりました。日本国内のドイツ大使館は東京、総領事館は大阪にあります。日本人の場合、ビザなし(90日以内滞在可能)でドイツに入国してから、現地の管轄当局(通常、外国人局)で申請することが可能ですが、ドイツ入国後のビザ申請は、外国人局の混み具合で所得までの時間が掛かってしまうのと、必要書類が変わってしまうことから、出国前に日本で取得することをお勧めします。

《ドイツ連邦共和国大使館情報》
代表者名:イナ・レーペル大使
電話:03-5791-7700(代表) Fax:03-5791-7773(代表)
住所:〒106-0047 東京都港区南麻布4-5-10
開館時間:領事課 ビザ・パスポートの受取時間  月曜-木曜 午前11時~12時
管轄地域:北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県、新潟県

《大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館情報》
代表者名:ヴェルナー・ケーラー総領事  
電話:06-6440-5070   Fax:06-6440-5080
住所:〒531-6035 大阪市北区大淀中1-1-88-3501 梅田スカイビル タワーイースト35F
開館時間:法務領事部 月曜-金曜 午前9時〜11時30分

申請方法・必要書類

① 記入済みのWeb版長期ビザ申請書1部(PC・携帯で入力後、プリントアウト)〈→こちら

② 記入済みの誓約書1部(プリントアウト後、ペンで記入)〈→こちら

③ パスポート用写真1枚(35m×45m 正面写真)
〈→こちら

④ 日本国パスポート(ビザの有効期限が切れた後、なお3ヵ月以上有効期限の残っているパスポートが必要です。)及びそのコピー1部(A4サイズ)

⑤ 往復航空券予約の証明書(片道航空券でも可能)

⑥ ドイツでの全滞在期間有効な旅行者用医療保険および旅行賠償責任保険

(歯科の治療にも適用され、女性の場合は妊娠時にも適用される保険に加入していることを証明するものを提示してください。)
※日本国内の保険会社の保険は適応外となりますのでご注意下さい!
オススメは日本語対応している「ステップイン旅行保険」

⑦ 生活費支払い能力の証明(過去3ヶ月の記帳のある通帳(申請される前日又は当日に記帳された最新のもの)あるいは、ネットバンキングの場合には、前日に過去3ヶ月分を印刷)

※1年間滞在する場合には最低2,000ユーロ(約25万円)の資金があることを証明しなくてはなりません。
※片道航空券しかない場合は、この2倍の4,000ユーロ(約50万円)を証明する必要があります。


●その他の注意点
・ワーキングホリデービザの申請は遅くとも出発日の3週間前から1ヶ月前には行って下さい。ただし、出発日の3ヶ月以上前にビザの申請を受け付けることはできません。
・申請の受け付けはビザの発給を保証するものではありません。場合によっては、追加の書類(英語又はドイツ語の志望動機)が必要になることもあります。
・ドイツ入国にあたって、生活費の証明と旅行者用医療保険加入証明を携帯することをお薦めします。

● 返送ご希望の方
大使館申請で遠方の方(東北・北海道)の場合:520円のレターパックをご持参ください。
大阪のドイツ総領事館で申請の方は、宅急便の着払いで返送することができます。その場合は、A4サイズの返信封筒を提出してください。レターパック不可。


ビザ申請からビザ取得までの流れ

ワーホリ取得方法2


ワーホリ取得方法3

申請予約システムはこちら

実際に申請・取得をしてみて

筆者は日本でワーホリビザを取得し、2019年7月29日に日本を出国。そこで、ここでは実際に申請した時のことと注意点をご紹介します。
6月上旬か中旬くらいに申請予約システムで7月4日の予約をし、その後必要書類を準備したり片道の航空券を購入。(パスポートを持っていない人はまずは事前にパスポートを取得しないといけません)
海外保険はネットで調べ、日本の保険会社のワーホリ保険に加入しましたが、ここで大きな落とし穴が(後ほど説明)。そして、予約日の7月4日に必要書類を持って東京にあるドイツ連邦共和国大使館に行きました。大使館入館はセキュリティが厳しく、入口で非常に厳重なチェックがありますが、入口で「ワーホリで予約した●●です」と伝えると予約確認をされ入館することができます。館内に入ると番号札を発券し待ちます。番号を呼ばれると窓口で書類を提出するのですが、100円でも良いので今からコンビニで引き出し又は預金し、記帳された通帳にしてきてください。又、日本の保険だとビザはおりません。ドイツの保険に加入し、保険証書及び、支払い証明書をメールで送ってください。」と言われました。年間で24万円くらいをすでに払っていたので焦りましたが、すぐにキャンセルをし返金もしてもらいました。その後、すぐに大使館から教えてもらったステップイン旅行保険に加入(年間で8〜9万円くらいなので結果的にだいぶお得になりました)。しかし、7月8日に大使館から、「ドイツ領事の判断により申請のために追加書類が発生致しました。英語又はドイツ語でワーホリの志望動機と履歴書をお送り下さい。」とメールが来たので、急いで作成しドイツの保険の保険証書及び、支払い証明書と共に英語でのワーホリの志望動機と履歴書を7月11日に送りました。

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そしてついに、7月19日にビザ発行完了のメールが届き、後日再び大使館に受け取りに行きました(受け取り時は事前予約不要)。このようにしっかりと準備したつもりでも、不備が1つでもあると審査開始ができず、予定よりも遅れてしまうので十分に注意しなければなりません。

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✔︎注意点まとめ
・日本ではなくドイツの保険会社に加入(オススメは日本語対応をしているステップイン
・必ずではないが、場合によっては志望動機と履歴書の追加提出がある
・予約日当日に100円でも良いから引き出し又は預金し、最新の記帳された通帳を持っていく
・余裕を持って行動する


最後に

日本で申請する場合は、書類提出日の予約を事前に「申請予約システム」からオンライン予約しなければなりません。時期によっては混み合っているので出発日から逆算して、2~3ヶ月前から必要書類の準備にとりかかると良いでしょう。安心して出発日を迎えれるように余裕を持ってビザ申請を行ってください。充実したドイツライフを送るためには情報収集も欠かせないので定期的にドイツ連邦共和国大使館・総領事館公式HPを確認することをオススメします。それでは、素敵なドイツライフを👋

【引用】
ドイツ連邦共和国大使館・総領事館公式HP

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