和風スナックお兄ちゃん vol.1〜和風スナックお兄ちゃんとは何ぞや？〜

Neon Potato（以下、ポテト）：今回、ついに和風スナックお兄ちゃんのミックステープが出るというコトで
花吹雪レモン（以下、レモン）：そもそも和風スナックお兄ちゃんとは何ぞや？的な部分をね、ミックステープを聴いてくれる皆様に伝えていければ、というコトで話していきたいと思います
ポテト：はい
レモン：元々は…四年前でしたっけ？最初に和風スナックお兄ちゃんという名前でイベントやったのって
ポテト：2017か2018か
レモン：代々木上原の終日ONEで和モノ、国産の曲だけでDJするイベントをやろうとポテト氏から誘われて、めっちゃ面白そうと思ってボクも乗っかって
ポテト：そう、最初はイベントのタイトルだったんですよね。それで和風スナックお兄ちゃんを終日ONEで2回やってみたところ…
レモン：イベントに遊びに来てくれた友達が楽しんでくれたってのももちろんだけど、自分達的にその感触が凄く良かったんですよね
ポテト：その後も音源の情報交換だったり、ヤバい曲発見したら聴かせあったりしてるうちに
レモン：これはもう、ミックスして形に残しましょうとなって
ポテト：二人で出すならミックステープのA面B面でそれぞれやりたいなと
レモン：そこで今回、お題目じゃないけどテーマ的なモノを考えた時に、もちろん国産の曲だけでっていうのはあるんだけど、いわゆるシティポップ的なね
ポテト：笑
レモン：ボク達もシティポップは大好きだし、イベントやった時に大橋純子とか尾崎亜美とかもかけてたんだけど、ここ数年は海外のミュージックラバーたちも巻き込んでスゴい勢いで盛り上がってて
ポテト：賑わってて喜ばしいコトではあるんだけど
レモン：別にもうボク達が提示する必要もないくらい確立されてるんでね。今回のミックスでは今までシティポップの文脈で切り取られていない日本のグッドミュージックを紹介できれば、という思いがあって
ポテト：90年代、2000年代の曲がメインになってきますよね
レモン：その辺がまぁ、今回の和風スナックお兄ちゃんのミックステープのテーマ的な感じですよね

ポテト：それとやっぱ過去の日本の音楽を見直す時間って結構必要なんじゃないかと思って
レモン：それぐらいもうアーカイブも相当溜まってきてて
ポテト：発売当時は見落とされていたというか評価を受けられなかったけどスゴく良い曲ってのもあるじゃない。取り上げるメディアとか場所もなくて宙ぶらりんになっている名曲がホントいっぱいあるから
レモン：忘れられている曲たちね
ポテト：前に北沢のマンションに住んでる時に外国人の友達がけっこう家に遊びにきてて、その時にやっぱ外国の曲をかけるんじゃなくて、それこそ北島サブちゃんとかかけて驚かす、みたいなコトをよくやってて
レモン：ポテト氏は外国人の友達多いから
ポテト：お酒とかも振る舞ってて、なんか音楽聴いてお酒飲んでスナックっぽいな、みたいなトコから、和風スナックお兄ちゃんに繋がっていったんですよね
レモン：実際の原体験から
ポテト：おもてなしの精神からのね
レモン：特に音に貪欲な外国人だとシティポップの有名曲はけっこう知ってるしね。だったらおそらく彼らが知らない曲にもヤバいのいっぱいあるから教えたる！みたいになりますよね
ポテト：やっぱ90年代以降だとクラブミュージックっぽいとこある曲も多いし、和風レイブってのも提唱したくて
レモン：若い時から夜遊びばっかりしてたってとこもボク達のプラスになってますよね笑

レモン：今回、テープというフォーマットでリリースした経緯は？
ポテト：やっぱり音の空間と厚みっていうとこにフォーカスするとテープがベストかなと。空気感を閉じ込めたかったってのもあるし
レモン：ミックステープ買ってた世代だしねボク達は
ポテト：A面の自分のミックスとB面のレモンくんのミックスがテープで永遠にループしていくのが気持ちよくて
レモン：テープの良いとこ
ポテト：昼も夜もどっちのシチュエーションでもオッケーっていうか、A面聴いててテンション違うと思った時はB面再生してくれればいいし、その逆も然り
レモン：テープに馴染みの薄いZ世代以降にも聴いてほしいですよね
ポテト：教える、なんてつもりはなくて共有していけたら良い感じですね

文章・構成＝花吹雪レモン

そんな2人のミックス第一弾はこちらからどうぞ👇

和風スナックお兄ちゃん