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その気になること、させること

私は、元々文章を書くのが苦手だった。(今も得意とは思っていないのだけど)

苦手なのに1年以上コンスタントに文章を書けているのは、私をその気にさせてくれた人がいたからだ。

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文章は苦手。大学のレポートも、仕事で書く報告書も、上手く書けない。なんだかエッセイみたいになってしまって、真面目な感じで書けない。「日記じゃないんだから」と実際にマイナス評価されたこともある。もっと真面目で固い文章を書かなきゃ。文章力を上げたい。そう悩んでいた。

そんな折、友人が文章のオンライン講座を受けるという話を聞いた。やさしい編集室が開いている、「心をのせるお仕事ライティング&編集講座」というもの。

ビシバシいくわよ!的な怖い感じじゃなさそう、なんたって「やさしい」編集室だもんな。と思い、私も全6回の講座を受講した。

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講座はすべてオンラインで行われた。毎回テーマが決まっていて、やわらかい穏やかな空気の中でいろんなことを学んだ。それは、書くことについてだけじゃなくて、企画の立て方や、物事の考え方まで。

その中の1回に、個別に自分の文章を先生に見てもらう授業があった。私は仕事で文章を書いている者ではないので、noteの文章を提出した。

昔の記事で恥ずかしいけど、たしかこれ。

(ああ、この文章、どのあたりがダメ出しされるかな)と心の防具を用意して、なるべく傷つかない準備をした。

すると先生が、「この文章好きだなー。yakoさんメソッドがある。このままの感じで書き続けて欲しいですね。」と、いまの私の文章を褒めてくれた。

「まずはこのyakoさんらしさが出ている文体を体に染み込ませて、堅さが必要な場合はそのあとに整えればいいんですよ」と先生。現状に対してここがダメです、あれがダメですっていうんじゃない。私の文章にらしさを見つけてくれて、それを伸ばそうと言ってくれた。

私はこれで、とっても自信がついた。そうか、今のままでも悪くないのか。それなら、これからもnote書いてみようかな。と、やる気も沸いた。

要は、その気になったのだ。
いや、その気にさせてもらったのだ。

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実際に私の文章がいいかどうかは、私にはわからない。でも、「いい」と思わせてくれた。その気にさせてくれた。そのおかげで、文章を書くことに対して前向きになった。

前向きになると向上心が出て、文章を書くようになる。実際に書いてみると、「あそこをもっと変えてみよう」と自主的に反省して改善点を見つけられるようになる。先生の褒め言葉とそこから沸いた自信が根底にあるから、「向いてない…やめよう」とはならなかった。

そうしたら、だんだん読みやすい文章になってくる。自分でも「いい感じに書けたな。私の文章、いいかもな。」と思えるようになる。(手前味噌ですが…)

これって、文章に限った話じゃない。まずはその気になることが大切。自信がマイナス位置にあったら、そもそも始まることすらないんだ。反省や修正は後からいくらでもできる。まずはスタート位置に立つんだ。

自分をその気にさせてもらったら、そのぶん誰かをその気にさせてみる。

そんなことがあったから、私は些細なことでも「この人のここ良いな」と思うことがあったら相手に伝えるようにしている。もしかしたら、その言葉をきっかけに、相手がその気になるかもしれないから。(「その気になる」っておだてたりお世辞のニュアンスが含まれる感じあるけど、そんなつもりはもちろん無い。)

自分の良さに気づいたり、相手の言葉でその気になる機会ってあんまり多く無い。だから、積極的にその機会をつくっていきたい。

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