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理想じゃない自分

良い人になりたい。ずっとそう思っていた。

いつも笑顔で、思いやりがあって、自分の幸せよりも人の幸せを喜べる人に。

根っからの良い人になりたくて、意識して日々を過ごした。

でも、上手くいかないこともあった。良い人になりたいのに、日々の中でどうしてもイラっとしたり、ほの暗い気持ちが心に灯ったり。

そんなときは、「そんなこと思ったらダメだ」「嫌な自分だな」と心の中でそう思った自分を罰していた。

理想に近い自分はOK、理想から遠い自分はNG、のジャッジを繰り返していたら、周りからはいい人と言ってもらえた。でも、自分への自信は一向に上がらなかった。

あれ、私は良い人のはずなのに。自己肯定感が低いまま。

理想の道から外れた自分を都度罰していたから、否定していたから、自分の半分にしか自信が持てなかったんだと思う。

自己肯定感って「自分を好きになる」ってよりも、「どんな自分も受け入れる」に近い気がする。というか、受け入れて初めて自分のこと好きになれる。

「マイナスな感情を持つ私のことは許せないけど、でも自分のことが好き!」とはならないよね。

自分の理想から外れてても、それが自分なんだ。そんな自分でいいんだ。少しずつ自分のことを受け入れて、徐々に自信や好きに変わっていくんだと思う。

私も最近、理想じゃない自分を受け入れ始めた。「そんなことを言うのは良い人じゃない」という蓋を外して生きてみたら、気持ちが軽くなった。自分へのジャッジという責務が無くなったからかな。

良い人でありたいっていうのは、良い人に見られたいってこと。「良い人に見られなくてもいいや」って人からの目が少し気にならなくなった。

もちろん何も気にせずに度を超えた発言や、人を傷つけることは良くない。口から外に出る前にはちゃんと、ジャッジする必要がある。

でも、心の中で思うことについては、もう少し寛容な目で見てもいいかなって。

サポートいただけたら、とってもうれしいです。が、無理のない範囲で。