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似合う服と好きな服
自分が着る服について、ずっと迷走していた。私服OKな高校に通ってたこともあり、周りの人はおしゃれな人が多かった。服にお金をかけるなら、好きなアーティストのCDやライブ代に充てたい!という価値観だったので、ユニクロのワゴンに入っている安い服を定期的に大量買いして日々の通学を凌いでいた。あのとき、もっといろんな服にチャレンジしておけばよかった。自分がおしゃれな服を着るなんて器じゃない、と服を着るのに器が関係あるのか分からないが、そう決めつけてチャレンジしてこなかった。
社会人になって、先輩に「服装が大学生みたい」的なことを言われたことがある。その先輩は「こういう服も似合うんじゃない?」と、私が着たこと無いような花柄のワンピースが載っている雑誌を勧めてくれた。
似合う服を着ようとした日々
この頃から「私にもっと似合う服があるのではないか」と、似合う服を探すようになった。友人とルミネエストに行って、「似合う」と見染められた服を片っぱしから買ったりして。花柄のノースリーブワンピースや、フリルのついた服。自分的には見慣れないけど、似合うんだし着ているうちに好きになるか、と似合う服を着る方向へシフトしていった。おかげで超抵抗があった可愛らしい服装を普通に着れるようになったので、先輩や友人には感謝している。
似合う服を着るようになったはいいが、ひとつ問題があった。それが、友人が側にいないと似合う服が分からず買い物できない問題。
どんな服が似合うのか自分ではよくわかっていないので、ひとりでは買い物ができない。これは困った。好みってわけでは無いから「かわいい〜」って気分が上がったら買うっていうのもできなかった。
そんな折、パーソナルカラー診断・骨格診断なるものがあることを知った。自分の顔に合う色・自分の骨格タイプを知ることで、似合う服やメイクがわかるというのだ。
自分に似合うものがハッキリする。これはもう受けるしかない!!!
パーソナルカラーと骨格両方を比較的安価で診断してくれる百貨店のプログラムを見つけた。安価ということでめちゃくちゃ人気で、予約受付の時間はいつもサイトに繋がらなかった。3ヶ月くらい予約戦争に挑んで、診断の権利を勝ち取った。よっしゃー!これで自分に似合うものがわかるー!
パーソナルカラーと骨格診断
診断当日。いろんな色の布をペラペラ顔の近くであてられたり、骨格を見てもらったりした。
診断の結果は、イエベ春&骨格ウェーブだった。
イエベ春は、イエローベースの中でも明るいカラーが似合うタイプ。 「春」と名につくように、春のような明るく暖かみのある雰囲気を持っています。
ということで、明るい春っぽい色が似合うとのこと。ピンクとか、黄色とか。
華奢でゆるやかな曲線ラインを持っている「骨格ウェーブ」。 上半身の華奢さをカバーできる装飾的なトップスや、華奢な鎖骨や細い腕をきれいに見せるトップス、腰位置を高く見せるハイウエストボトムスなどを選ぶと、骨格ウェーブの魅力を引き出せるコーディネートに。
ダボっとした服はあまり似合わず、上半身にボリュームを出したりハイウエストを履いたりが似合うとのこと。サンプルのコーディネートは、カジュアルというよりは、スウィート・フェミニンって感じだった。
簡単に言うと、美人百花みたいなOLっぽい服のことかな。と私は解釈した。
似合うものわかっても、好みでないと
よし、似合うものもわかったし、買い物が捗るぞ〜!
と思ったけど、診断前よりも服が買えなくなった。
「この服いいな」と服屋で思っても、「でもこの色は似合わないか…」と諦める。「この服の形は似合わないか…」もあった。
イエベ春に似合う色で、尚且つ骨格ウェーブに似合う服も見つけたけど好みに合わず買えなかった。友人に後押ししてもらってたから買えたけど、結局自分で買うには「この服を着たい」と言う自発的な気持ちが無いとダメなんだ。とこの時気づいた。
ちなみに、自分の好みについてもイマイチ把握できていなかった。
カジュアルなのが好きなのかな、とかすごくふわっとした好みしか頭のメモに無かった。
古着屋さんのポップアップで試着したときに、「青の服たくさん選ばれてますね」と言われて初めて「あ、私は青が好きなのか」と気づいた。
青が好きなのは良いけど、青は寒色系だしイエベ春的にはあまり似合わない色なんじゃ…とがっかりした。着れないじゃん、と。でも、古着屋さんのお姉さんが「似合いますね!」と言ってくれた。接客トークでもなんでも、その時の私には刺さった。似合うと言われた好きな青のシャツを買って後日着てみたら、友達にも「そのシャツ良いね」と言われた。
好きな服を着るのって良いな、自分のテンションが上がるな。
さらに似合ってたら最高だな。
好きな服と似合う服を上手いこと両立できないかなと考えた。
イエベ春と骨格ウェーブ。骨格ウェーブに似合う服の組み合わせや形は、私は嫌いじゃない。どちらかと言うと、色の方が好みにしっくり来ない。
それなら、骨格はなるべく意識しよう。色はもう無視する。好きな色を着よう。試着してあまりにも似合わなかったら、自然と諦めるし。満点を目指さなくて良いや。
ってことで、最近は好きな色の服を骨格に合う組み合わせで着ている。好きな服を取り入れ始めたら、好きな服の解像度がさらに上がってきた。
いくら好きでも、全く似合わず服に着られているとテンションが下がる。
いくら似合ってても、好きじゃなくてしっくり来ないとテンションが下がる。
似合う服と好きな服、その良いバランスを取るのが私には心地いいみたい。
サポートいただけたら、とってもうれしいです。が、無理のない範囲で。