見出し画像

趣味が登山で仕事も登山

登山に関する原稿書きの仕事と、お客様を山に引率する仕事をしている。
休日はひとりで、あるいは山岳会の人たちと登山をしている。
「趣味が登山で、仕事も登山」と最近はキャッチフレーズに使うようになった。

月に何回山に行ってますか?と聞かれることがある。
初心者向けのハイキング講座が月4つ、講座の下見や連載コラム執筆のための山取材、ガイドブックや雑誌の取材などで山に入ることもある。趣味の登山が月に数回。…と考えると、月の1/3〜1/4は山に入っていることになる。とはいえ、大半が関東近郊の低山、日帰りだ。

仕事で行く山の多くは低山で、講座のときは歩行時間2〜3時間程度の山をゆっくりと歩く。山岳会の人と行く、あるいはひとりで行く趣味の登山は長距離の縦走登山や沢登り、雪山登山などオールラウンドだ。以前はクライミングも頑張っていたけど、最近は好きなクライミングジムで登るだけ、岩にはほとんど行ってない。

好きなことを仕事にできていいですね、と言われることが多い。
8割がた同意するが、いいことばかりではない。趣味の登山はひたすら楽しいけれど、仕事の登山は「失敗してはいけない」ものだから、うまく進むようにひたすら配慮をする。山仕事が続いて疲労がたまっていても、調子が悪くても気持ちが落ちていても、仕事であれば山に行かなくてはならない。

趣味と仕事の境目がだんだんなくなり、趣味の登山のときも、登山ではない観光のときも、なにげにネタを探すようになっている。これはあの連載で使えるな、と思いながら写真を撮っているとき、ちょっと嫌な気持ちになる。

そうは言っても、仕事で山に入っていて、すばらしい景色に出会えたり、綺麗な花が咲いていたりすると、嬉しくてニヤニヤしている。仕事の登山でも趣味の登山でも、山に入れば楽しく、幸せな気持ちで過ごしている。
今は、趣味も仕事も登山であることを楽しんでいるのだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?