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シード〜シリーズC注目資金調達ニュース5選! Vol.4 (6月上旬②)

今回も6月上旬の資金調達ニュース5選をお届けします。Vol.3 (6月上旬①)からの続きです。まだ前回お読みでない方はこちらから。主にシード〜シリーズCの領域で日頃チェックしているので、そこからのPickです!週に2,3回上げていきますので、引き続きcheckお願いします。

企業支出に特化したスタートアップであるAirbaseが、Menlo VenturesリードのシリーズBで6,000万ドル調達し、ポストマネーで評価額6億ドルに

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・設立 / 拠点:2017 / サンフランシスコ
・調達額:6,000万ドル(累計調達額は、9,050万ドル)
・投資家:Menlo Ventures(リード)、Bain Capital VenturesFirst Round CapitalBoxGroup、Webb Investment Network、Quiet Capital(既存)、Craft Ventures、その他個人投資家数人
・概要: Airbaseは、支出管理のためのオールインワン・プラットフォームとして、企業の財務管理と可視性を支援する。

Airbaseは、承認ワークフロー、コーポレートカード、請求書払い、会計の自動化、レポーティングをすべて1つの場所で行うことができる。また様々な支出管理アプリを統合し、ワークフローの複雑さを大幅に軽減する

Divvyは中小企業をターゲットにしていたが、Airbaseはどちらかというと中堅企業をターゲットにしている。中堅企業は、従来支払っていたさまざまなポイントサービスに代わる単一のソリューションを求めている。企業支出の場合、多くの企業は、これまで個別に購入していた複数のサービス(コーポレートカードや経費管理ソフトウェアなど)を置き換えることができるのであれば、新しいソフトウェアにお金を払うことをいとわないということになる。

同社は製品面で競合他社を6~8四半期リードしているとのこと。

今回の発表は、企業支出に特化したスタートアップであるDivvyがBill.comに数十億ドルで売却され、BREXやDivvyといったこの分野のユニコーン企業がそれぞれ9桁の資金調達を行った後に行われた。

・参考までに調達情報などは、こちら

データフロー・オートメーションPrefectが、Tiger GlobalリードのシリーズBでBessemerなどから3,200万ドル調達

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・設立 / 拠点:2018 / 米国
・調達額:3,200万ドル(累計調達額は、5,760万ドル)
・投資家:Tiger Global Management(リード)、Positive Sum(既存投資家)、Bessemer Venture Partners
・概要: Prefectは、最大数百万のデータワークフローやパイプラインを構築、実行、監視できるプラットフォームを提供している。同社のハイブリッド実行モデルは、マネージドオーケストレーションサービスを活用しながら、コードとデータをプライベートに保つ。

顧客はPrefectを使って、スケジューリング、エラー処理、データのシリアライズ、パラメータ化を行い、Pythonフレームワークを活用してタスクをワークフローに組み合わせ、ダッシュボードやAPIを通じて実行をデプロイ、監視することができる

Prefectの顧客は、Coreというフレームワークを使ってワークフローを設計することができる。Coreは、スケジューリングのためにフローを登録するために、Prefectのクラウドにメタデータを送信する。フローの更新は、メタデータとしてクラウドに非同期的に送信されるため、Prefectはフローの内容自体を見ることができない

Prefectは2020年に飛躍の年を迎え、2020年2月以降、前四半期比で130%の利用者増を記録したという。また同社は最近、データフローの自動化を進めるためにMicrosoft for Startupsとの関係を発表したが、そのプラットフォームは現在、月に2500万のタスクと月に200万のワークフローを処理しているという。

・参考までに調達情報などは、こちら

リソース管理を近代化するAIを搭載したSaaSプラットフォームを推進するためMosaicが、シードで400万ドル調達

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・設立 / 拠点:2018 / ニューヨーク
・調達額:400万ドル
・投資家:Las Olas Venture Capital(リード)、Entrepreneurs Roundtable Accelerator(既存投資家)、ff Venture Capital、Ocean Azul Partners、Tensility Venture Partners
・概要: Mosaicは、時間の計画、管理、追跡を自動化することで、効率性と収益性を最大化するSaaSプラットフォーム

Mosaicは、プロジェクトベースの企業が、最も貴重なリソースである時間の計画、管理、追跡を自動化することで、従業員の効率を最大化することを支援する

特許取得済みのAIは、従業員が取り組むべきプロジェクトを提案し、スキルやその他のデータポイントに基づいてプロジェクトチームを編成し、状況の変化に応じて作業計画を自動的に更新する。

Mosaicは、財務およびプロジェクト管理ソフトウェアとの統合による最新のソリューションを提供しており、作業量、利用率、差異、コスト、収益性など、何十もの視覚的なレポートにより、社内で何が起こっているのかを完全に把握することができる

・参考までに調達情報などは、こちら

SaaS型のデータコラボレーション・プラットフォームを構築するAtlanが、Insight PartnersリードのシリーズAで1,600万ドル調達

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・設立 / 拠点:2018 / アメリカ、 シンガポール(インド創業)
・調達額:1,600万ドル(累計調達額は、1,900万ドル)
・投資家:Insight Partners(リード)、WaterBridge Ventures(既存投資家)、Surge、Notion 共同創業者COOのAkshay Kothari氏Snowflake 元CEOのBob Muglia氏、Crossbeam 共同創業者CEOのBob Moore氏など
・概要: Atlanは、SnowflakeやDatabricksなどの社内外の多様なデータを1つのインターフェースにまとめ、チームが簡単にコラボレーションできるようにする、データスタックを運用している

Atlanは、コラボレーションとボトムアップアプローチのために作られたソリューションで、SnowflakeやTableauといった最新の分析スタックとネイティブに統合されているAtlanは、セットアップが非常に簡単で、初日のうちにすべてのデータソースを流すことができる

現在、Atlanの顧客の60%以上が米国にいる。また過去2四半期で16倍の成長を遂げた。クライアントの中には、Unilever、Scripps Health、Postman、Techstyleなどの大手企業や、Fabletics、Savage X Fenty、JustFab、FabKids、ShoeDazzleなどの多様なブランドを擁する世界最大級の会員制ファッション企業も含まれている。

・参考までに調達情報などは 、こちら

あらゆるビジネスで外部データを発見可能にするNomad Dataが、シードでAlumni、Great Oaksなどから160万ドル調達

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・設立 / 拠点:2020 / ニューヨーク
・調達額:160万ドル
・投資家:Bloomberg Beta(リード)、Alumni Ventures GroupGreat Oaks Venture Capital、Correlation Ventures、DataFrame Ventures
・概要: Nomad Dataは、企業がより良い意思決定を行うための差別化されたデータを提供するデータマネジメントプラットフォームを開発している。企業をデータの世界につなげ、より良い意思決定、マーケティング、ストーリーテリング、顧客の可視性などを実現する

小売業者、投資家、コンサルタント、ソフトウェア会社など、様々な立場の方がNomad Dataを利用することで、この世界をシンプルかつ迅速に検索することができ、市場に投入されるパワフルで意思決定に役立つデータを活用することができる。

近年データセットを販売して人々を支援する企業の数が爆発的に増えている。しかし、現在のデータ市場の構造では、お客様のビジネスユースケースとそれに対応するデータセットをマッピングする専門家でなければならないという問題がある

・参考までに調達情報など
https://www.crunchbase.com/organization/nomad-data

その他VC関連ニュース

TikTokが、a16zによるTxOの新たなパートナーに。

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Talent×Opportunity Initiative (TxO)は、文化的な天才を発掘し、支援することで、その文化的なブレークスルーに基づいて、大規模で永続的なビジネスを構築し、クリエイターが会社の過半数の所有権を保持できるようなシステム。

資金調達、トレーニング、メンターシップなどの新しいシステムを提供することで、起業家が文化的なイノベーションによって永続的に成功する企業を作ることを支援する

Talent×Opportunity Initiative (TxO)は、下記の4つの要素で構成されている。

TxO Fundは、Tides Foundationが運営するドナーアドバイザー付きファンド。TxO Fundの標準的な投資条件は、起業家が100,000ドルと引き換えに、Tides Foundation(TxO Fundのスポンサー)に、企業の7%の所有権に変わるSAFEノートを提供することに同意すること。

TxO Universityは、10ヶ月間のオンライントレーニングとメンターシップのプログラムで、文化を原動力とするスタートアップのためにカスタマイズされている。このアクセラレータの目的は、自分のアイデアをグローバルビジネスに発展させるために必要なネットワークを持たない文化的天才を選び、必要なネットワークと知識を身につけてもらうこと。

TxO Partnersは、TxO企業に製品、サービス、専門知識を提供してくれる選ばれた企業のグループ。

TxO Communityとは、TxOの創設者をサポートするために集まった寄付者、メンター、そして最終的には卒業生の集まり。

a16zはリターンから利益を得ることはない。
これらの保有資産から発生したリターンはすべて直接ファンドに還元され、将来の多くの世代の創業者を支援し続けることができるようになっている。
基金への寄付者は、基金の投資に伴うキャピタルリターンや利益を受け取ることはない。

Sourceは以下↓

最後に

読んでいただきありがとうございました。いかがだったでしょうか。引き続き、週に2,3回のペースで、シード〜シリーズCの海外スタートアップ調達情報をnoteにて公開していこうと思いますので、よろしくお願いします。

何かご要望・意見などございましたら、Twitter(@Wesley1978xyk)までお願いします。またフォローもよろしくお願いします。


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