見出し画像

拝啓 人と自然が寄り添うまち

地域とのこれからのつながり方を提案するメディア「TURNS」さんが手がける地域課題解決プログラム

『TURNS LOCAL CORREGE. 』

インターン生として昨年秋から運営に携わってきたこのプログラムについて綴りたい.


TURNS LOCAL COLLEGE.
📍高知県四万十町
<2024.2.14~2.31>

《「ただいま」と言えるまちに出会う。そしてヒト・モノ・コトに本気で寄り添い、新たな光を灯す「地域に残る」ビジネスをつくる。》

このビジョンのもと、協力してくださる事業者さまと伴走・共働しながら地域課題解決につながる新たな一手を創造するプログラム.

駆け抜けた激動の2週間を終え、あっという間に1ヶ月.
遅くなってしまったけど、このタイミングで少し振り返りたい。

私が1年前お世話になったある方とのご縁を機に始まったこのプログラム。想像を絶するスピード感とやるべきことの多さと重大さに、正直日々追いつくのに必死なところはあった。

それでも頑張れたのは、このプログラムがきっと地域にとって新しい風を吹かす力になると信じられたから。そして、その想いをともに背負って支え合えた心強いインターン生の仲間、社員さん、ご縁を繋いでくださった方がいたからだった。

運営メンバーとして携わりはじめた当時は、四万十町への強い憧れこそあったものの、実際に訪れたことも、そこに親戚がいる訳でもなく、完全なるヨソモノの1人だった。

それでも、今回協力してくださった事業者さんがこのプログラムに期待の意を寄せてくださり、現地入りを心待ちにしてくださっていたその姿に、高揚感、責任感が増したのを覚えている。


現地入り後、直接お話する中でさらにその想いがひしひしと伝わり、「生半可な気持ちではできない。このプログラムに、この地域に、私の"今"をすべて懸けたい」そう思って、寝る間も惜しんで企画を作る日々が始まった。

地域の方と出会い、彼らの地域への強い愛着心を感じる度に、自分たちも地域に溶け込んでいく度に、"50年、100年後の四万十町"に想いを馳せると、「地域課題解決」とか「持続的な地域づくり」って簡単なことじゃないって思う。

それでも、地域と本気で向き合うからこそ見えてくる地域の魅力や課題が自分事化されていくのを感じて、なにか小さな一手でも、地域に新しい風を吹かすきっかけを紡ぎたい。そんな想いが日々募っていった。

だからこそ、企画が採用され、実際に実現に向けて動き出そうという事業者さまからのお言葉をもらえた時は、すごく嬉しかったのと同時に、ここからがスタートだって思えた。何より、自分たちが「やりたい」って思える企画を採用いただけたことが嬉しかった。

これは、1年前に類似プログラムに参加した時の私とは違う感情だった。


プログラム中よく耳にした、口にした、「手段と目的を見失わないこと」

これは、このプログラムを機に定着した考えではあったが、四万十町に限らず、他の地域でも言えることであり、あらゆる他の事象、自分の将来のビジョンにおいても言えることであった。

目的が定まれば、そこに対しての手段はいくらでもある。ただ、1番大切な目的を見失わないよう、ぶれないしなやかな軸を持つことが大切だって、気付かされた。

自分のこれからの課題と大切にしたい強みも持ち帰ることが出来た。私にとって、これは大きな成果であった。


そして、この2週間をともに駆け抜けた16人の仲間たち.
出身も違えばバックグラウンドも違う個性的なメンバーが集い、同じ目的に向かって取り組むことが出来たことは何よりの財産となった。

色々あったし、ハプニングの方が多かったし、笑いあり涙あり、感情が動かされることしかない日々だった。

でもだからこそ、人対人で"心"で向き合い、対話することが出来た。みんな本気だからこそ、譲れない想いと感情が見え隠れしながらぶつかり合っていた。

今では、2週間とは思えないほどに濃く、深い関係性になった仲間たち。それぞれの地域に戻った今も、これからも、応援し支え合える存在になった。


そんな参加者にとって、欠かせない人達の存在があった。

今回のご縁を繋いでくださったファシリテーターの方と、TURNSの社員の方である。

誰よりも参加者の近くで、熱く、ときに厳しくときに優しく、私たちの背中を押してくれたファシリテーターの方。

感情が揺れ動く私たちの近くで、ともに悩み、楽しみ、新たな風を吹かせてくれた社員の方。

この方達なくしては成し得なかったプログラム。
1年前のご縁がこうして今回紡がれていることを、ようやくプログラムを終えてふつふつと実感し、感慨深く有難く思う。

同時に、こんな素敵な機会を作ってくださった、「ぜひやりましょう」と言ってくださった、TURNSの社長さんにはなんと感謝をつたえたらいいか分からない程。


最後にお世話になった事業者さまがくださった言葉.

"いつでもまた帰っておいで"
"いってらっしゃい"

事業者の皆さんの顔を思い浮かべると、現地での出来事や交わした言葉が走馬灯のように蘇る。

「6人目のメンバーだから」そう言って、本気でチームメンバーと向き合い、寄り添い、差し入れまで届けてくれるような人。

誰よりも明るく、地域も周りの人も照らしてくれる、ヨソモノの私たちを全力で受け入れてくれるような人。

内に秘めた想い熱く、全力で、まさに少年のような素直な心で眼差しでぶつかってきてくれるような人。

これまで出逢ってきた大人達の中でも一段とかっこいい、覚悟をもってこの地で生きる人達の姿が忘れられない。

このローカレを終えて、地域課題解決の先にある、"また逢いたい人達の顔"が浮かぶようになった。

この人たちのために成長したい、成長してまた帰ってきたい、恩返ししたい。そう思える地域のヒトモノコトに出逢えた。

帰りたい故郷とそこに逢いたい人がいることも幸せだけど、
この人たちのために頑張りたい、この人たちと地に足つけて一緒になにかしたいって思える人がいることもかなり幸せだなと.

こうして、このプログラムでしかなかった経験と出逢いが、今とこれからの私を強く支えてくれている。


ほんとうに、有難く大切なご縁.
ありがとう、四万十町!

きっとこれは、オワリじゃなくて、ハジマリ
また"ただいま"を伝える日まで,