weMORI JAPAN

「森の保護と再生」に特化した、環境NPO weMORIの公式noteです🌳 月に一度の…

weMORI JAPAN

「森の保護と再生」に特化した、環境NPO weMORIの公式noteです🌳 月に一度のブログ weLOGや、weMORIメンバーからのエッジの効いた森に関する情報をお届けします!

マガジン

  • 森のことを「知る」

    weMORI JAPAN のメンバーがお届けする、「森」や「環境問題」に関する知識系マガジン(守備範囲広め)。あなたの知りたい、がここに!!

最近の記事

【森林ニュース】 見えない、規制されない、アジア太平洋の熱帯林を切り刻む「幽霊」道路の存在

幽霊道路の存在 先日、weMORI JAPAN の公式 X で以下のニュースについて発信しました。 熱帯雨林における森林保護、生物多様性の観点からも重要な問題であるにも関わらず、この地図に未記載で規制されていない「幽霊道路(goast road)」の存在はあまり語られていません。 このように、世界的に道路建設が人類史上異常な速度で進められている中、森林保護や生物多様性などの視点から特に注目すべき点があります。それは、東南アジアと太平洋における生物多様性のホットスポッ

    • 日本の森林 その2

      前回は林業の衰退について整理しましたが、その中で「木材の需要を増やす」ことがとても有効な対策であると感じました。そこで今回は「新しい木の価値」について取り組まれている事例を紹介したいと思います。 山や川を守るために杉に新しい価値を「神山しずくプロジェクト」 自然林の場合、森に光が降り注ぎ、下草が生え、土は柔らかく、地中にたっぷりと水を含み、時間をかけて川へと雨を送り出すという循環があります。しかし、現在のような放置された人工林の場合は真逆で、針葉樹が密集しているため地面に

      • 森の民「ピグミー」その3

        はじめに みなさんは「森林保護」や「森林保全」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?多くの方が「貴重な生物多様性を守るため」「その住処である熱帯雨林を失わないため」など良いイメージを持ってる方がほとんどでしょう。それらは間違いでは無いと思います。そして、保護区設立は森林や生物多様性を守るための最善の手段の一つでもあります。 しかし、「保護」や「保全」の考えの中にそこに棲まう人たちが含まれてい無いことも少なくありません。中部アフリカ熱帯雨林に棲まうピグミー達もその

        • 森の民「ピグミー」 その2

          はじめに 前回は、狩猟採集社会についてざっくりと見ていきました。 ピグミーと言っても、コンゴ盆地に散在しているピグミーは10を超え、それぞれ異なる名称を持っています。 その中でも、カメルーン東部とコンゴ共和国北西部、ガボン共和国北東部にまたがって居住する「バカ・ピグミー」について取り上げていきたいと思います。 私がここでピグミーについて書くことで、日本で暮らす私たちの生活、そして、直面している様々な環境問題について少しでも立ち止まって考えるきっかけとなればと思っています

        【森林ニュース】 見えない、規制されない、アジア太平洋の熱帯林を切り刻む「幽霊」道路の存在

        マガジン

        • 森のことを「知る」
          8本

        記事

          日本の森

          日本の森は今どうなっているのか 森林の問題と聞くと、熱帯雨林の伐採など海外をイメージされる方も多いと思います。 weMORI も海外の森林の保護と再生に取り組んでいますが、私たちが住んでいる日本の森がどうなっているのかについて、知っているようで知らないことが多いのでは?と感じたので、今回は「日本の森」について調べてみました。 日本の森の「基本情報」日本は国土面積の「3 分の2」を森林が占めており、世界的に見ても森林大国です。現在は、森林面積のうち約50%が天然林、約40%が

          森の民「ピグミー」 その1

          はじめに 環境問題が蔓延る今、人新世と名付けられ人間活動が地質年代にまで影響を及ぼしている現代に生きる人間としての私。そんな時、「エコシステムにおける人間の役割」って何なんだ?と悩んだ時期がありました。 そんな時に出会ったのが、「ピグミー」。中部アフリカ熱帯雨林に棲む彼らは、狩猟と採集を生活の基盤として生活を営んでいます。その姿から「森の民」とも呼ばれ、着るもの、食べるもの、住むもの、、、そのほとんどが森の資源からの恩恵を受けていて、土に還る。この気候危機の時代に学ぶべ

          森の民「ピグミー」 その1

          森林火災

          今年は約100人の死者が出ているハワイ・マウイ島の火災のほか、世界各地で大規模な森林火災が相次ぎました。 最近ニュースでもよく目にする森林火災について、現状や原因について調べてみました。 規模と現状 2023年8月に世界資源研究所(WRI)が発表したレポートによると、以下状況のようです。 過去20年間の全森林喪失面積の4分の1以上が火災由来 近年森林火災の被害が拡大しており、20年前に比べて2倍相当の面積が焼失(下図参照) 2021年は特に森林火災が多く、その年の全

          カーボンクレジットて何? その1

          カーボンクレジット。最近ニュースなどでも取り上げられるようになり、以前より耳にするようになった言葉です。僕自身も、カーボンクレジットに関して最近よく聞かれるようになりました。何を隠そう、僕は 3T という会社で、カーボンクレジットを生み出す事業を行なっています。森林とも深く関係するテーマなので、今月から、weMORI でカーボンクレジットに関する情報の共有を初めていきます。素朴な疑問に答えていきたいと思うので、カーボンクレジットに関する質問がある方はぜひ contact@we

          カーボンクレジットて何? その1

          はじめまして、GREEN DAIGAKU です 🌳

          はじめまして、GREEN DAIGAKU です! 😓「興味はあるけど・・・どうしたらいいかわからない」 😖「一体どの情報を信用したらいいの。。。」 🤓「もっともっと知識を増やしたい!」 気候変動や環境問題について、そんなことを思っていませんか? GREEN DAIGAKU は、そんなあなたのためのコミュニティです。 日本生まれの国際環境 NPO「weMORI」が運営しています。 🌊 押し寄せる、変化の波日本の四季がなんとなく変わった。 大雨や土砂崩れが増えた。

          はじめまして、GREEN DAIGAKU です 🌳