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触診が下手な人はココを意識しよう

日曜日は、【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。

「問診・視診・触診を治療につなげるコツ」シリーズ、3週目の最後は【触診】です。

シリーズのバックナンバーは、最後に載せています。

よかったらあわせて読んでみてください。成長するための方法をより深めることができると思います。

「触診下手」を勘違いしていませんか?

「触診下手のイメージは?」と聞くと、多くの方が⇩のようなものを挙げると思います。

・強すぎる
・弱すぎる
・雑
・ベタベタ触りすぎ

他にも色々あると思いますが、僕もこの全てに賛成です。

しかし、今回のnoteに興味を持っていただいている方には、もう一歩踏み込んで考えてもらいたい事があります。

それは、ココに挙げたもの全てが「触り方」にしかフォーカスされていないということです。

触診は触ることで診るので、たしかに触り方は重要ですが、実はそれ以上に大切なことがあるので、今回はそれをお伝えします。

触診の役割

前項で、触診下手の条件をいくつか挙げていただきました。

もちろん下手だという自覚がある方は、それなりに練習していると思うし、練習することは素晴らしく良いことだと思います。

しかし、「そもそもなぜそんな事が起きるのか?」「上手い人との差は何なのか?」の本質を理解するまでは、残念ながら、いくら練習しても上達することはありません。

大切なのは⇩の2つです。

・なぜ下手な触診になってしまうのか?
・上手い人との差は何なのか?

本当にできない人は、この答えを「練習不足」と勘違いしますが、実は多くの場合、その答えは違います。

ヒントを元に考えてみてください。

<触診上達のヒント>
触診は、視診の内容を考慮して行う
・視診で想定したことを確認する

・・・

・・・

・・・

さて、少し答えが見えましたか?

正解は、「触診する段階で、どの組織を触るか決まっているか否か」です。

何を触るか決まっていれば、

・強すぎる
・弱すぎる
・雑
・ベタベタ触りすぎ

なんてことは100%起こりません。

ちなみに、「練習不足」を答えにする人が本当にできない人と言ったのは、セラピストが練習を欠かさないのは当たり前だからです。

問診・視診は何のためにしたの?

触診が下手な人は、何を触るか決まっていないから、触ってから決める傾向にあります。

辛口かもしれませんが、触ってから決めるなら、問診や視診は何のためにしたのでしょう?正直いらなかったですよね。

「いらっしゃいませ。はい、ではこのベッドに寝てください。」と何が違うのでしょう?

正直このレベルなら、触診に悩むほうが時間のムダです。

自分で悩まず、目の前のお客さんに聞くほうがよっぽど効率的です。

「コレくらいの強さでいいですか?」
「ココはどうですか?」
「こうしたら気持ちよくないですか?」
「どういうのが好きですか?」

触診が上達するためには

・問診は、主訴の内容を具体的にするもの
・視診は、問診の内容を考慮して行うもの
・触診は、視診の内容を考慮して行うもの

触診上達の条件は、視診の上達です。
視診上達の条件は、問診の上達です。

つまり触診下手の人は、自分の問題点が「触診なのか?」「視診なのか?」「問診なのか?」によってやるべきことが違ってきます。

その上で、触診だけが課題の方は、⇩で触診の方法を1から身につけてみてください。

この触診法を身につければ、自分が確認したい組織はもちろん、治療成果を今までの何倍にも上げる事ができるようになります。

最後に

問診-視診-触診は、すべて順に連動しています。

つまり、「触診は上手いけど、問診は下手なんてありえない」という事です。

問診が下手な人は、視診も触診も下手で当たり前です。

これに気づいて自分を見直した人だけが、より高嶺を目指すことができます。

偉そうなことばかり言っていますが、僕もまだまだです。

これからも様々知識を共有していきます。一緒に上を目指していきましょう。

ではまた

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