外反母趾の対策法と予防法
知っておいてほしいこと
まず始めに、知っておいてほしいことがあります。
外反母趾は、足の骨が変形することで起こる状態です。
変形なので、一度その形に変わってしまうと、オペで骨や筋肉を切って整形し直すしかありません。
もしあなたが、セルフケア/徒手療法でできることがあるとすれば、⇩の2点のみです。
・外反母趾にならないように「対策すること」
・外反母趾が進行しないように「予防すること」
まれに、外反母趾になった足を正常に戻せる(改善)と勘違いしている方がいますが、残念ながらオペ以外ではできません。
変形する前に、なんとか手を打ちましょう!
外反母趾の対策法
丸印に体重がかかると、この部分が外に押し出されやすくなります。(上図)
強く/繰り返し体重がかかるほどに、変形がすすみ、外反母趾という状態になります。上の写真では、明らかに左のほうが外に押し出されているのが分かると思います。
外反母趾の対策法は、この丸印に、強く/繰り返し体重がかからないようにすることです。
<対策法>
①クツの中で足が滑らない工夫をする
②丸印に体重がかかるクツをはく回数を減らす
①
クツの中で足が滑ると、『つま先が先端にあたった衝撃と自分の体重』が丸印でぶつかり、より強い力で外に押し出されます。
・クツのインソールにスベリ止めを貼る
・スベリ止め付きの靴下をはく
・大きすぎるクツをはかない
こんな工夫をしてください。
②
外反母趾の話になると、必ずと言っていいほど『ヒール』の話になると思います。
『つま先がせまい』こともありますが、それ以上に『丸印で着地しやすい形になっていて、そこに体重がかかりやすい』からです。
「ヒールをはかない」というわけには、いかない方もいると思いますので、せめて回数を減らしましょう。
外反母趾の予防法
足には、【横アーチ】というものがあります。(上図赤線)
このアーチが崩れて、ペッタンコになると(青線)、つま先は閉じているのに、矢印の先端が離れるという状態になり、外反母趾は進みます。
<予防法>
・横アーチがペッタンコにならないように、筋肉をつける
オススメは、『足指じゃんけん』です。
足の裏の筋肉を積極的に使っていくことで、きれいな【横アーチ】ができるようになります。
足の指で、タオルやペットボトルをつかむ運動もOKですが、つかむという運動は指先を狭める動きなので、つかんだあとは『足指じゃんけんパー』をするようにしてください。
ちなみに、ヒールはこの面で立つので、必然的にアーチを押しつぶし、青線状態になります。
まとめ
今回の外反母趾の話は、参考になりましたか?
これから毎週金曜日は、セルフケアについてシェアしていこうと思います。
・〇〇について知りたい
・〇〇って本当はどうなの?
など、リクエストがあればコメント欄に書き込んでみてください。優先的に紹介していこうと思います。
ではまた
じつは本文内で、予防・対策・改善のワードを使い分けています。それぞれの違いについては、動画でわかりやすく説明しているので、気になる方はそちらも併せてご覧ください。
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