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治療院に搾取されないための知恵(1)

今回は患者さんから

「なぜカイロや整体、接骨院は技術や知識に差があるんですか?」

という質問をいただきましたので、その時の返答内容を少し公開したいと思います。

治療院の多くは情弱ビジネス

治療院業界は情弱ビジネスと言って、「情報弱者から利益を得る」ことで成り立っている店が多い業界です。

もちろん逆に、正しい知識と技術で、早期回復と再発予防に努めている店もあります。

ただ弱者を狙っている店は、誤った情報を、あたかも本当であるかのように患者さんに伝えることで、繰り返し来店してもらえる仕組みを作っているので、その手法の一部を今回はシェアします。

<代表的例>
①完全に治してしまうと再来店してもらえないから、適度に壊す
②治療院では治すけど、使うことで慢性化する物を売りつける
③治せないのに「治せる」と言う

①完全に治してしまうと再来店してもらえないから、適度に壊す

このタイプでは、本当は完全に治せる症状でも、完治直前で治らない治療(施術)に切り替え、「治りそうで治らない」「2ヶ月に1回ぐらいは行かないと不安」という状態を作ります。

「そこまで治してくれた先生だから」という信頼を得ながら、通院は続けてもらう手法です。

しかし、高齢者やオペ、ケガが原因の方は別ですが、通常はそこまで良くなったのなら、1年に1度、健康診断で行くくらいの間隔まであけられるのが一般的です。

②治療院では治すけど、使うことで慢性化する物を売りつける

症状:肩こり
原因:ストレートネック、デスクワーク

あなたが⇧の問題で治療院へ行き、そこで治療(施術)により一瞬で肩こりを感じなくなったとします。

その後、「あなたの状態にあった素晴らしい枕」を勧められたとしても、安易に手を出さないようにしましょう。

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ストレートネックとは、左のような状態のことを言います。

これって⇩のように枕してるのと同じ状態ですよね。

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いくら良い治療を受けても、家で毎晩真逆のことを体に叩き込んだら、状態が良くなる可能性はゼロです。

③治せないのに「治せる」と言う

僕たちセラピストには、「治せるもの/治せないもの」があります。

また、「手を出して良いもの/ダメなもの」もあります。

しかし、「治せないもの」や「手を出してはいけないもの」ほど、藁にもすがる思いの患者さんがいて、その弱みに付けこまれると全てを搾取されます。

もちろん信じるのは自由です。

ただ僕自身プロとしてこの業界に数年いますが、ゴッドハンドと呼ばれる人は症状を治せるタイプです。

病名がつく、いわゆる疾患を治せるタイプの先生には、お会いしたことがありません。

症状:頭痛、腰痛、肩こり、ストレートネック、猫背、頚肩腕症候群、坐骨神経痛など
疾患:椎間板ヘルニア、先天性側弯症、分離症、バセドウ病、がん、白血病、子宮筋腫など

ココは表現の問題で難しいところかもしれません。

正しい例でいうと、「先天性側弯症からくる腰痛は治せますが、側弯症は治せない」と言った感じなんです。

誤った例は、「先天性側弯症が治せます」です。

最後に

今回は、業界の裏側に少し踏み込んでみましたがいかがでしたか?

内容に驚いた方もいるかもしれませんが、自分が情弱側に回らないようにするための第一歩は知ることです。

ぜひ、「真実とは何か?」を知る機会としてご活用ください。

表題に(1)と書いてみましたが、この回が好評なら(2)もあるので期待しておいてください。

不評なら封印しておきます。

ではまた

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