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IGI℠セッション Fさんの旅:過去の自分との対話

Fさんのモニターセッションでは、他の方と同様に1回目はインナーアドバイザーと会い、2回目はお悩みの課題に取り組みました。

2回目の課題については、非公開にさせていただきますが、Fさんからいただいた感想はこのイメージ療法に不安を感じている方の参考になると思いますので、いただいた感想は全て以下にご紹介させていただきます。

セッション内容のご紹介は3回目に行なったインナーチャイルドのワークです。Fさんは「ご両親に認めてもらえていない感覚」があり、それについてワークをしていくことにしました。

Fさんの「特別な場所」は以前住んでいた地域にある公園です。芝生に覆われ、小さな丘や遊歩道があり、犬の散歩や自転車に乗った人も見かけます。

Fさんのインナーアドバイザーはお世話になった方や信頼できるお知り合いの方々です。今回もそのうちのお一人にそばにいてもらいます。

認めてもらえていないと思うきっかけになった出来事。昔、引っ越しをすることになった時に、引っ越しをしたくなかったのにそれを言えなかった時に遡ります。

12歳ぐらいのFさんが布団の中で泣いています。「引っ越しをしたくないけれども言い出せない。言っても仕方がないことだから」と泣いています。

「言っても結論は変わらない。仕方がない」と言い続ける12歳のFさんに「結論は変わらないかもしれないけど、気持ちだけでも言ってみたら?」と優しく慰めながら励ます大人のFさん。「諦める癖がついている。先回りして自分に言い聞かせている」という12歳のFさん。

完全に諦めてしまって「言ったって仕方がない」と言い続ける12歳のFさんとの対話の中で、「言った事はある?」と聞いた時に2回出てきた「小さい頃に一度欲しいものを買ってもらった」と言う出来事。

何があったのか、その時に遡ってみることにします。
それはクリスマス前、4〜5歳のFさん。ショッピングセンターでお母さんにおもちゃを欲しいと駄々をこねるFさん。何度も欲しいと訴えたら、困った様子だったお母さんが結局買ってくれました。

そこで、「わがままを言ったり、あまり強く言ったりすると、希望が通ってしまう」ことを知ります。

わがままはおもちゃじゃなくてもっと大事な時に使ったほうがいい。
だけど、あまり希望を言わないようにしていたら大事な時に言えなくなってしまった。

諦める癖がつき、自分を誤魔化していたら、本音もわからなくなってしまった。
意に沿わない事もあった。誤魔化さないとつらかったから、見ないようにしていた。

大人のFさんから12歳のFさんに伝えてあげます。
「もし結果が変わらなかったとしても、聞いてもらえなかったとしても、自分が思っていることだけでも、ちょっとずつでいいから伝えたらいいと思う」
「これから辛い思いをしたとしても、楽しく生きているから。大人になるっていいことだよ」

12歳のFさんが落ち着くまで、ハグしてあげて、励まして、褒めてあげます。
愛を伝えて、セッションを終了しました。

【Fさんの2回目のセッションの感想】
ガイドの誘導によるイメージはしやすかった。私が床の冷たさや、マンション内の他の音に気を取られて、気が散るところがあった。

ずっと心の奥底にあった記憶、後悔や自分を責めたり、苦しかったり、怒りを感じていた記憶が塗り変わって、本当によかった。実際に起こったことではないが、今回、イメージしたことが、今後、この記憶とともに思い出されるだろう。長く苦しんできた記憶が塗り変わってよかった。

目に見える傷や病気は病院に行けばいいが、目に見えない傷の対処方法は選択肢が少なく、苦しんでいる人が多くいることだろう。そういう方々を救う可能性を感じた。

私は過去の自分を救いたいとずっと思ってきて、それを今回、実現出来たことがよかった。現実に起こったことではないが、私の気持ちが切り替わり、気が済めばそれでいいのであって、この療法の可能性を感じた。

リラックスするには、日常から離れるのが一番いいので、自宅ではない環境に行くのが一番簡単である。また、椅子ではなく、ベッドに寝た状態がいいのだろうという気もした。しかし、馴染みのない場所で完全にリラックス出来るかというと、最初からは難しい。

そして、この療法自体を「怪しい…」と警戒する人は多そうなので、セッションのために別の場所に行くことに抵抗がある人もいるかもしれない。また、オンラインの手軽さはある。次回は、自宅ではなくホテルなどを予約して、場所を変えてみようと思う。

【Fさんの3回目のセッションの感想】
慣れてきて、前回よりはリラックスしやすくなったと思う。ただ、リラックスにあたり、洋服の締め付けや室温、床の冷たさの影響は感じた。

セッションを受けて思い出したことはあったし、言いたかったことを口に出来てよかった。セッションに慣れてきたので、ガイドとの意思疎通がより図れた気がする。過去の私が「嫌」ということを「嫌だと言ってる」と素直に伝えることが出来た。

【Fさんの3回通したセッションの感想】
モニター体験をさせていただき、ありがとうございました。特に2回目のセッションでは、長らく心に引っかかっていた、過去の思い出が塗り変わるという貴重な経験をしました。

広くこの療法が知られて、苦しい記憶を持つ方々に体験してもらいたい、という気持ちがある一方で、合う合わないがあると思うので安易に紹介するのも難しいな…と思うところです。有料になってもまた参加させていただきたいな、と思いました。どうもありがとうございました!

<ガイドのコメント>
3回を経て、徐々に慣れてこられた様子でしたが、イメージ自体は当初からとてもスムーズにされていた印象でした。Fさんの場合はインナーチャイルドのワークがメインだったこともあると思いますが、過去の記憶を手繰り寄せ、そこに身を置き、丁寧にその場の出来事を見直し、再認識していく作業になったようです。幼い自分との対話では、幼さからうまく気持ちを表現できないことがあります。それでも対話を重ねるとキーワードが何度も出てきたり、または、その時の感情を表に出すだけで絡まった糸をほぐすきっかけになります。

「小さい頃に一度欲しいものを買ってもらった」については、1回目に聞いた時は「買ってもらえたならよかった出来事なのかもしれない」と掘り下げませんでしたが、2回目に出てきた時は「これはここに何かヒントがありそうだ」と、掘り下げてみることにしました。そうしたら、買ってもらえてよかったはずが、むしろ小さいFさんは「あまり強く言うと希望が通ってしまう」と言う学びをし、それが逆に諦めるくせに繋がってしまっていたという大切な気づきにつながりました。小さい頃の思考は大人の思考より遥かに柔軟で、それが故に思いがけない心の抑制につながるようです。

また、リラックス状態になるのには非常に個人差がありますが、気が散るほど周りがうるさいと問題ですが、邪魔が入らないある程度静かな環境で行っていただけたらそれで良いと思います。衣服は締め付けが少ないもので、リラックスした姿勢で行います。胸の動きで呼吸を把握したり、お顔の表情のチェックや、マイクで音声を拾う必要もあるので、マイクがついたヘッドセットを使われないようでしたらお顔はカメラに向けて、座った姿勢で上半身が見える状態で行っていただけると良いです。

完璧な静寂の中で行うより、多少の生活音などがある中でリラックスする状態になることに慣れていただくと、現実の生活の中でもより簡単にイメージ療法を活用できるようになります。それができるようになると、仕事の合間にちょっと抜けて、トイレや非常階段などでリラックス状態になってインナーアドバイザーと対話をして気持ちを落ち着ける、など行えるようになります。セッションはこの先もオンラインがメインになると思いますので、ご希望の方はFさんの上記コメントをご参考に、落ち着いた環境でご参加ください。

※セッション内容はクライエントご本人の承諾を得て公開しています。また、セッション内容の解釈はクライエント本人にお任せし、基本的にはガイドが解釈を行うことはしません。




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