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「悟空のきもち」ヘッドマイスター講座に行ってきたので概要を伝えたい

3ヶ月待ち、60万人が予約待ちと有名なドライヘッドスパ「悟空のきもち」。

その「悟空のきもち」がヘッドマイスター講座(https://dry-headspa.com/lp/)をやっていたので講座を受けてきました。

このnoteではヘッドマイスター講座の全体概要をお伝えし、初日から最終日までの内容についても別noteにまとめていきます。
https://note.com/4nta6/m/mbd84d3693e45

講座内容が気になっているけど、料金が高くて「どうなんだろう?」と思っている人はとても多いと思います。僕も同じ悩みがありました。少しでも判断の参考にしてもらえれば嬉しいです。

結論から言えば、本気でこれに賭けて食っていきたい人以外にはおすすめできません。

一番のネックは価格。得られるスキルに対してコスパが圧倒的に悪い。ドライヘッドスパを仕事にしていく人であれば妥協できる価格ですが…。また、マイスター認定試験の合格率が非常に低く、1回のクラスから0人~2人程度しか合格できないのもマイナスポイントです。

まず、価格設定は、1週間の講座で2022年現在で40万円(税込)。かなり高めな印象を受けるのではないでしょうか?
実際講座を修了してみて、得られるスキルから逆算で納得感のある適正価格を考えてみると、

  • 趣味の延長で友達や家族にやってあげたい…8万円

  • 普段仕事でマッサージ等をしていてサービス向上させたい…15万円

  • ドライヘッドスパを独立開業したい…40万円

といった感じになりそうです。
独立開業するならこれくらいの先行投資は安いものかと思いますが、そうでない人には非常にコスパが悪いのです。

開業を目指すのでなければ、40万円で受講しなくても、このnoteを読んで技術を理解して、「悟空のきもち」に一度行って施術を受けてみれば、センスにもよりますが、何となくできるようになります。

ここからは、受講を検討している方が納得して受講できるように、雰囲気、学び方、講座の内容、学べる技術をほぼ体験したとおりお伝えします。興味ある方はぜひ読んでみてください。

ヘッドマイスター講座の雰囲気

僕の行った回は、全員で25~30人程度。
男性6~7人、女性18~20人くらいでした。
年齢層は見た感じ20代後半~30代が多めな感じがします。中央値で35歳くらいの印象。50代以降の方もいらっしゃいました。
通常はほとんど男性はいないらしく、男性が0人~1人のときも多いそうです。
現在マッサージやリラクゼーションのお仕事をしているような近い領域の方が50%、全くそういった領域の経験がない人50%といった比率でした。
美容師さんも結構いました。

講師は女性3名。
受講者25人×受講料40万円=1000万円の講座を月に1~2回開催しているので、これだけで年1.5億~の売上のビジネスです。
卒業生は2500人くらいなので、これまでスクールで10億円程度売り上げているイメージでしょうか。
「悟空のきもち」でしっかり知名度を上げてのスクールビジネスは上手ですね。

1週間毎日10:00~17:00。12時からお昼1時間休憩あり。外に食べに行く人もいますし、朝コンビニとかて買ってきている人は中で食べてたりします。
女性はさすがのコミュニケーション能力で、初日~2日目にはみんな2人~4人くらいのグループになっていたりします。
午後は10分くらいの休憩が1回。

筆記用具が必要なのは初日のみ。
初日の午前中の座学で使うだけで、以降は実技のみです。
最終日は試験だけとのことでしたので、賞味6日間です。

実技はグループレッスンと個人で練習が半分ずつくらい。グループは「近くの人と組になってくださいねー」という感じで組になってやります。

技術獲得を難しくする障壁

雰囲気をお伝えした上で、コスパのパフォーマンスに当たる障壁についてもお伝えしたい部分です。

講座のほぼ大半を占める実技は、この動きはここに至ろうと明示して始まらないので、1セットや1日が終わってやっと理解が進む印象。
最初に結論を…というものではないので、ロジカルな人には入ってきにくく、ストレスかもしれません。向かうところがわからないまま練習するので上達が遅くなると思います。

一般的な話ですが、スポーツは「フォーム」を重要としていて、フォームを守ろうとしても自分流になってしまうので、「フォーム」を矯正するということを繰り返します。

しかし、こちらの講師は「(講師の)手の形を見ないで」とお話していました。施術を受ける人にどう感じさせるかが大事で、フォームはそれぞれやりやすい形があるから、フォームを真似るのは良くないとのことでしたが、スポーツの事例もあるので、別に見ても構わないのではないかと…。

正解事例を教えないまま進めていく感じも良くなかったと思います。人もAIのように正解事例を反復させることで慣れていき、無意識に手が動くようになりますが、正解を明示してくれないので、「これでいいのだろうか?」という疑問が頭にあるまま終始進んでいきます。
もちろん、あとで声をかければ個別にアドバイスはもらえるのですが、参加者全員に均等に同水準の正解をきちんと伝えていないです。

受講者が講師から頭部を触ってもらうことがあれば力の使い方、力の加わり方も理解しやすいと思いますが、講師が受講生の頭に施術を行うことは一切ありません。

こういったように、上達を困難にする要素が多分に含まれているので、最終日の試験を受けても、それは合格者がごくわずかというのは納得です。

もし、受講料を得るスクールビジネスでなく、自社で雇用した社員のためいち早く店舗に立てるよう最速で技術の獲得を目指すなら、このやり方にはならないだろうな、と。

なお、7日間の受講終了後の補講は無料とのことでしたが、技術を教えてくれるものでなく、自身のスキルチェックのためのものとのことです。
また、最終日に試験に合格できなくても、受講終了いつでも試験を受けられるとのことです。

まとめると、一定水準の技術を最善の方法で身につけられる講座にはなっていないため、パフォーマンスが悪いです。

概要は以上になります。
以降、日々の講座内容は別noteにまとめて有料マガジン化しました。興味ある方は続きもぜひお読みください。
https://note.com/4nta6/m/mbd84d3693e45

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