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【ペスカタリアン】ある日突然、pescatarianに

 毎年定期で「ダイエットするもん」と決意するのだが、ある程度結果が出ると油断してしまい、なし崩し的に外食が増えてコレステロールも増えるという情けないぐるぐるをやっている。

前回は、七号食というものをやっていたので、今回はちょっと違うことをやってみようと思いリサーチをかけた。

2018年に買って読んだはずの本が、またまた目に留まった。

地中海食か......。オリーブオイルもナッツも大好き。しばらくお肉を辞めてみるのもいいかもしれないと思うようになった。

人間って不思議なもので、以前は全く気にならなかった餃子の豚肉の匂いが急に気になるようになったので、既に自分にとってそういう時期なのかなと勝手に思ったよ。もうアラ還だしねーっ。

ということで、高血圧で痛風の既往のあるカナメくんも道連れに、計画を立てた。

色々と調べて最終的に、少しの乳製品と卵も摂る魚菜食主義者(Pescatarian:ペスカタリアン)というのが良さそうなので、フィーリングでこれに決めたw

これからしばらくの間、大量のお肉を買わないで済むと思うだけで、大阪人のそろばん勘定がピピっとポジティブに反応するよね(違)。

子供が小さい頃は、無農薬有機栽培のお野菜や無添加のモノばかりを買っていたのに、それも次第に気にしなくなってしまった。さらに日本に帰国してからは、日本の調味料や加工食品がすべてキラキラに見えちゃった。なんといっても日本の食品には絶大な信頼を置きがちの在外邦人歴が長かったからね.......。

知らず知らずのうちに塩分もコレステロールも大量に摂取した上、ワクチン接種後には運動も自粛していたから、太っちゃったのよねーっ!!血圧まで上がっちゃったのだ!!

もともと健康体で、下痢や便秘、生理痛とも無縁、いつか来るであろう更年期障害にビビりながらも現時点では何もなし。特に健康に留意する必要なんてないと思っていたのに、コレステロールと血圧にビビる日が来るとは。

女性は特に、更年期に血圧が上がる人もいるそうなので、とうとう来たのかも(汗)。

ということで、以下の項目を自分で設定して緩く実践。

1、お肉は食べないペスカタリアン(魚介類、卵と乳製品はOKのベジタリアン)
2、添加物や化学調味料、加工油脂、濃い味付けなどはできるだけカット
3、穀類はできるだけ精製度の低い玄米、全粒粉などを使う
4、白砂糖の入った飲食物は避ける
5、揚げる&炒めるを避けて、蒸す&茹でる&オーブンベイクで。

緩く.......というのは、別に宗教や思想的に肉類を食べてはいけないわけではなく、あくまで健康的に痩せてみたいだけなので、会食などで必要があれば食べないでもないというスタンスでやっている。外食すればデフォで白砂糖や精製度の低い穀類を食することになるので、そこはもう無問題にしてる。

ちなみに我が家には、成長期を過ぎたのにまだまだ大食らいの末っ子バクがいるので、カナメとバクは鶏肉もOK、頻度をめちゃ下げつつも時々はお肉OKにしてみた。完全肉抜きは私のみ。

まぁそれを実践し始めて1ヶ月位が経ったのであるが。

もう変化が凄すぎてビビるわ。

1、劇的にではないけど、体重がジリジリと下がる。
2、血圧が落ち着く。
3、元々ポジティブな性格なんだけど、さらにやる気満々にw

体重が落ちた理由は、スナックやスイーツをやめたことに尽きる。白砂糖を避けると、市販のスイーツなんて全アウト、化学調味料を避けると市販のスナックも全アウトになっちゃう。なのでお肉のせいでは決してないかと(汗)。

血圧が下がったのも、おそらく化学調味料を避けたせいかな。化学調味料などには、舌で感じる以上に塩分や糖分が多かったのかもしれない。やる気満々になったのは、食生活によるものというより、体重が減って坂道を登るのも楽になって、文字通り身が軽くなったからかな。

それ以外の効能としては、

1、冷蔵庫内の調味料の断捨離が進んだ
2、スナック菓子や加工品にかけていたコスト削減
3、妙に健康に関心が向きがち(スロージューサーまで買っちゃったし)
4、果物が常に家にある(今までは果糖を気にして避けていた)

ちょっと大変になったことは、

1、野菜と果物の消費量がすごいので、お買い物の頻度が上がって面倒(汗)

.......それで思ったんだけど、日本人にとってペスカタリアンってめちゃくちゃ馴染みやすいのだ。いわゆる和定食っぽいものだと完全OK。

外食は、(麺類やお寿司も含めた)和食やイタリアン等の肉メニュー以外を選べばOK。魚介類に制限がないからお味噌汁もOK。それ以外の外食ではふわっとベジタリアンのメニューを探せばいいしね。全く苦しくないのよ。

意外に苦しかったのは、食材選び。

今回は添加物も避けているので、それが入っていないかどうかをイチイチ裏書き読んでみたり。過去の私はそれをフツーにやっていたのに、私とは易きに流れる動物なのね。アミノ酸、加工でんぷん、酵母エキスなども避けているので、マジで加工品なんぞ買えるものがない。

生の魚介類なら問題はないんだけど、素材の冷凍モノでも添加物が入っていたりする。そもそも日本の一般的なスーパーに並んでいるものの中で、無添加のものが意外と少ないことに気づき愕然。添加物を避けようとすると、総合調味料の多くがアウト。ざっくりと日本で作られている加工食品の99%位に化学調味料などが入っていると見た(汗)。ちなみに海外のスパイス調味料は、意外と入っていないのよね........。

さてさて。チラッと小腹が空いた時には、ナッツや果物などを食べているのだが、少し塩味が欲しいと思い無添加のスナックを探してみたのだが。

もうびっくりするほどない(汗)。

唯一、無添加フィルターに引っかかった製品がこちら。

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田舎あられ

これも「精製度の高いものを避ける」という点ではダメなんだけど、そんなこと言ってたら何も食えない!!なので、買ってみたw

カナメ「うおおおお。昔に食ってたあられの味そのまんま。」

分かる........。昔のお菓子ってこういう味だったよね、という味です。はい。

昔のニッポンに今の医療技術があったら、日本人の平均寿命が90歳を軽く越えていたのではないかとぼんやり。それくらい塩分も少なくパンチが効いていない味なのだが、この味に慣れた先の世界も見てみたい。

甘いものなら、こちら。

ダイエットするなら食べるなー、と自分にツッコミたいところだが、ちょっと食べたら美味しかった!素朴な味。

昨日見つけたノースカラーズのお煎餅や大豆も美味しかった!

筒井の豆菓子もイケてる。

さて、海外に住んでいた時は、日本から貴重な調味料(出汁パックやコンソメなど)を持ち込んだり、実母に定期便で送ってもらったりしていた。海外で日本的な食事をしようと思うと自分で作らざるを得ず。意外と添加物の量は少なかったかもしれない。

が、帰国してからは、〇〇調味料というものが安価で各社から出ているので、それを嬉々として一つ一つ試しているうちに、(コロナ禍もあって)我が家の冷蔵庫や食材庫には「化学調味料たっぷりの加工食品」がフツーに積み上がるようになった。

改めて、日本って化学調味料ワールドなんだなって思ったよ。以前の私は、中国や東南アジアの方が「MSG使いまくりやろな」と思い込んでいたのだが、日本はそれ以上だということに気づいた。

化学調味料そのものがダイレクトに健康を害するほどの影響を与えているわけではないだろうが、それを積み上げていく中で、塩分、脂肪分、糖分に対する慣れは出来てしまうだろうなと思ったよ。

調べてみると、ペスカタリアンの方って意外と多い。

私も、親しい人との会食で、妙な気を使わせることの方がストレス抱えちゃいそう。自分に課すルールは原理原則で留めて、それを目的化しないようにすることも肝要なのよ。分かるー、である。

断糖すれば痩せるというのは分かるんだけど、動物性の食品ばかりを食べるダイエット法は、私には気持ち悪すぎて続けられなかった。こういうのも体質によって合う合わないがあるので、自分なりに良さげなものを色々試してみるのがいいんじゃないかなと思う。

万人に正解なものはないけれど、自分にとっての正解は、自分で判断すればいいんだもんね。

韓国でお世話になっていた韓医師の先生には、「お肉を食べるのは悪くないんだけど、とにかく工場で加工されている、食材が(原形をとどめないように)加工されたモノだけは避けた方がいいよ。お肉を買ってきてお母さんが家で料理するならいいけど」と言われたことがあったのだが、なるほどなぁという感じである。

さて、ペスカタリアンとして調理をする際には、実はホットクックよりもスチームオーブンの方を酷使しがちだということに気づいた。とにかく食材を角皿に乗せて、「かんたん蒸し」「かんたん焼き」「蒸し野菜」「塩ざけ・塩さば」メニューをよく使うようになった。

若い方は、もう何を食べようが体内でちゃーんとホメオスタシスが保たれているので気にしなくても良いけれど、シニアになってくると食べるモノがすぐに体調にダイレクトインパクトかまされちゃうのを感じるようになるので、シニアな方は地中海食、オススメできるかも。


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