あなたはDIAWALLやLABRICOを知っているか

 と突然言っても何のことか、わけがわからないだろう。

 電気製品の話なのか、食べ物の話なのか、コンテキストから話せよ、だよな。

 コンテキストはDIYで、我が家にはこのLABRICOやDIAWALLの製品がアホみたいにある。

 まずはこれを見て欲しい。

公式サイトはこちら。主な製品はここで見つけることができる。

要するに、何もないところに柱を作って、そこを起点にして棚などを作るためのシステム、というか、それを実現するためのアイテム(金具みたいなもの)である。具体的には、2×4(ツーバイフォー)材を使って、天井と床の間に突っ張り棒を立たせる原理で固定し、それを2本設置して、その間に板を固定すると棚として使える、というものである。

ニーズのない人には、何のアンテナにも引っかからないモノである。

基本的には、壁に穴を開けることができない賃貸物件にも、作り付けの棚のようなものが作れるので、この分野では多分知らない人はいないほどの有名なブランドなんだと思う。日本のメーカーさんであり、少なくとも海外では見かけた記憶がない。日本のホームセンターなどに行くと、必ずこの製品を見かける。実際に見てみるとよく分かると思う。

我が家は賃貸物件ではないので(廃墟化していた実家をリノベ)、直接壁に穴をあけて棚を打ち付けても良いのだが、カナメがなぜかこのアイテムを多用して壁に沿って棚を大量に作った。

まぁ、一番わかり易いのは、トイレの壁に沿って作ったこの本棚。こういう感じになる。

画像1

最初見た時は、かなり疑問だったんだよね。

壁に釘を打ち付けたらええやん、と思う様なところにも、この2×4(ツーバイフォー)と呼ばれる規格の太い無骨な木材を使って柱を立てていて、スマートではないように思えたのだ。

ところが、最初に完成したトイレの本棚(上記写真)が、DIY初心者のカナメでも簡単に完成したにも関わらず、非常にうまく壁にフィットしていて、多少の地震ではビクともしない(棚に置いているものは落ちるかもしれないが)ほどに安定しているのを見てビックリしてしまった。そして私が感心したのは、気が変わったら棚を外すのも簡単だし、直接打ち付けているわけではないので、壁紙に穴を開けることもなくキレイに取り外せてしまう点だ。壁紙を痛めることなく、壁全体を本棚にすることも可能なのである。

もちろん普通の棚を置けば同じだろうと思うのだが、このツールの利点は、床で支える必要がないというところだ。足元はすっきりさせて、手の届きやすいところだけに棚を作ることも可能だ。実際、我が家の洗面室にも設置しているのだが、足元には除湿機とお掃除マシンのブラーバを置いているので、実際の棚部分は、もっと高い位置から始まる。

画像2

今では電動ノコギリも持っているカナメなのだが、当初は自分で木を切るのも無理な状態だったので、綿密に計画をたててLABRICO/DIAWALLアイテムを揃え、ツーバイフォー材を買って、ホームセンターで木材はキレイに切断してもらった上で配送をお願いした。

木材を受け取った後は、私が得意のサンディングを施し、BRIWAXなどで塗装した素材を完成させ、現場で組み立て作業を行う。

昔っから、トイレの壁一面に文庫本の棚があったらなぁ、と思っていたので、それがあっという間に実現して本当に良かった。文庫本用の本棚を色々と探してみたのだが、裏面に板がついているものが多く、その分奥行きが深くなってしまう。つまりそれだけ空間の床を占有してしまう=ぶっちゃけ狭くなる、なのである。しかも既製品は、我が家のトイレの面積にピッタリなわけでもない。

実際の利用面積を狭くすることなく、壁一面に棚を作る方法としては、これ以上のものはないのではないか、とさえ思うようになった。

無骨に見えたLABRICO/DIAWALLアイテムそのものも、設置後には一切気にならなくなった。なぜにそんなに太い木を使うのか、と何度も何度も思ったのだが、設置後には何の気にもならなくなるという不思議なツールである。

このシステムが生きる場面は、賃貸で壁掛けテレビを設置したい場合ではないかと思う。ホッチキスで止めるツールなども販売されているけれど、意外と安くはない。ツーバイフォー材の入手は、それほど難しいものではないので、LABRICO/DIAWALLのセットを2個ずつ、ツーバイフォー材を2本用意するだけで下地はOKだ。そこに必要な金具をうまくアレンジしてブリッジ板を固定すればOKである。

基本のシステムは、

1)ツーバイフォー材を支える床のアイテム。一本の柱につき1個。つまり2本の柱で支える場合は、2個必要ということになる。白、ブラウンなどの別色もある。

2)次に天井側に設置して、テンションを加える部分のアイテムが必要。こちらも一本の柱につき一つ必要である。

上記の2つは、通常セットになっているので、2セット必要ということになる。

3)これにツーバイフォー材も2本必要になる。

DIAWALLの場合は、こちら。

LABRICOの場合は、こちら。

さて、この2本の柱を立ててしまった後は、個々人が自由にその空間の設計をすることができる。板の太さも大きさも、幅も自由自在である。板の厚さによって、つなぐためのアイテムが異なる。

棚受けには、こういうものがある。DIAWALLには、こういうものが。

LABRICOには、こういうものも。

カナメが気を良くしてあちこちに棚を作ってしまうくらい、想像するよりも少ない労力で目的のものを作成できる満足度はかなりのものだ。

我が家のリノベでは、とにかくデッドスペースになりがちな廊下や通路を作らないようにしようと考えていたのだが、すでに廊下が存在していて、そこが「通路」としての機能しか果たしていない場合、その壁全体に、こういったアイテムを使って棚を作ってしまうのも良いアイデアだと思う。

ところで、最近はこういうDIY動画が本当にたくさん出ている。YoutubeでLABRICOやDIAWALLなどの単語で検索してみると、色々な応用例を見ることができる。家具を買うことだけがソリューションではない。ホームセンターで木材を買って、カットまでしてもらえば、後は自力でなんとかなるものなので、自宅で過ごす時間のある時に、トライするといいかなというオススメでした。


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