外国語の単語を覚えるには、Quizletがオススメ

 10代の頃の私にとって、英語は鬼門中の鬼門。他の科目はいざ知らず、こと英語に関してはまるでダメで、試験科目に英語がある限り、大学に行けないんじゃないかと思うほどの語学音痴だった私。

 ところが、そこから年月を経て、子供を抱えて英語圏に行くことが決まり、そこで生きていかなければならないという環境に置かれると、そのモチベーションたるやすごい。大学受験なんてどうでも良いけど、生きるか死ぬかの死活問題なら、お尻に火がつかないわけがない。

 こちとら子供4人いて、いつどこでアクシデントに遭い、病院に担ぎ込まれるとも限らない(過去に何度もあり)。言葉ができずに症状一つ伝えられないと、子供が死ぬかもと思うと、意外と頑張れるもんだ。

 そんなこんなで、過去の私には、複数言語の学習歴がある。

 英語を学んだ時には、語学学校のスパルタ先生が、「は?電子辞書?そんなもので単語が覚えられるとでも?紙の辞書引けよ。そして該当単語の前後も読め」という人だったので、せっせとそれを信じて勉強をしていたのだが、時代は変わり、子供たちが授業で単語を覚える際に使っていたアプリが、非常に秀逸だったので、私もそれを使うようになった。

 外国語の学習アプリとしては、最近はDuolingoなど良いものがたくさんある。多言語対応されていて、素晴らしい。

 が、自分が必要とする外国語の単語を高速で効率よく覚えるには、QUIZLET一択である。

 語学を習得する方法論には色々とあると思うが、個人的には、

文法を徹底的にやる

単語を限界まで覚える

文章を丸暗記

しかないと思っている。

語学を学習していて伸び悩んでいるという人がいるが、その場合は、圧倒的に語彙力が欠けているように見える。大人になって外国語を学ぶ場合、なんとなく習得できることはない。耳が良くて頭が柔らかい子供じゃないから、能動的に学習しようと思わない限り、勝手に上達なんてしない。

 確かに、ある一定レベルを超えると、能動的に単語を覚えようとしなくても、会話や本の前後のコンテキストから推測して、自然と語彙力が強化されることは当然ある。だが、それも「ある一定レベルを超えてから」の話である。

 つまり。

 ある一時期に、腹を据えて徹底的に語彙力を伸ばす何かをやらない限り、上達などしないのだよ(汗)。

 ということで、子供達は、SATの単語を大量に覚えるためにQuizletを使い、私は、普通語の単語を覚えるのに使った。

 Quizletの良いところは、自分が欲しいなぁと思う単語集が、すでに誰かが入力していて、公開されているところだ。例えば、TOEFL対策の単語集だとか、HSK対策だとか、そういうファイルが多数公開されていて、自分の単語帳として取り込むことが可能である。そして、音声(発音)ももちろん出るのだ。

 一時は課金して使っていたが、無料でももちろん使える。自分だけの単語帳をエクセルで作り、それをアップロードしてQuizlet内に取り込むことも可能である。

 でね。

 普通、単語を覚える時には、単語帳を使ったり、何度も何度も手で書いたりする。私もそうやって英語と韓国語は覚えた。が、普通語の単語はQuizletで覚えたので、その違いがよくわかる。

 視覚と聴覚と触覚など、できるだけ多面的に単語に接する方が、定着は早い。

 何度も何度もペンを走らせても覚えられないものが、Quizletのクイズをやると、あっという間に覚えられたりした。そして、覚えた単語をどんどん消していって、何度も間違えたものだけを取り出して別の単語帳を作ることもできる。

 私の場合は、iPad miniを使って入浴しながらクイズをやりまくっていた。当時は本当に忙しくて時間がなかったので、単語を覚えるのはその入浴中だけと割り切っていたのだが、「入浴時間=単語ゲームができる」状況だったので、入浴時間が本当に待ち遠しかった。それくらいゲームとは、人を惹き付けるものなのだ。そして苦痛が一切ない。面白いから、脳がリラックスしつつも、吸収しやすい状態になっていたんじゃないかと思うほどだ。

 今、何かを大量に記憶しなければならない状況にある方は、ぜひぜひこのQuizletをご活用あれ。超絶オススメである。

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