【母屋リノベ備忘録】サンディング作業が終わらない.....
色々な事務作業に少しだけ時間をとられ、ネット通販の戦いに参戦し、楽天のポイントセールに挑み......
かなりの時間を浪費してしまった。
リノベが全く進んでいない(汗)。
今は、15坪ほどの6階建のビルのワンフロア(5階)をリノベ完了して住んでいるのだが、もともと義父母が住んでいた6階を現在リノベ中である。カナメと私はこのフロアをなんとなくシャレで「母屋(おもや)」と呼んでいたのが、なぜか定着してしまったので、もう「母屋のリノベ」と呼ぶことにする。
母屋のリノベ資材は、すでに2月の段階で届いているのだが、私の作業が止まっている。
和室の壁はすでに珪藻土仕上げされ、二重窓も入り、畳も敷き詰められている。プロってほんまに仕事が早いな。
私は素人だし期限が区切られているわけではないので、アレコレ言い訳を見つけては、作業を伸ばし伸ばしにしている。
その間、カナメは5階の居宅部分に追加の棚などを着々と作っていた。トイレや洗面所の壁や寝室などに、2×4の本棚が出来上がった。薄いのだが見事に本は収納できる。奥行きが薄いせいか、威圧感はないのだが収納能力はなかなかなもので、小さい頃に何度も脳裏に浮かんだ「図書館に住みたい」というほのかな夢に少しかすってる気もする。良き。
なのに私ときたら。
やるべき仕事を延ばし延ばししちゃってさ。
ということで重い腰をあげたのだけど。
ここでも書いたのだが、パテ作業に時間がかかりすぎて、戦意喪失して久しい。
特に天井の壁紙を剥がしてみたところ、過去に2回ほど壁紙の張り替えをしていた様で、裏紙が残ったところ、裏紙まで剥がせたところ、その下に過去の壁紙の一部が残っていたり、石膏ボードの表面にある厚紙部分が剥がれているところなどなど、二重三重の段差になっていて、それをどう処理して良いかが本当にわからなかったのだ。しかも残った紙はペロペロと端から剥がれつつあり、これ剥がしていいの?それともパテで抑えればいいの?
「ってかさ、それ全部はがしちゃえばいいんじゃないの?」
カナメが言う。
あのさ。キレイに剥がせるなら剥がしてるがな。
という状態で数週間すぎた。
もう天井を見ないことにして、壁のパテのサンディング(研磨)を先に済ませることにした。サンディングをすると、とにかく室内に粉が舞い上がるので、窓全開でコトに臨む。
ゴーグルと粉塵マスク、汚れてもいい服に髪に防塵キャップを被る。長めの手袋をはめ、右手に重いサンディングマシンを持つ。今ワタシがJKなら、彼氏に死んでも見せたくない姿だ。オバサンで良かった。
カナメが様子を見に来た。
「バンリちゃん、わーお。似合ってるね!」
殴られるのと、後ろ回し蹴りと、どっちがいい?????
言葉に気をつけるようにっ!!!
とにかく今日こそ、作業を進める!という強い意志でもって、BGMにヒゲダンを選ぶ。今日は「シェアハウスのリノベに勤しむ20代の私」モードでいくぞ。サンディングマシンのボタンを押す。
ウィーン。ブォオオオ。
マシンうるさすぎて、ヒゲダン聞こえない。もういいや。やるしかない。
壁に施したパテ部分を中心に、サンディングをかけていく。どんどんと雑念が脳内に浮かぶ。20代の私にこんな姿見せられないなとか、この作業に大卒の学位はいらなかったとか、そもそもこの時間を稼ぐ方向に動き、人を雇うのが正しかったんじゃないかとか、悶々としていたはずなのに、集中するあまり、
「私はサンディングをするために生まれてきたのでは?」
と思うようになったり............しない。
私が壁にサンディングを行う理由は、壁紙を貼るための下準備でしかない。いかに壁の凹凸を埋め、表面を滑らかにして、その上に壁紙をキレイに貼るためだ。この下の処理がキレイにできていないと、見事に壁紙の貼り具合に影響を及ぼすのだ。
でもよ?
実際に自分で壁紙を貼った家に住んでいるのだけれど、この壁紙の仕上がりが気になるのって、貼ってから数日間くらいなもので、住みだすと本当に何も気にならなくなってくるのだ。この壁紙の色は正解だったなとか、この柄は良かったね、と思うことはあっても、いつまでもいつまでも
「あの部分に下地の凹凸が透けて見えていて、気になって気になって仕方がない」
などと思うことは一切ない。一切ないのだ。
しかも、カナメが作った2×4の本棚の素材も私がサンディングしたのだが、木のサンディングは、それがその後のワックスがけの質にダイレクトに影響するので、頑張れば頑張るほど美しく仕上がり、努力が報われる部分がある。いわば芸術作品の出来に左右される大事なプロセスだと思えるので、自ずと力も入る。
しかし、壁紙の下地処理でしかないパテとサンディングの作業は、「キレイにできて当たり前で特にほめられる作業でも自分が悦に入る作業でもないし、逆に多少不具合があっても、最初は気になるかもしれないけれど、程なく何の気にも留めなくなってくる」ということがわかっているために、全くモチベーションが上がらない。
サンディングマシンを止めると、BGMが聞こえてきた。ヒゲダンかけてたのか。
「♩そりゃ苦しいよな〜」
はっ。
藤原聡くん、私の気持ちわかってくれるのねーっ!!
おばさん、がんばる!
とバカバカしく一人でボケとツッコミを脳内で交互にやり取りして、とりあえず壁のサンディングを終えた。
2回目のパテが必要な部分をチェックし、パテを重ねて、さらに天井の一部にもパテを塗っておいた。
翌日。天井のサンディングをやってみると、本当にキレイに整ってきたので、とりあえず下地関係なしに、全部の天井にパテを塗りたくる勢いで、二重三重にできた段差をどんどんと埋めていった。
天井に関しては、サンディングを一回で終えようと考え、何も考えずに淡々とサンディングマシンを動かしていたのだが、これまたトラップが.......orz
私が使っているサンディングマシンは、これね。
一応、マシンにも粉塵を吸引する機能は付いているのだが、その粉塵が溜まる部分のフタが、天井を向いて作業をしていると、パカッと落ちてきてしまうのだ。大量の粉とともに。
絶叫モノである。
こういうドタバタを繰り広げつつ、サンディングを終えた。
が。
今回は、床もガタガタなのであーる!!
フローリングを剥がして、床板が老朽化してボコボコになっていた部分の板を張り直して頂いたのだが、床板の素材も違うし、フローリングを剥がした部分にはノリが残っていたり、下地が残っていたりとガタガタである。大工さんの話によると、そのガタガタは、フローリングを張る前にパテしておかないといけないとのことだった。すでに床の補正用のパテも確保しているので、その作業にとりかかる。
まず、床にたまった粉塵をホウキで掃除し、その後、掃除機をかける。ちなみに家庭用の掃除機ではなく、こういうやつで掃除するのだ。
床補正のパテ粉をバケツに投入して水で溶きながら、何気なくパッケージを見たところ
「硬化時間 15分」
と書かれていた。ウソやん............。
とりあえず溶いてしまったものは仕方がない。慌てて床に塊で落とし、そこからコテで伸ばしていく。床の補修面積はさらに大きく、パテの必要量も多い。どんどんと自分なりにテキパキと作業していたつもりなのだが、見る見るうちにパテが硬くなっていく。しかも色がモルタル色にしか見えない。
だ、誰か........コンクリートミキサー車を私の横にもってきてくれ。いや、誰でもいいから、そのバケツの中のパテを混ぜ混ぜしておいてくれー!!
と脳内で叫びながら、実際は黙々淡々と作業を進める。
購入したパテ粉4キロのうち3キロ使ったところで力尽きた。もういい。ある程度の段差は許容しようじゃないかあああ、と一人でハードルを下げた。
さすがに硬化時間が短いので、あっという間に乾いた。途中ランチ時間を経て、サンディングにとりかかる。
で、気づいた。
床のサンディングって楽ねーっ!!
「地球のGRAVITY(重力)よ、ありがとう!」である。そこそこ重いサンディングマシンの操作は、天井では腕力頼みなのだが、床の場合はマシンを支える必要がないので、手を動かすだけでいい。意外とスイスイと作業が終わった。
やったー!!!!
これで明日から壁紙貼れるぞーっ!
それにしても、手を動かすのって大事ね。浮世の諸々を忘れて没頭できる。今度こそ、リノベ終えるまで、手を止めずに一気にいかなきゃな。
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