カナメのだんさんとは

 「カナメのだんさん」とは「カナメという名前のうちのダンナ」という意味である。「カナメさんのダンナさん」ではない。筆者のダンナであり、名前が「カナメ」という。
 知り合ってからすでに30年以上経っているのだが、いまだに「え、そうくる?」というこっちが想像もできなかったビビリまくりの発言をかましてくれるので、未だに心休まるときがない(うそです。その時々でびっくりするだけです)。

 子供の頃に田辺聖子さんの「カモカのおっちゃん」という本を読んで、それが本当に面白かった記憶があり、その本の細かい内容のほとんどは忘れてしまったけれど、いつかこのカナメさんを題材にそんな本を書こうと思っていた。いまその時が来たわけだ。いや、noteだけど。

 カナメは今年にアーリーリタイアメントした。私はもともと自宅でフリーランスで翻訳者をしていたので、なぜか突然24時間365日、ずっとずっとカナメと一緒に過ごすことになってしまっている。びっくりするくらいどこに行くにも一緒で、「ちょっとそこまで(一人で)お買い物してくるね!」ということも叶わないというか、お買い物に行くなんて面白いこと、オレが行かないわけないやん、という感じでついてくる。そして、自分が行きたいところがあると、なぜかデフォで私も一緒についていくことになっている。

 いや、昔っからだけどな(汗)。

 カナメのご紹介をば。彼は新卒で就職した会社に31年ほど勤めていて、突然アーリーリタイアメントを宣言して退職した。まだ50代中盤なので、早ないかーっ、と思うのだが(末っ子はまだ大学生やねん!)、そういうことだ。毎日家にいる。そして彼なりの「これはオレの仕事だかんね!」ということを平日やっている。

 私は、なぜか翻訳の仕事に少し飽きてきて、過去にあったあれやこれやを記す作業をしている。いつ死ぬかわからないもんね。あんなことやこんなことも書いておかないと忘れちゃうから。

 パタパタとタイプする私のPC画面(時にはiPad Pro)を覗き込んでは「バンリちゃーん、何書いてるの?」と聞いてくる。まさかキミのことを書いているのさ、とも言えずに「ブログのコンテンツ」とだけ答える。早くブログに広告載せろとか色々とうるさい。それは私の趣味ではないと答える。趣味とかそういう問題ではないとカナメは答える。どういう問題なのだ。

 なのでこのnoteを記して売ってやる(笑)。うそうそ。とりあえず晒してみる。

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