【シニアdeゲーム】Among Us

 ネットでよく人狼ゲームを視聴しているカナメに「Among Usって、いわば人狼みたいなもんらしいで」と軽く口を滑らせてしまった私。もちろんその時はやったことがなかったのだが、末っ子のバクが一時Twitchで配信をしていたので、その面白さはちょっとだけ理解している。まぁ個人的に見て一番おもしろいのは、Fall Guysだけどね。

 案の定「Among Usやってみたいー。どうやったらやれるのー。やるやるー。」と大騒ぎのカナメであったが、とにかくメンツを集めなければならない。ということで、年末年始に休みに入る子供たちに号令をかけてメンツを7名集めた。いや、家族全員で6名、そして長女のダンナさまにも入ってもらって身内だけで強引に集めてみた。

 一般的には、discordというアプリで、音声通話(ミーティング)をしながらするものらしいが、家族内とのことでLINE通話を利用することにした。もちろんテキストチャットも可能である。

 Switch用のゲームを購入して備える。

 とは言っても、私とカナメの二人でSwitchは一台しかない。ということで、PC版も、Steamからダウンロード購入(英語版)した。私は、Surface GOにインストールしてみた。まずSteamのアカウントを作成する必要がある。Among Usの良い点は、クロスプラットフォームであることで、ゲームをやっている仲間同士で、同じプラットフォーム(ゲーム機やコンピュータのOSなど)でプレイする必要がないのである。つまりSwitchを持っていない人がいても、手持ちのデバイスにインストールすれば、すぐに始められる。

iOS版

アンドロイド版

 Switch版はタップもできるので使い易いのだが、いかんせん画面が小さいので、PC版の方が見やすいかもしれない。敵に画面を見せるわけにもいかないし、自分のリアルの反応を見られても困る。そのため、みんなで部屋で集まってワイワイとローカル対戦するには向かないゲームである。Swtich版は日本語化されているが、Steamの英語版でもプレイするのに全く問題はない。難しい英語が大量に出てくるわけではないからだ。

 ところで、この「Among Us」は、昨年度のThe Game Awardsで、ベストマルチプレイヤーゲーム賞ベストモバイルゲーム賞の2つを受賞している。しかも、このゲームは、社員4人の小さな会社が製作したゲームで、最初は鳴かず飛ばずだったのが、英語圏でのゲーム配信者が取り上げたことから火が付き、世界中で配信されるようになったのだ。

その受賞シーンはこちら。

さて、私はこのThe Game AwardsをリアルタイムでTwitch経由で見ていた。ゲームを一切しなかった私であるが、ビジネスの世界においてゲーム市場がいかに成長するかについては興味があって、長らくモニターしてきた(と同時に投資の銘柄選びに活かしてきた.......)。これも実務翻訳者としての職業病でもある。ちなみにゲーム翻訳の仕事のオファーは何度も来たのだが、私自身にゲームの翻訳は無理である。来たオファーに対して「うちの子供は英語と日本語のバイリンガルでゲーマーの大学生なんだけど」と書いておくと、そちらに仕事のオファーが行く。その様にして、彼らは学生時代にゲーム翻訳やチェッカーのバイトをしていたよ。時給20ドルくらいになる。ゲームをやり込んでいなければ来ない仕事なので、人生、何が役に立つかは本当にわからない。

ということで、Among Usである。簡単なルールはこちら。

 プレイヤーは、クルーという名の一般Pと、インポスターという名の人狼に振り分けられる。クルーに設定されれば、ひたすら殺されないように、せっせとタスクを遂行し、インポスターになった場合は、誰にも目撃されないように、こっそりとクルーをKILLしていけば良い。実は、KILLされたクルーはゴーストになり、船内を縦横無尽に移動してチームの勝利のためにタスクをこなすことができるので、早々にKILLされてしまったクルーも、意外と大忙しである。

 初心者の場合、クルーになれば、とにかくせっせとタスクをこなしていけばいいのだが、いきなりインポスターになった場合は、かなり狼狽する。ちなみにインポスターを複数設定している場合は、自分以外の誰が同じインポスターなのかを知ることができる。直接的に協力することはできないけれど、誰がインポスターなのかを知れるのは非常に心強い。

 私がインポスターになった際は、長男のギン(吟)がペアだった。彼はいきなりあちこちで殺人事件を繰り広げていたのだが、私はとにかくアタフタするばかり。そんな中で、事件が通報されると、議論タイムが始まる。

心理戦、スタート、である。

 自分がインポスターであることを知られてはいけないので、クルーっぽい発言を繰り返すのだが、ギンが通気口に入るところを見た、監視モニターでギンが瞬間移動しているところを見たなどという、信ぴょう性の高い目撃情報が集まる。

万事休すであーる。

そこで、誰を追放するかについての投票を行うのであるが、メンバー全員がギンに投票する中、私だけが違う人を指名していたことを、長女のセリに指摘されてしまう。

あああああああ、こういう時は目くらましのためにギンに投票しないといけなかったのねぇえええええ。

ということに気づいたが後の祭り。

こういう微妙な心理戦をやりつつ、ゲームを進行していくのであるが、今回の様に物理的に離れた友人たちと、お正月などに一緒にプレイするには、非常に面白いし盛り上がるゲームだなと思ったよ。

欠点は、人数を集めないといけないということ。確かに4人からプレイはできるのだが、盛り上がりに欠ける部分があり、プレイヤーは8人くらいはいたほうがいいと子供たちは言っていた。

末っ子のバクによると、PC版をMod(ification)すると、更に面白い設定ができるとのことだった。Modとは、ITの世界でよく使われるパッチの様なものだと理解したのだが、つまりオリジナル版に改造を加えること。私なんぞは、Switch版のルールだけでも持て余している位なのだが、ゲームを更に面白くしようというエネルギーが、いかに大きいかがよくわかったな。

 シニアが気軽に参加できるAmong Usのコミュニティがあってもいいかも、とちょっと思ったよ。メンツ集めるの、意外と大変だからね。




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