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【ガーデニング】ハーブティーは効能よりも香りを楽しもう

 我が家で育てているハーブを使ってハーブティーを作る前に、とりあえず一度はその効能を調べてみたりする。基本的には効能よりも禁忌症があるかないかを見ているのだが、効能のリストを見て「なるほど」とは思っても、だからといって自分の体調に合わせてハーブティーをブレンドしてみるなんてことは一切ない。

ない。あるわけない。

なぜなら、私はアロマテラピスト(の資格を持っているだけのただのBBA)だからだ。

アロマテラピーで使う精油は、素材となる植物の然るべき部位からしかるべき方法を使って抽出するのだが、その素材の量に対して抽出できる精油の量が、信じられないくらいに少ない。ローズ精油に至っては、わずか1ドロップの精油を得るために、あの美しいバラの花を百本以上使うのである。まさに「エッセンス」である。

そのお花や葉や茎の有効成分を含む油分だけを抽出し、それをマッサージオイルやディフューザーにドロップして利用するのがアロマテラピーである。

私自身は精油を扱っている最中に頭痛と嘔吐感に苦しめられたことがあるし、友人は密室で注文の入った大量の精油をブレンディングしていてぶっ倒れて救急搬送されたことがある。

それくらい、高濃度で危険なものでもある。

精油の中には間違いなく人体に有害なものもあり、そういうネガティブな用途で使われていたものもある(堕胎用に使われていたものもあるとか)。

だからこそ、ある程度の効果も見込めたりするのだ。

それに比べて一杯のハーブティーでどれほどの量の葉を使い、その結果どの程度の成分が滲み出ているのかを考えたら、効果があったらびっくりするレベル。

つまり、そんな薄い濃度で飲むものに、効能を期待する方が間違ってるってわけ!

一応、禁忌症があれば気にする必要はあるかもしれないが、だからといって、人体にインパクトのある量をお茶で賄おうと思うと、どれほどの量を飲まないといけないかと考えると、その害はほとんど無視していいかと。

毎日大量に長期間継続して飲む場合は、当然要注意ではあるが。

夫のカナメは高血圧気味なので、一応軽いレベルではあるが薬を飲んでいるので、マッサージオイルでローズマリーやタイムなどの血圧上昇効果のある精油を使うことはない。

が、ローズマリーやタイムを食用やティーで使うこともあるし、煮出して入浴剤として使うこともある。が、そんな程度で血圧急上昇なんてするわけない。

が!

アロマテラピーにも通じるが、特にハーブに熱いお湯を注いだ時に周囲に広がるあの香り、カップを口元に運んだ時に感じるふわっとしたアロマは、間違いなくメンタルに作用し得るものである。

なんとなく暑くて重苦しい時に感じるミントガムの清涼感、疲れて飛び込んだお風呂で入浴剤のローズの香りで感じる多幸感、シャンプーにドロップしたイランイランになんとなく感じる高級感、海外にいる時に嗅いだ日本の柚子精油の安堵感など、色々なところで良い香りは精神にポジティブな’影響を与えてくれるものである。

だから。

ハーブティーというものは、その香りを楽しむだけでも大いに価値がある。逆に言えば「あああああ、いい香りいいいい」と思えるならば、効能に関係なく気軽にブレンドして飲んでいいと、私は思うのであーる。

つまりハーブティーを選ぶときは、一旦その効能など忘れて香りで選んでいいし、飲んでみて美味しかったからという理由で選べばいいものだ。育てるハーブの種類は、自分が好きな香りのものを選べばいいよね。

とはいえ、基本情報は知っておく必要はある。
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使い方の具体例がたくさん載っていて実用的だよ。

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