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ブランド力を身に着けるための方法 集客に生かすための実践的アイデア

皆さん、ブランドと聞いてどのように思いますか?高級な商品なんかはブランド物といいますよね。エルメスやルイヴィトン。これはブランドです。ただ、私が伝えたいブランドというのは高級商品に限定されたものではありません。最近創業者がお亡くなりになられたダイソーなんかもブランドです。ダイソーと聞いて100円ショップだってすぐに思い浮かびますよね。決してダイソーは高級品を扱っているわけではない、むしろ超低価格路線ですが、ブランド力のある企業の筆頭なのです。ブランドとはいったいなんなのでしょうか。ブランドがあるとなぜ集客ができるのでしょうか。

ブランドを考える前に、人間関係について考えていきたいと思います。人間関係でこの人と仲良くしたい。この人と一緒にいても疲れない。心地よいと思うのはどういう時でしょうか。私が思うに「同じ考え方」を持っている人というのは仲良くなれるんですよね。考え方の違いが人間関係に軋轢を生むのです。立場が違うから人間関係が違うというのは、確かにその通りなのですが、立場が違うから考え方が違ってくるのです。原因は立場ですが、重要なのは考え方なのですね。考え方が一緒だと共感を生みやすいのですね。

ブランドというのは、まさにこの考え方を凝縮したものなのですん。例えばダイソーというのは100円の商品ばかりを集めたショップであるという考え方が良く理解できます。そのため、100円の商品を買いたいというお客さんはダイソーで買いますよね。逆に高級品で成功者だと思われたいという考え方であれば、エルメスやルイヴィトンになるでしょう。そのブランドが持っている考え方が表現されていて、その考え方が知名度が高いものを一般的にはブランド力があるというのですね。

なので、うちの近所に京都で70年卵焼きを焼いています。というキャッチフレーズで店をやっているお店がありましたが、本当に100年以上続けているお店もあれば、数年前に始めたばかりなのに70年焼いてきたというわけですね。完全に誇大広告なのですが、観光客からすればどれが本物か偽物かわかりませんよね。だから、70年と言われて、ある程度食欲がそそるようなものであれば、需要は発生するのですね。ただ、これだけでブランドにはなりません。ブランドというのは、本物である必要があります。本当に考えていることが、あらゆる所作に現れ、味に表れブランドになるのです。まぁこれも一時的にはどうなるのかわかりませんけどね。

ルイヴィトンを運営しているLVMH社というのは世界で屈指のブランド会社なのですが、ルイヴィトンやブルガリ、ティファニーなども扱っています。一度、「LVMHブランド一覧」で調べてみてください。別々の会社のブランドだと思っていたらほとんどLVMH社のブランドだということが分かるはずです。近年、ブランド物というのは、好みから外れてくる傾向があって、シンプルカジュアルが流行っています。今や金持ちさえもがユニクロとアップルウォッチですからね。ブランド物=成功者の証というラベルがはがされたのですね。むかしから、本当の金持ちというのはブランド物なんて身に着けないのですが、なぜかメディアなどの影響でブランド物=金持ちという構図があったのですね。ただし、SNSなどの影響でその辺の構図が明らかになって来て、世界一の金持ちになるようなシリコンバレーの人たちがブランド物に興味がまるっきしありませんので、若干トレンドが変わってきたということなのです。なので、どのブランドも厳しいです。デパートのブランド物のフロアなんて行っても閑古鳥が鳴いていますね。そういう状況なのです。LVMH社は経営がうまくいかなくなったブランドで尚且つ知名度の高いものをどんどん買収して傘下に収めているのですね。ブランドの効率を良くしようとしていて、商品の創り込みなども素晴らしいです。ただ、ブランドを創る技術が高いゆえに、これはどうなのか?と思うようなブランドもあるのですね。これが「ブランパン」です。

私が時計好きなこともあって、高級ブランドの位置づけなどにはこだわりがあるのですが、世界最古の時計と言われるとブランド時計好きの人たちは口をそろえて「ヴァシュロンコンスタンタン」だと言いますね。ただ、現在では、「ブランパン」が最古の腕時計というブランドを塗り替えています。これはどういうことかと言いますと、多くの実績を積んできた腕時計といえば、前述の「ヴァシュロンコンスタンタン」なのですが、この腕時計メーカーよりも前に生み出されていたが、会社が廃業して休眠状態になっていたブランパンを見つけて復活させたのです。ブランドメッセージには世界最古の時計という文言が踊っています。ヴァシュロンも怒らないのかな?と思うのですが、事実、ブランパンが「最古の腕時計メーカー」なので仕方がないですよね。このようにブランドというのは、その考え方やポジションなどをうまくメッセージすることで創れてしまうという側面も無きにしも非ずです。
ただ、最古の腕時計であるというメッセージが刺さった人は購入するのでしょうね。私はそういうこじつけは嫌いなので買いませんが。

先ほど、ブランドというのはポジションではなく、考え方であるということをお伝えしました。これがヴァシュロンとブランパンの戦いで分かりますね。私はブランパンが最古の腕時計というポジション取りをしたところでヴァシュロンの価値が落ちるとは思えないのですね。なぜなら、ブランパンは明らかに無理やりポジション取りするために休眠会社を無理やり復活させているわけですよね。しかも、つぶれた会社の商品ですからデザインなども洗練されていないのですよ。最古の腕時計メーカーであったとしても、淘汰されてしまって、人為的に金のために復活させられただけなんですよね。こういう考え方が想起される以上は、ブランパンのブランドというのは、時計のことをよく知らない情弱向けの時計と言わざるを得ません。買ってしまった人を見ると哀れに思ってしまいます。ヴァシュロンは雲上時計の筆頭ということは変わらないのです。ただ、ヴァシュロンがノーダメージかというとそういうわけではありません。世界最古の腕時計メーカーという冠は外れてしまいましたからね。ある意味、ブランパンの攻撃で刺し違えてきたと言っても過言ではありません。パテックフィリップ・ブレゲなどの雲上時計との開きは大きくなってしまったように思いますね。このように各メーカーのアクションが市場の考え方に影響を与えるわけです。これがブランド戦略の流れなのですね。時計の市場に詳しくない人は良く分からなかったかもしれませんが。笑

ブランド力を構築していくという考え方に立った時に、重要になってくるのは自分の考え方をはっきりさせるということなのですね。そして、その考え方を前面に押し出して商品開発や組織開発を行っていくのですよね。この考え方が一貫していて、時間を経るごとに考え方が磨き上げられていくときにファンはついてくるのですよね。ロレックスというのは、常に多くの時計ファンを熱狂させてきましたし、今でも常に入手困難な状況ですが、ロレックスは時計業界では物凄いブランド力があるからなのです。これは時計好きからすれば当たり前のことで、サブマリーナやデイトナといった様々なプロダクトがあるのですが、大きくデザインを変えずに、最新のテクノロジーや素材などを組み合わせて毎回最高のものを作り直してくるのです。既に考え方に共感しているファンばかりですから、デイトナからデイトナに買い替えるなんてこともあるのですね。トヨタのクラウンなんかもそうですよね。毎回、ブランドの思考を磨き上げて作り直してくるのです。ファンは新作が楽しみでしかたがないわけですね。

ロレックスやトヨタはブランドの勉強には最高の教材です。私たちも企業戦略で行われているブランド構築を個人でも応用する必要があるのです。〇〇さんといったら〇〇だよね。というブランドが構築されていて、常により良い経験を積んで進化していくことができれば、顧客はどんどん増えてくることになりますね。企業であれば、プロダクトのブランドが必要ですし、会社で働く人であればスキルのブランドが必要になってきます。人をあっと驚かせるようなプロダクト開発、人をあっと驚かせるようなスキル開発の両面が必要ですね。ブランド構築というのは、プロダクトとスキルで生み出されます。皆さんも周りの人が認知しているプロダクトやスキルをどんどんブランド化していってください。集客がどんどん楽になって仕事が増えます。



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