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専門力よりも基礎力を大切にせよ

どの分野でも同じだと思うのですけど、勝率に大きな影響を与えるのは専門力というよりも基礎力なんですよね。私はコンサルティング会社のサラリーマンと、コーヒー事業の経営者、そして、日本株投資家の3つのポジションを持っていますが、どれも勝利の決め手になるのは基礎力が問われるものばかりです。基礎的な考え方が間違えているとどれだけ努力しても成果に繋がらないのですね。1にも1にも基礎的な考え方が大切なのだと気づかされます。どのビジネスでも大切になるのは、パッションですね。情熱がなければいけません。情熱があるだけではだめなのですが、情熱がない人は駄目ですね。〇〇ということをして、世の中の役に立とう、社会に貢献していこうという気持ちというのは、話を聞いていればわかりますよね。そういう気持ちがなければ、やはりだめだと思うのですよね。

コンサルティング会社の仕事、コーヒー事業の経営者としての仕事は事業そのものが顧客がより良くなることに繋がることが実感できますから、非常に良いのですよね。では、日本株投資家のポジションというのはどうなのかというと究極的には資金の奪い合いなのですよね。もちろん、投資している先の企業というのは、顧客満足を第一に情熱を燃やしているところに投資するわけなのですが、株式市場の取引で新株発行などを除いて、基本的には私たちが投資した資金が直接会社に使われるのかというとそうではないのですよね。投資家同士で資金を奪い合っているだけというのが実態なのですよね。それを揶揄して東証カジノなんていう人がいますが、まさに東証カジノなんですよ。私は東証カジノで得た資金の一部を慈善事業などに寄付しています。この前は、小学生のビジネスリテラシーを向上させるプロジェクトにわずかながらですが、寄付させていただきました。これも余裕資金があるからこそ、寄付したいという気持ちになるんですよね。私の日本株投資というのは、時流を読んで資金を獲得するということと同時に寄付するための資金を手に入れるためにやっているのです。よって、私が投資利益を上げればあげるほど、ビジネスでは採算性が取れないような事業領域に資金援助できるという構図になっているのですよね。こういう動機がちゃんと社会貢献に繋がっている人というのはただのお金の奪い合いであったとしても、情熱をもって社会貢献することができるのですよね。

このように社会貢献や周りのお世話になっている人への貢献が前提になった考え方でなければ、私は根本的に考え方が間違えているので長続きしないと思うのですよ。それはビジネスとして成功できなくなるのでは?というのもそうなのですが、貢献が前提に設計された考え方でなければ、モチベーションが続かないんですよね。ビジネスで競争に勝とうとすればかなり強いモチベーションがなければ勝てないのですよ。これは人から喜ばれる、称賛される、関わる人達が笑顔になるなどの体感を伴うインセンティブがないと続かないのですよね。私が専門力ではなく、基礎力が大切であるという意味はここにあります。特に貢献意欲がないとすぐにモチベーションが枯れるので継続力が下がります。人から非難されながら物事を続けるというのは、結構精神的に辛いのですよね。喜ばれながら称賛されながら、期待されながらであれば自然とモチベーションが湧いてきて、普通の人ができないような集中力を手に入れることができるんですよ。これが基礎力であって、モチベーションという極めて重要なエネルギーのコントロール方法なのですよね。いかにモチベーションが湧き続ける考え方を持つのかどうかが重要です。

こういう基礎力がある人というのは、株式市場で投資対象の企業の社長を見ていても明らかですよ。大手企業ならば、仕組みとして商売が成り立つ側面はありますが、私が大化けを狙って投資する小型株投資なんていうのは、経営者の力がすべてなんですよ。ここは重要なのですが、すべてです。オーナー経営者のエネルギーがなければ、成長させることはできないのですよね。なので注目する経営者というのはウォッチしておきます。もちろん、ビジネスというのは浮き沈みがありますから、上下変動するのですが、結局エンジン自体は動き続けていますから、よほど環境が急激に悪化しない限りは、また盛り返してくるのですよね。

私が最近注目している会社にジェイフロンティアという会社があります。これはSOKUYAKUというオンライン診療の事業をしている企業なのですが、非常に便利でしてね。医師不足・薬剤師不足のこの世の中に具体的な解決策を提示してしっかりと利益を上げている会社なのですよね。彼のIRなんかを見ていると本当に情熱を身にまとった人であるということがわかりますね。愛国心を感じますし、医療従事者に対する愛を感じます。彼の会社は、浮き沈みがあったとしても中長期で伸びますね。

世の中には経営理念が大切というのがありますよね。これは当たり前なんですよ。経営理念というのは、経営者の考え方なわけです。この考え方がダメであれば、事業が伸びないというのは当たり前なんですよね。ただ、会社は経営者個人で意思決定がなされるわけではないので、経営理念という言い方をするわけですが、創業社長のオーナー企業なんて、経営理念=経営者の考え方なんですよね。この経営理念や経営者の考え方が基礎力です。ここが弱いとどれだけ細かな専門力の話をしても伸びません。考え方だけなんですよ。もっと分かりやすい言い方をしましょうか。包丁って料理人の考え方を使えば、おいしい料理を作り出すための道具になりますよね。皆がおいしいと笑顔になる手段になるわけです。しかし、殺人犯の考え方で包丁を使えば、凶器になるのですよね。これと一緒です。基礎となる考え方がダメであれば、専門力をいかに伸ばしてもダメなのです。考え方がすべてです。

能力や意欲なんて二の次なんですよね。考え方が間違えていたら凶器に成りえます。能力や意欲というのは、マイナスにはならないが、考え方が間違えていたらマイナスになってしまうのです。成果というのは、能力×意欲×考え方です。考え方がマイナスになれば、能力と意欲が高ければ高いほど、危なっかしい存在になってしまいます。人の考え方を見ましょう。色々な手段を通じて、彼らの根底にある考え方を見抜きましょう。どれだけ思想が固まっているのか、どれだけ思想が現実化しているのか。このあたりの進捗率のようなものを捉えるのです。そうすれば株式投資なんて難しくありません。これは営業でも、経営でも同じことです。考え方を磨きます。そして、考え方が素晴らしい人と仕事をするのです。そうすれば、成長します。


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