人生100年時代でも自由に使える時間は3年分しかない
「自分の人生は永遠に終わることはない、時間は無限大だ」
そんなわけないことは誰だって分かってるけど、若いうちは自分がいつ死ぬかなんて考えないし、考えたくもない。
時間は大事だって分かってるけど、例えば友人に「1時間付き合って」と言われれば悩むことなくOKする。でも1000円ちょうだいと言われたらサッと差し出す人は少ない。
時給1000円のアルバイトを考えると、「1時間」と「1000円」の価値は同じはずなのに...
何が言いたいかというと、僕たちは無意識的にお金よりも時間を軽視しがちなんじゃないかということだ。
その「時間」に対する価値観を見つめ直すためにも、具体的な数字を使って「自由に使える時間」がどのくらいあるのか考えてみたいと思う。
僕たちが普段どのように時間を使っているのか、1年単位で考えてみよう。
1年は365日、1日24時間だから、みんなが等しく8760時間を持っていることになる。
分かりやすいようにタイマーを設置しておこう。
僕たちは1日の約3分の1を睡眠に費やしている。
1日7時間の睡眠を取ると、1年間で2555時間寝ていることになる。
仕事をフルタイムでしている人であれば、1日9時間、平日を245日とすると1年間で2205時間働いていることになる。
通勤は家を出てから会社の入り口に着くまで、往復80分とすると、同様の計算で約325時間になる。
国によって食事にかける時間は違うみたいだけど(フランスは長め、アメリカは短め)、日本は3食でだいたい90分かけているようで、1年間で約550時間。
男女差はあるけれど、家事にかける時間は1日1時間、1年間で365時間。
また、トイレとお風呂に使う時間は合わせて1日40分、1年間で243時間。
最後に娯楽だけど、テレビに費やす時間は1日2時間半で1年間に912時間。
仕事の時間とかとかぶるかもしれないけど、スマホに費やす時間は1日3時間で1年間に1095時間。
次にこの時間を一生で考えたらどうなるだろうか?
仮に22歳で社会人になって定年を過ぎても働き続けるとしよう(現在でも65歳〜69歳の半数が仕事を続けているようだ)。
今回は「自由に使える時間」を計算したいから、平均寿命ではなく、健康寿命までを計算の対象範囲とする。
健康寿命とは...
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと。
男女で3年ほどの差があるけど、平均の74歳で考えてみる。
22歳から74歳までの52年間、毎年510時間の自由な時間があるとすると、一生のうちで26520時間、つまり約3年間しかないという結論になる。
もちろんこれは各項目の平均値を採用しただけで、これよりも通勤時間が短かったり、食べるのが速かったり、僕みたいに当直で夕方から翌朝まで拘束されたりと人によって当然違いがある。
とはいえ、実際に計算してみると思った以上に時間は限られたものなんだと感じないだろうか。
この結果を踏まえて、後悔しないような時間の使い方を今から考えていくべきだろう。
拙い文章を最後まで読んでくれてありがとうございました。
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