見出し画像

失敗しない膝サポーターの選び方

皆さん、こんにちは!We Lift Weightsのジャンボです!前に「失敗しないウエイトシューズの選び方」という記事を書いたのですが、今回はウエイトリフティング専用の膝サポーター(主にニースリーブ)について記事を書きたいと思います。

SNSでウエイトリフターの動画を見る際に、ほとんどの選手が膝周りにニースリーブやニーラップを付けているのことに皆さんもお気づきかと思います!

画像1
試合でニースリーブを履いている安藤美希子選手


もちろん、膝サポーターがなくてもウエイトリフティングはできます。そもそも昔は試合で膝サポーターを全くつけないで出ている選手の方が多かったです。今では考えられないですね。

丸裸の膝で200㎏以上挙げていたザカレヴィッチ選手

もちろん、膝サポーターを使用する細かい理由は個人によって異なりますが、主な理由はパフォーマンス向上のためです。どのサポーターを買えばいいのか決める前にサポーターの具体的なメリットをまず見ていきましょう!

膝サポーターのメリット

もちろん人によりますが、ニースリーブの有無でスクワットの重量が10㎏程度変わる人もいます。膝サポーターがどのようにパフォーマンス向上の効果をもたらすのか見ていきましょう!

1.サポート力
ほとんどのリフターはサポート力を求めてニースリーブを購入しています。
「高重量を軽々とスクワットできるようになりたい!」
「クリーンのボトムから立ち上がりやすくなりたい!」
こういった理由で膝サポーターを買う人がほとんどだと思います。私も最初はスクワットを伸ばしたいと思い膝サポーターに手を出しました。

2.圧縮性
ニースリーブの種類にもよりますが、ニースリーブは圧縮性が高く、膝関節を安定させてくれます。関節が安定すると怪我のリスク軽減にもつながります。

3.血行促進
ニースリーブは血行促進効果もありますので、素早い疲労回復にもつながります。

4.Proprioception(固有受容感覚)
Proprioceptionとは?簡単に言うと自分の身体の位置や動き、力の入れ具合を感じる感覚です。ニースリーブを履くことによって更に脚に力を入れやすく感じることができます。

主な膝サポーターの種類

1.ネオプレン制ニースリーブ

画像2
パワーリフターに大人気なSBD

そもそもネオプレンって何?

ネオプレンは合成ゴムでできている素材でして、タイヤ、ウェットスーツ、ホース等幅広く使用されている素材です。多くのパワーリフターに愛用されているSBDの膝サポーターもネオプレン制です。
厚さにもよりますがネオプレン制のニースリーブはサポート力が強く、頑丈な作りになっています。ほとんどの選手が5㎜もしくは7㎜厚さのニースリーブを使用しています。(最近は9㎜のニースリーブを履いているウエイトリフターも増えているようです)

パワーリフターの方々はSBDのように7㎜以上の分厚くてサポート力の強いニースリーブを好む傾向がありますが、ウエイトリフティングでは5㎜以下のニースリーブを使用する選手も多いです。

ネオプレン制ニースリーブのメリット

・強いサポート力
・頑丈な素材でできているため破れにくい
・怪我の予防にも繋がる

ネオプレン制ニースリーブのデメリット

・厚すぎるためしゃがむ際に違和感を感じるかも
・ニースリーブを履くと深くしゃがめない(人によっては気にならないらしい)
・高価格なものが多い

2.布製ニースリーブ

画像4
中国人リフターがよく愛用する布製ニースリーブ

布製ニースリーブはネオプレン制のニースリーブとは違って柔らかい素材で作られているためサポート力はほとんどありません。どちらかというと膝を温めて血行をよくするのが目的です。それ以外に、固有受容感覚(力の入れ具合の感覚)をよくする効果もあります。スクワットのボトムで切り替えしが楽になったり、クリーンの立ちが軽く感じることはほとんどありませんが、膝の安心感は得られます。
人によってはネオプレン制ニースリーブの生地が分厚く感じるため布製ニースリーブを好む場合もあります。僕もスナッチをする際には布製ニースリーブを使用しています。ネオプレン制のニースリーブだとしゃがんだ時の深さが若干変わってしまうため、スナッチの時にネオプレン制は使っていないです。

布製ニースリーブのメリット

・やわらかくて伸縮性が高い
・トレーニング中血行がよくなるため安心感を与える
・しゃがむ深さにほとんど影響がない
・ネオプレン製に比べて低価格
・中国人ウエイトリフターっぽくてかっこいい😆

布製ニースリーブのデメリット

・サポート力がほとんどない
・汚れやすい

3.ニーラップ

画像4

最後に皆さんにご紹介するのはニーラップです。ニースリーブのように履くのではなく、自分で膝回りに巻き付けるタイプの膝サポーターになります。

ニーラップを履いてクリーン&ジャークするモラディ選手

正直に言うと国内でこのタイプのニーラップを使用している人をあまり見たことがありません。国際試合でロシア人のウエイトリフターが使っているところをたまに見ますが、現在はほとんどの選手がニースリーブを使用しています。また、国内のパワーリフティング試合でラップが使用できない場合もあるためわざわざラップを買うパワーリフターが少ないです。

ニーラップのメリット

・自分でまくためサポート力を調整できる
・サイズ選びで困らない

ニーラップのデメリット

・自分で毎回まくのが面倒
・人によっては厚すぎるためしゃがむ際に違和感を感じる
・強く締め付けすぎるとしゃがむ際に痛い


※ニーラップは使用している人が少ないうえ、僕自身あまりオススメしていません。この記事ではニースリーブのみ見ていきます。

WE LIFT WEIGHTSがオススメするニースリーブTOP5!

お待たせしました!
では、上記の点全て考慮した上で僕がオススメするニースリーブを5つご紹介します!

1.HOOKGRIP(フックグリップ)  ニースリーブ

画像5

サポート力:★☆☆☆☆
履き心地:★★★★★
スクワットにオススメ:★★☆☆☆
スナッチやクリーン&ジャークにオススメ:★★★★★
価格: ¥2,500 

Hookgripの映像を見たことある人は知っていると思いますが、こちらはHookgripブランドの布製ニースリーブになります。伸縮性に優れていて履き心地も最高ですし、肌触りも非常にいい商品です。左右セットで2,500円ですのでかなりコスパもいいですね。
Hookgripのサポーターは中国人リフターがよく履いてる布製ニースリーブとほぼ同じものになります。

サポート力はほとんど無いため、パワーリフティングにはお勧めできません。ローバースクワットの補強としてハイバーフルボトムスクワットやレッグプレスをやる際には役に立つかも?ごりごりのニースリーブは履きたくないけど膝周りの安心感が欲しい場合はいいかも知れません。

ウエイトリフターにはめちゃくちゃオススメです。特にスナッチのような深くしゃがむ動作に向いています。スナッチは繊細な動きが求められる種目ですのでネオプレン製の分厚いニースリーブを履くと違和感を感じる選手は結構います。サポート力はあまり無いですけど、履くと膝周りも温まるし履いてない時と違って確実に安心感が得られます。「ネオプレン製のニースリーブは分厚すぎるから嫌だけど膝周りに安心感が欲しい!」という方にオススメです。

個人的には中国人リフターっぽくてかっこいいしリフティングする際にテンションが上がるのでよく使ってます。

2.Rehband ネオプレンニースリーブ(5mmと7mm両方)

画像7

サポート力:★★★☆☆ (5mm)
サポート力: ★★★★☆ (7mm)
履き心地:★★★★★
スクワットにオススメ:
★★☆☆☆ (5mmの場合)
★★★★☆ (7mmの場合)
スナッチやクリーン&ジャークにオススメ:
★★★★☆ (5mmの場合)
★★★★☆ (7mmの場合)
価格: 片方¥4,515 

Rehbandは昔からウエイトリフターに愛されているメーカーです。国内だとNobleのニースリーブが多いですが、国際試合ですとRehbandを履いている選手の方が多いですね。履き心地はNobleに近いです(7mmの場合)。5mmタイプと7mmタイプ両方とも国際試合でよく見ます。

・パワーリフティングに向いているか
5mmタイプはパワーリフティングに向いていないと思います。布製ニースリーブに比べたらもちろんサポート力が強いですが、7mmに比べたら全然物足りないです。その上5mmタイプはIPF公認の試合で使用できないのでそもそもパワーリフターが使うメリットが少ないかも知れません。

7mmタイプはパワーリフティングに向いています。分厚くてサポート力もしっかりしています。IPFの試合でも承認されていますし、オススメです。

・ウエイトリフティングに向いているか
5mmは結構オススメです!Rehbandの5mmと7mm両方とも使ったことがありますが、種目をやる際には5mmの方がしっくり来ました。僕はニースリーブを履いてしゃがむ際に深さがどうしても気になってしまうんですよね...膝裏に生地が挟まる感覚があまり好きじゃないので5mmがちょうど良く感じます。
スクワットする際には7mmの方がしっくりきますけど毎回履き替えるのが面倒なので5mmスリーブを履いたままスクワットしています。(笑)
強いサポート力が欲しい方は7mmスリーブがお勧めです。

・価格
他のメーカーでもよくあることなのですが、このタイプのニースリーブで何故片方ずつ販売されているのかが理解不能です。当たり前ですが、皆さん購入する際には2枚買うことになると思います。ですので実質¥9,000以上払うことになります。布製ニースリーブに比べると高いですね。

 SBDニースリーブ (7mm)

画像9

サポート力:★★★★★
履き心地:★★☆☆☆
スクワットにオススメ:★★★★★
スナッチやクリーン&ジャークにオススメ:★★★☆☆
価格: ¥9,440 

みんな大好きSBD。パワーリフティングといえばSBD。ガチガチのパワーリフティング選手だけではなく、一般のトレーニーにも大人気なSBD。わざわざここで紹介しなくてもSBDのことは皆さんご存知かと思います。サポート力も抜群ですし、耐久性も素晴らしいです。パワーリフターだけではなく、多くのウエイトリフターやストロングマン選手にも愛されてきた商品です。高価格ですが、パワーリフターにとっては最早必需品になりつつあります。

・パワーリフティングに向いているか
パワーリフターにはめちゃくちゃお勧めです。国際試合のスクワット動画をみると、ほとんどの選手がSBDを履いています。

・ウエイトリフティングに向いてるか
パワーリフティングのイメージが強いSBDですが、ウエイトリフティングの国際試合でSBDを履いてる選手は意外と多いです!特にクリーン&ジャークで履いてる選手が多いですね。スナッチでもSBDを履いてる選手はいますが、個人的にはあまりお勧めしません。生地がかなり分厚いため、しゃがみ込む際に違和感を感じると思います。

SBD ウェイトリフティングニースリーブ(5mm)

画像10

サポート力:★★★★☆
履き心地:★★☆☆☆
スクワットにオススメ:★★★☆☆
スナッチやクリーン&ジャークにオススメ:★★★★☆
価格: ¥9,980 

2020年に発売したSBDのウエイトリフティング専用ニースリーブです。従来のSBDニースリーブはパワーリフター向けですが、こちらはウエイトリフター向けに作られています。7mmのパワー用SBDより生地が薄いですが、パワー用と同様にしっかりした硬い素材でできています。「7mmよりはしゃがみやすいけどサポート力は妥協しない」といった感じです。公式ページによると5mmの薄さらしいですが、実際に履いた時の感じは他社の7mmに近いです。他社に比べて硬い素材が使われているのでその分分厚く感じます。

・パワーリフティングに向いているか
こちらのニースリーブもサポート力が非常に強いのでスクワットやデッドリフトに向いていますが、ウエイトリフティング専用ニースリーブはIPFで認められていませんので公式試合に出場する人たちには向いてないかもです。「従来のパワー用SBDだと分厚すぎて嫌だ!でもサポート力はしっかり欲しい!」という方には向いていると思います。

・ウエイトリフティングに向いているか
あの有名な山本俊樹選手も試合でクリーン&ジャークをする際にはSBDのウエイトリフティング専用ニースリーブを履いています。国際試合で履いている海外の選手も非常に多いです。7mmタイプよりはしゃがみやすいので、クリーン&ジャークだけではなく、スナッチする際にも履いている選手が結構います。僕はスナッチで硬いニースリーブを履くと違和感しか感じないので個人的にあまり好きではないですが、クリーン&ジャークだけに関してはお勧め度:★★★★★です。
ウエイトリフターにはかなりオススメです。

ウエイトリフティング専用SBDを履いて試合に出ている山本選手

5. WE LIFT WEIGHTS ニースリーブ 5mm&7mm

サポート力:★★★☆☆ (5mm)
サポート力: ★★★★☆ (7mm)
履き心地:★★★★★
スクワットにオススメ:
★★☆☆☆ (5mmの場合)
★★★★☆ (7mmの場合)
スナッチやクリーン&ジャークにオススメ:
★★★★☆ (5mmの場合)
★★★★★ (7mmの場合)
価格: 左右セットで¥5,000 

ここで宣伝も兼ねてWE LIFT WEIGHTSのニースリーブを紹介したいと思います!
WLWニースリーブはRehbandのように5mmと7mmタイプ両方販売されています。履き心地やサポート力はRehband社に似ていますが、Rehband社の方が若干伸縮性があります(※あくまでも個人的な感想です)。
程よい圧迫感とサポート力ですので、一般トレーニーとウエイトリフターに理想的なニースリーブです。
左右セットで¥5,000なので、かなりコスパがいいです。WE LIFT WEIGHTSのオンラインストアで購入可能です。

・パワーリフティングに向いているか
7mmタイプは、スナッチやクリーン&ジャークだけではなく、スクワットにも向いています。もちろん、SBDのようなパワーリフティング向けのニースリーブに比べるとサポート力に劣ります。また、IPFで承認されていないのでWLWニースリーブを履いて公式のパワー試合には出場できません。

・ウエイトリフティングに向いているか
ウエイトリフターにはかなりお勧めな商品です。7㎜タイプはクリーン&ジャークやスクワットだけに関してはお勧め度:★★★★☆です。当たり前ですが、5㎜タイプは7㎜タイプよりサポート力が弱いのでスクワットする際に物足りなく感じるかと思います。しかし、スナッチやクリーン&ジャークする分には十分なサポート力だと思います。また、膝裏に分厚い生地がつまる感覚が嫌な方には7㎜より5㎜の方が向いています。

ジェンディ選手はスクワットとクリーン&ジャークする際にWLW7㎜タイプを履いています。

ニースリーブは自分のトレーニング目的を良く考えてから購入することをお勧めします。特にニースリーブは人によって好みがかなり分かれるので、じっくり悩んでから購入するといいと思います。

この記事が気に入ったならスキしてください!是非Noteのフォローとサポートよろしくお願いします!

We Lift Weights公式ページ

オンラインストア(国内)

ポッドキャスト(WEBラジオのようなもの)もやってます!
一流選手のインタビューやトレーニングの話
ウエイト関連のニュース等をトピックに話しています!

YouTubeのチャンネル登録もどうぞよろしくお願いします!SUBSCRIBE!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?