大好きな海と夕暮れとわたし
花火大会に無事行くことができた。
行く前はとても怖くて不安で緊張していたけれど、どうしても行きたいという気持ちが強くて。
ここで行かなかったらもう外に出れない気もして。
大丈夫だと自分に言い聞かせながら家を出た。
暑さとか汽車とか親がいないこととか色々と不安になってしまうこの病気。恥ずかしいと思ってしまうけれど、幸いにもわたしの周りは優しく受け止めてくれる。ありがたいな。
不安感は拭えないまま、動悸はあったりなかったりしながら、それでも楽しかった。花火が綺麗だった。
夏になると花火を見れるというのは、当たり前にできるものだった。
外に出るという行為は、当たり前にできるものだった。
だけど当たり前が一瞬で崩れてから、当たり前という名の幸福は、たまにでもそれが幸福なんだと、思い出してあげなきゃなと思うようになった。
なってしまったものは、しょうがない。
一歩ずつまた歩めばいい。ゆっくりでも。
自己紹介もそろそろ書いてみたいけど。
今日は今日の話をしてみた。
ありがとう、わたしの当たり前たちよ。
わたしは海が大好きで、よく海を見に行く。その向こうにある世界を想像したりするのも好きだし、何だか、長く続く水平線と大海原を見ていると、そこに何かも流れていくような感じがしたり、時にはそこから何かを得られるような感じがしたりする。たとえ極寒の日本海でも、よく海好きの友達と一緒に自転車を漕いで見に行ったものだ。大学入学で離れ離れになってしまう前に最後に遊んだのも、海だった。
特に、夕暮れ時の海が大好きだ。あの空のグラデーション。波が織りなす優しい模様と色づかい。雲の輪郭が輝いているのも良い。この世でいちばん好きな景色かもしれない。
今日、勇気を出して来て良かったと思った。わたしの好きな海は、今年も静かにわたしを待っていてくれていたようだった。ただいま。
うん、今日もおつかれさま。
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