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映画:ジョー・ブラックをよろしく

『Meet Joe Black』1998

ファンタジー映画、の部類になるのだろうか。
映画の音楽も、最後のパーティーのシーン以外はファンタジー感のあるメロディーだったように感じた。

仕事で成功した社長の前に現れた死神が、人間の姿を借りて社長と過ごしていくうちに…
という話。
でも結局何が言いたかったのか、よくわからないまま、物語は終わってしまった。
ピーナッツ・バターにも、いったいどんな効果があったのだろう。
日本の死神は「りんご」と「CDショップ」のイメージがあるけれど、
アメリカの死神は「ピーナッツ・バター」ということなのか??

映画の中で特に印象に残っているのは、社長の二人娘のうちの長女の台詞。
「パパが(妹を)ひいきしていても構わない。何不自由なく育ててくれたし、私のことを愛してくれた。私にかけてくれた愛情で、私には充分。」
こんな台詞だったと思う。
慎ましいな、と思った。

子どもへの愛情は分け隔てなくあるべし、という考えがあった自分にとって、結構衝撃的な台詞だった。
誰かと比べて「少ない」と嘆くのではなくて、
ちゃんと自分に与えられている愛情を見つめて、それに感謝できるなんてすごいことだと思う。

一方で、長女だから、大人だから、と我慢しているようにも見えて、
それはそれで切ない。
本当のところはどっちなんだろう…

妹に関しては、
カフェで男女が出会って、会話して、良い雰囲気になって…
なんて、映画の世界でしか聞いたことないけれど、
俳優さん同士が綺麗で、絵になるなぁ、としみじみ思った。素敵。

ところで、この映画の社長役、アンソニー・ホプキンスさんは現在83歳。
アカデミー主演男優賞の最年長受賞者なのだとか。
日本人のお年寄りも元気な方が多いけれど、海外でも、健康寿命がどんどん長くなっているのだろう。
偉大な先輩たちだな。

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