分報のすすめ|教員を有効活用するために
みなさんは教員という"研究資源"を有効活用していますか?
みなさんの研究室はSlackなどのプラットフォームを使っているでしょうか。
コロナ禍でオンラインで研究やゼミを実施するようになってから、SlackやMicrosoft Teamsのようなツールはさらに広まったと感じます。
情報のフローを生み出すことができ、拡張性にも秀でているため、研究室生活を便利なものにすることができます。
ただし、流れてくる情報を受動的に読んでいるだけでは、教員や先輩といった"研究資源"を最大限に活用しているとは言えないでしょう。
今日はSlackの活用法の1つ、「分報」を紹介します。
分報とは
分報とは、メッセージングアプリで個人個人が進捗や疑問点を投稿し、リアルタイムに共有することです。
(由来について:
https://craftsman-software.com/posts/60)
文字通り「日報」の分単位バージョンで、研究室内のTwitterといったイメージになります。
Slackであれば、個人チャンネルに教員やテーマの近い先輩を招待して、適宜メンションを飛ばしつつ情報共有をしていきます。
困っていること、わからないことを気軽に質問できますし、教員側も学生の様子を把握しやすいといった利点があります。さらに学生が他の学生の状況を知ることもできるため、情報の透明性が生まれます。
特に研究が本格化してくると役立つチャンネルになるはずです。
分報の活用法
私がこれまで分報を活用してきて感じたことをお伝えします。
なお、研究室によって当てはまらない場合もあると思いますので、一例として参考にしていただければと思います。
1. 発信を怠らない
私の所属する研究室では、つぶやくメッセージは「役に立ちそうなWebページを見つけたのでメモ」でもいいし、「◯◯の実装done」でも「明日は◯◯をやる」でも「こうすれば精度改善するかな…」でもいいわけです。
私たちは研究初心者ですから、さまざまな勘違いや見落としをしている可能性があります。積極的に教員や他の学生のもとに情報を流し、自然にコミュニケーションが始まる場所を作っていきましょう。
2. リアクションを活用する
既存の絵文字に加え、(Slackでいうところの)カスタム絵文字も活用してリアクションしていくだけでも、コミュニケーションを円滑にすることができます。これは分報に限りませんね。
3. 他の学生の分報もチェックする
お互いの理解につながるほか、有益な情報が見つかるかもしれません。上で例に挙げた「役に立ちそうなWebページ」や、学生に対する教員のアドバイスなどがあたります。
教員は"研究資源"であって、どしどし使っていくべきです。
リアルタイム、かつストレスフリーに疑問や相談を投げかけられるツールがあるのなら、ぜひ使い倒していきましょう!
P.S.
2022年9月1日からSlackのフリープランの仕様が変わり、過去90日分の投稿のみ閲覧可能になりますが、私の研究室ではプロプランを利用しているため変わらず過去の投稿を見返すことができます。
Slack有料版が85%割引になる「教育支援プログラム」というものがあるので、研究室でフリープランを利用しているのであれば教授に打診してみるとよいかもしれません!
(大学によっては有料ライセンスを最初から付与してくれるところもあるようです)
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