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週刊新川

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新川モールに集う愉快な人々のあれこれ。
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記事一覧

Vol.16 都市間連携について

地方都市にいると広域連携といったテーマが良く出てくると思います。実際に多くの地方都市で、このような取り組みもされていると思います。 今回は、この広域連携について考えてみようと思っていますが、その中でもある程度市場規模があり、ビジネス的にも比較的近い政令指定都市にターゲットに絞り見ていきたいと思っています。 ○人口規模について今回も私の地元である浜松を起点に見ていきますが、まずは人口規模的に近い地域を抽出しようと思います。 ここでいつもであれば当然RESASを使うのですが

Vol.15 需要動向予想について

今回は、商品等の需要動向予想が出来るかどうかを考えていきます。 取り上げる商品は、「歯みがき類」「歯ブラシ類」についてです。 そして、今回は以前ご紹介させていただいたV-RESASを利用していきます。 ○他業態は無関係?皆さんもご存じの通り、近年は新型コロナウイルスの影響により、消費動向は大きく変動しています。 皆さんの業界はいかがですか? 報道等では大きく売上を落としてしまっている業界の話題が多くなっておりますが、逆に売上を伸ばしているケースもありますよね。 でも、

vol.4 どこでどのように生きたいか?という問い

vol.1〜3までの記事で、地方都市の一つである浜松で編集者として働くことになるまでの経緯を、理想と現実との葛藤を含めつつ書いた。 では、そもそもなぜ地方で働きたかったのか。「ローカル」にこだわっていたのか。その理由は、私が過去に宇陀市で地域づくりを行う女性を取材した記事に詳しいので転載したい。記事の冒頭は当時の私の心境を書き写すことから始まっている。 取材当時私は29歳。大学院に進学したところで、まだまだ結婚や結婚後の生活について考える余裕のない時を過ごしていた。ただ、

BON COFFEEをオープンしました

はじめに2023年6月10日、HACKが管理運営する新川モールに「BON COFFEE」なるキオスクをオープンしました。管理運営を始めてから、ずっとあったらいいなと思っていた機能の一つです。 屋外空間でゆっくりするためにコーヒーが必要新川モールには、浜松市が整備したベンチがいくつかありますが、直線的で規則正しく並んだベンチは、機能的ですが太陽や雨にあたる位置にあることや空間の重心をつくることが難しいため、2022年度に静岡文化芸術大学の学生たちとオリジナルの移動式テーブル

vol.3 理想と現実のはざまで

編集長不在のまま進む企画 内定をもらってから慌ただしく移住準備を進め、東京でお世話になった人たちへの挨拶も十分にできないまま新しい生活が始まった。初出社したときは彼も一緒だった。青空が広がり、太陽の日差しが照りつける中、青々と雑草の茂る川沿いの道を、私たちは能天気に徒歩で出勤した。7月だというのに。だいたい25分くらいだろうか。会社に到着したときには、リュックを背負った背中が汗で滲んでいた。 10名ほどの社員が集まり、大きなミーティングテーブルを全員で囲んだ。自己紹介と意

Vol.14 浜松市のお金事情について

今回は、今までの見方とは少し違って、浜松のお金事情(地方財政等)について見ていきます。 ただ、この観点においては浜松市単独で見ても分かりづらいと思いますので、近隣市町村である「磐田市」「湖西市」、また同じ静岡県内の政令指定都市である「静岡市」で比較していきたいと思います。 ○浜松市の税金についてまずは、皆さんの生活にも関わる税金について見ていきます。 皆さんが、地域住民として生活する場合でも、また事業を営むにしても、この部分は知っておく必要がありますね。 <一人当たり

vol.2 ローカルの会社で編集者として働く

もう一度編集者として働きたい 浜松駅から車で10分ほど、住宅街の一角にある小さな事務所が私の新しい就職先だった。事務所の1階は駐車場となっており、階段をのぼった2階がオフィス。建築資材を企画販売したり、全国の工務店を支援したりする会社だ。私はこの会社でインハウスの編集者として働くことになった。 会社を訪問するため浜松をはじめて訪れたのは、浜松に引っ越す2か月前のこと。当時務めていた会社の契約期間が残り半年を切っており、心配性の私は早々に転職活動を始めたところだった。 ま

Vol.13 浜松市の農業について

さあ、今回は浜松市の農業について「主要産物産出額」「農業経営体」「農地」等の観点から見ていきたいと思います。 ○はじめに皆さんもご存じの通り、日本国内の人口は今後減少に転じていくことが見込まれています。 【日本の総人口の推移】   出生中位・高位・低位(死亡中位)推計 しかし、世界を転じてみると、特にアジア、アフリカを中心に人口は増加が見込まれており、2050年には、全世界で97億3,300万人という予想人口になっています。 【世界人口の推移(1950年~2050年)

【週間新川】今年は忘れず花見をしよう!

こんにちは。株式会社HACK学生チームの千田綾夏です。 3月も半ばになり、すっかり春の陽気になりましたね。昼間はほんとに暖かくて薄着で過ごせます。でも朝と夜はまだ寒いこともあるので、服装には注意が必要な季節ですね。いつもこの時期というか季節の変わり目は服装をどうしようか悩みます(笑)。その日のちょうどいい服装を見つけるのに一苦労です(笑)。 さて、ほとんど春になったということで先日私は春の名物を見に行きました。それは・・・ 桜です。 先日友達と一緒に掛川の掛川桜を見て

Vol.12 地域経済循環図

今回は地域の全体的なお金の流れを見る「地域経済循環図」をご紹介します。 〇地域経済循環図とは地域経済循環図は、都道府県・市町村単位で地域のお金の流れを生産(付加価値額)、分配(所得)、支出の三段階で「見える化」したものになります。 地域経済の全体像と各段階におけるお金の流出・流入の状況を把握することができるため、地域の付加価値額を増やし、地域経済の好循環を実現する上で改善すべきポイントを検討することができるものとなります。 では、実際に「静岡県浜松市」を事例にして見てい

【週間新川】浜松市区再編後の名称が正式決定!

こんにちは。株式会社HACK学生チームの千田綾夏です。 2023年2月22日に浜松市の行政区の再編について区域や再編後の区の名称などが正式決定しました。 みなさんは以前私がこちらの記事で浜松市の区再編について書いたことを覚えているでしょうか? ここから約3か月後に区再編についてが正式決定したのです。 新しい行政区に移行するのは2024年1月1日からです。実は移行するまであと1年を切ってるんです…! 移行後どの区がどの名称になるのでしょうか?それをまとめたのが以下の図

【週刊新川】こんな街が好きだ-インド・バングラデシュ編

こんにちは!株式会社HACK(新川モール)学生チームの松本真吏です。 週刊新川ではかなりお久しぶりの松本です。前回、前々回ともにバングラデシュに関する記事を書かせていただきましたが、今回は!なんと(?)インドを追加し、私が愛してやまない南アジアの魅力を「こんな街が好きだ」という視点から紹介します! カオスだ…といいたくなる街インド、バングラデシュと聞くと「カオス」をイメージする方は多いのではないでしょうか。車や人の渋滞の写真はよく見られますが、実は他にも少しごちゃついてい

vol.1 浜松の「らしさ」を求めて

私が浜松に越してきたのは、2017年の夏のこと。自身の転職がきっかけだった。大学進学から15年間東京で暮らしてきた私は、33歳を迎えようとしていた。結婚適齢期の中にあっても、人生のキャリアステップを考えた時、以前から憧れていた地方で働くことにチャレンジしてみたいと考えていた。転職活動を始めてまもなく、長らく連絡をとっていなかった知人から、浜松の会社の紹介があった。まさに渡りに舟。これはまたとないチャンスと胸が熱くなった。 気づいた時には会社を辞め、下北沢の部屋を引き払い、重

Vol.11 RESASデータダウンロードの手順

RESASは、様々なデータがグラフィカルに提供されているのが一つの特徴ですが、時には元データを加工したくなる時もありますよね。 でも、そんな時は、一部データに関しては元データをダウンロードできますので、ぜひ、ご活用ください! 今回は、「人口推移」に関わるダウンロードの流れを写真でご説明します。 (その他、ダウンロードできるデータに関しても基本同じ操作です) <「人口推移」データダウンロード手順> 下記写真の赤枠に沿って進んでいただければ結構です。 特に難しいことはあり