見出し画像

なかよち! 2

なかよち!

その日以降、あたちとななかは早紀ちゃんのことを心配していた。

ななかは彼女が悲しんでいる理由を知りたくて仕方なかったし、あたちも心からの友情で彼女を支えたいと思っていた。

ある日、学校の帰り道、ななかがあたちに耳打ちした。

「あたち、早紀ちゃんがさ、最近学校でも元気がないんだよね。」

「え、そうなの?」

「うん、だから私たち、何かできることがないか考えてみない?」

あたちは真剣な表情で頷いた。

友情の力で早紀ちゃんを笑顔に戻すために、ふたりは様々なアイディアを出し合った。

そして、ある計画を立てることに決めた。

その週末、ななかとあたちはサプライズで早紀ちゃんの家に訪れた。

手にはお花や手紙、そして元気を注ぎ込んだ手作りのお菓子を持って。

「こんにちは! どうしたの?」

早紀ちゃんは驚きとともに嬉しそうな表情で迎えてくれた。

「これ、君のために持ってきたの!」

ななかが笑顔でお花を差し出し、あたちも手紙とお菓子を渡した。

「なんでこんなに……ありがとう。でも、どうして?」

「君のことが心配だったから。最近、元気がなさそうだったからね。」

ななかの言葉に早紀ちゃんは少し驚きつつも、優しい微笑みを見せた。

「ありがとう、みんな。本当にうれしいよ。」

三人は早紀ちゃんの部屋で楽しい時間を過ごした。

おままごとやお話、笑い声が響き渡り、早紀ちゃんの澄んだ笑顔が戻ってきたようだった。

友情の力と温かい気持ちで、あたちとななかは早紀ちゃんを支え、彼女の悲しみを分かち合った。

これからもずっとなかよちでいようと、三人は心に誓った。

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!