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2022 自作曲

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自作曲(2022年)。
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Album [ I ]

こんにちは。 すっかり秋めいてきましたね。みなさまいかがお過ごしですか。 2022.10.10 自主制作アルバム「I」を発表しました。 「夏」「生活」「孤独」をキーワードに、アイリッシュハープ(レバーハープ)、打ち込み音源、歌唱、VOCALOID(初音ミクさん) で構成された 全9曲のアルバムです。 すべての曲にハープの生演奏を取り入れています。1曲目「序」と9曲目「跋」は物語のプロローグとエピローグをイメージしたハープソロ、他は(一部 初音ミクさんとデュエットの)歌入

Sensitivity

私には生まれつき聴覚過敏の傾向があります。  ただ音楽を聴くぶんには特段問題はないのですが(大きな音は苦手です)、日常生活において「人と聴こえ方が違う」というのが困りごとです。  「鳥が鳴いている」「雨が降ってきた」「車が通った」という話をしても、聞こえていたのは自分だけ、ということが何度もありました。聴覚過敏は音楽的な耳のよさとはまた異なるので、これがあるからといって作曲にプラスになることもないのかなと思います。どうなんでしょうね。 夕方が苦手です。 夕方になると昼間

「海鳴り」

海が見えない場所で生まれ育ちました。 そのため憧れがあります。 海といえば。父方の里で見た瀬戸内海の穏やかな景色。母方の里で見た荒れた日本海。遠足で見に行った滋賀の海。あれは海ではなく琵琶湖。 明け方の静謐な海をイメージして書きました。 ハープには「ハーモニクス」という特殊奏法があり、弦の音高より1オクターブ高いぽわんとした音を出すことができます。このハーモニクスを活用してやわらかいピアノと合わせました。(曲の一番最後の音を聴いてみてください。)初音ミクDarkのしっと

「つばめの国」

昔の日記を読み返していたら と書いてあり……そこから作った曲です。 やや昭和歌謡風味のハープ&ボーカル曲。 ハープとボーカルだけの曲をいくつかためてあります。ハープ演奏を録音するとき、アンサンブルの曲より緊張しますね。弦の震え、響き、雑音、すべてが音楽に入ってしまうので注意深く弾いています。難しい。 つばめの国 詞曲/市井ヒロノ ベランダに立った ほの白む空は燕の国 煩いと言うわたし まだ君の言い方 低気圧の報せに映る空 モノクロ 蓋もなく夜を越えた 甘いだけの水を

「躑躅」

つつじの咲く季節の、穏やかなお散歩。 タイトルを決める時に「つつじ」にしようか「ツツジ」にしようか「躑躅」にしようか迷ったのですが「テキチョク」という読み方もあるのは面白いなと思って漢字にしました。読みにくくてすみません。曲中に幸せな風景を目にして歩みをとめてしまう人が出てくるので、ちょうど合っていましたね。 (私が作る曲のタイトルは二字熟語など簡素なものが多いのですが、「曲を番号で管理していて、発表用タイトルがいつも決まっていない」のが理由です。「躑躅」は「75番」。)

「五条六畳」

語り?が入った不思議な曲です。韻を踏んでないのでラップではないし… 京都に関連する曲を何曲かつくっていますが今回のテーマは五条通です。五条通と言っても東西に長いからなあ。どこのことでしょうね。 京の五条の橋の上……ではじまる童謡「牛若丸」を引用しています(歌詞では〽がついている部分ですね)。学芸会で歌った記憶があります。 あとは別れと言っているのでショパンの「別れの曲」のフレーズも入っています。いろいろごちゃごちゃした脳内の再現。 MVもつくりました。いろいろ凝っている

「外へ」

真冬のまったく元気ではないときにつくった曲です。せめて明るい気持ちは持っておかないと冬を越せません。今年も無事春です。 本来はボカロ(初音ミクさん)に歌ってもらおうと書いていた曲なんですが、この曲は「元気ではない人が元気になりたいと思う曲」なので、実際にしんどかったときに録音したボーカルを使ってみようかなと考え、こうなりました。発声や音程が甘いのはご容赦ください……(大昔、知り合いの前で弾き語りをしたら音程のズレを厳しく指摘され、かなり凹みました。精進します。) 余談:実