見出し画像

「つばめの国」


昔の日記を読み返していたら

朝の散歩に出たら、人っ子一人見かけず、つばめだけが曇り空を飛び交っていました。つばめの国みたいだった。

と書いてあり……そこから作った曲です。
やや昭和歌謡風味のハープ&ボーカル曲。

ハープとボーカルだけの曲をいくつかためてあります。ハープ演奏を録音するとき、アンサンブルの曲より緊張しますね。弦の震え、響き、雑音、すべてが音楽に入ってしまうので注意深く弾いています。難しい。


つばめの国
詞曲/市井ヒロノ

ベランダに立った
ほの白む空は燕の国
煩いと言うわたし
まだ君の言い方

低気圧の報せに映る空 モノクロ
蓋もなく夜を越えた
甘いだけの水を飲む

猫は身を翻し
花束は しおれた

褒められたこと全部ひとりで持つには重い

わたしを生きるのはさみしくて
君のせいにしてた

望んだしあわせは短くて
空の巣が残る

ベランダに立った
裸足にコンクリートが冷たい
煩いと言ったわたしは
まだ飛べない まだ

頂いたサポートは、 ハープ・創作に関することに使わせていただきます。