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6月になって娘のぞみの幼稚園ライフがようやく幕を開けた。初日から「まだあそびたい、かえりたくない」と大泣きしながら帰宅する波乱のスタート。その後も登園中に転倒しヒザを擦りむいたのがトラウマになったのか、半ズボンの下にレギンスを着用する校則違反者のようなスタイルじゃないと行かないと言い出したりと、なかなか一筋縄ではいかないもんで。もっとも乳児期から恐ろしく手が掛かる仕様だっただけに、そう簡単にいかないことくらいこちらは十分に覚悟している。この程度ではどうってことはないのである。
幼稚園が始まる上で唯一、心配だったのが「おべんとう」である。いやウソです、トイレ問題もあった。ともかく、最も気を揉んだのが食事。離乳食時代から本当に食に対する意欲が薄く、卒乳にも手こずり、今もなかなかの偏食っぷりを誇るだけに、おべんとうなんて何を入れればいいのやら..入れたところで親のいないところで食べられるんだろうか..いやどう考えてもムリでしょ..と半ば諦めの境地。とりあえず、好物の中でおべんとうのおかずになりうるメニューを詰めて持たせることにした。もちろんおべんとうの準備は妻りつこの担当な。

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れんこん枝豆ひじき弁当。思わず一杯やりたくなる「ほろ酔いセット」のような組み合わせだが、これらがうちの子の大好物。休みの日の夕暮れ時に、これらを家族3人で一緒に食べながらビールを飲むのは至福の時間である。
まあそれはさておき、「これでダメなら仕方ない」と断言できるほどのベストメンバーを送り出したわけだ。まだ幼稚園なんて慣れない環境だし、そもそも子ども同士でズラリと並んで食事を摂るという経験自体がほとんど初めてなわけだし、今はダメでもそのうち..と考えていたら、驚きの結果が待っていた。

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からっぽ..!
仕事中に妻りつこからこの写真が送られてきたのだが、これはうれしかったですね。初めて寝返りできたとき、初めておかゆをひとくち食べたとき、初めて自力で歩いたとき、初めて自分の名前が言えたとき..これまでも彼女のたくさんのステップアップに立ち会ってきたが、それに負けず劣らずの喜びがあった。担任の先生いわく「ええ、普通に食べてましたよ」とのこと。信じられん。
まだまだ食に関することだけでも課題は山積みだけど、きっと何とかなるでしょう。からっぽのおべんとうばこが、そんな勇気と自信を与えてくれました。

いつも読んでくださっている方、スキしてくださっている方、ありがとうございます。お気持ちだけで十分でございます、はい。