コロナ後遺症の睡眠障害について
コロナ後遺症で最も辛い症状は何だったかと聞かれたら、おそらく9割9分の方は睡眠障害と答えるのではないだろうか。
それもそのはず。そもそも、睡眠がまともに取れていたら、様々な症状も自然と回復していくものだが、コロナ後遺症(特にME/CFS)では眠ること自体が難しいので、回復のサイクルに入ることをそう簡単に許してもらえない。
以前、こんな記事を書いた。
では、その睡眠障害とやらは、どれぐらいのレベルかというと、3日はもちろん、1週間でも平気で起きていられるほどの覚醒力である。
脳の中心部、芯が、業火のごとく燃え盛っていると言っても過言ではない。
つまり、自律神経を調節する機能が壊れて、過剰な交感神経優位が起きているのだ。
だから、後遺症の方は、常に瞳孔が開いたような感覚で、音や光、匂いといった刺激もダイレクトに入ってくる。それに加えて、首や背中、腰回りも異常に凝りやすくなる。
御多分に洩れず、私自身も同じように数年間、全くと言っていいほど眠れない日々を送ってきた。その辛さや夜が来る怖さは誰よりも理解しているし、今でも忘れることができない。
だから、「何としてでも克服してみせる」そんな強い思いで、400万以上の費用をかけて数年にわたりあらゆることを試してきた。
ほとんどが空振りで終わったけれども、最後の最後に出会った方法では、それまでの日々が嘘みたいにその日からぐっすりと眠れるようになった。
※必要なことは、こちらの記事にまとめてあるので、数年単位で睡眠障害がある方はぜひ明日から試してみてほしい。
この眠れないきつさや辛さは、経験者にしか到底理解できないものであるが、一度なってしまったが最後、這い上がってくるのにはかなりの胆力や気力を要する。
例えるなら、37.5分の熱で365日フルマラソンを完走しなければならないような辛さである。仮に10億円もらえるとしても、もう2度と同じように2年半も闘病生活を乗り切れる自信は全くない。
だが、一方で一度でも深く眠れるようになると、嘘みたいに体や頭は軽くなり、頭の中の霧(ブレインフォグ)もパーっと晴れてくる。
そして、猛烈に仕事(社会復帰)がしたくなってくる。
そうなれば、以前の生活はもうすぐそこにある。
だから、私はこれからも言い続けていきたい。コロナ後遺症を攻略するには深い睡眠が必要であると。
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