見出し画像

大事なのは、何を言うかではなく、誰が言うか

以前、このようなツイートをした。


仕事では、決して踏み外してはならない「ルール」がある。
それは、何を言うかではなく、誰が言うか、の方が遥かに大事であるということだ。これは大企業と言われる組織であればあるほど強く機能する。

極端な例で恐縮だが、たとえ大谷翔平選手が発言した内容と、草野球チームの少年が同じことを発言したとしても、受け取られ方も含めてまるで意味が違うことになるのは皆さんもご想像の通りだろう。

これはひとえに、大谷選手の実績と、発言の影響力(背負っているリスク)が桁違いに大きいものであるからこそのものである。

勝てば官軍、負ければ賊軍

明治維新時代に生まれた、こんな言葉がある。

戦いに勝ったほうが正義になり、負けたほうが不義となる。道理はどうあれ強い者が正義者となるというたとえ。

要は、人を動かす上でまず必要になるのは勝つこと。現代風に言えば信用である。具体的に言えば、実績と言っていい。

偉業という実績があるから初めて偉人の言葉は有り難く聞こえるし、後世にまで語り継がれることになる。

ところが、実際問題として、ビジネスパーソンの若手の立場であれば、何を言うかだけで判断されたくなる時期が来ることも否定できなくはない。
明らかに正しいことだけ発言し、積み上げていれば、昇給ないしキャリアアップにおいては支障なく最短距離で進める、という算段なのだろう。

ただし、何を言うかだけで人を動かせる、最短距離で進めるなら、とっと起業するなり、自分のお城を持ったほうが良い。多分、ほとんどの人間はそこまでして何かを成し遂げるエネルギーもなければ、能力もないからこそ、雇われの身でありながら、「何を言うか」で公平に評価されよう(そこに終始しよう)としてしまう。しかし、それは恐ろしい勘違いである。

ここがまさに、人が論理ではなく、感情で動くと言われる所以だ。

だからこそ、まずこの事実を認識することから始めたい。
このルールが前提にあって、初めてこの世界は上手く回っている。

だってそうだろう。
正しい事実の羅列だけでよければ、人間が介在するよりも、コンピュータに計算を任せているほうが遥かに効率が良いのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?